※本記事は1つの情報源としてご活用ください。重要な変更を加える場合は事前にバックアップを取り、複数の情報源も参考にしながら操作してください。
夏休みや年末年始に帰省したとき、親や家族から「パソコンを少し見てほしい」と頼まれることがあります。まずは難しい修理ではなく、偽警告に電話していないか、Windows Updateが止まっていないか、Windowsセキュリティに警告がないか、怪しい通知や遠隔操作アプリがないか、バックアップがあるかを順番に確認しましょう。
- 親のパソコンを2分でざっくり確認する項目
- 偽警告・Windows Update・Defender・通知・遠隔操作アプリの見方
- 家族の許可を取りながら安全に点検する流れ
こんな方におすすめの記事です
- 帰省時に親のWindowsパソコンを見てあげたい方
- 偽警告やサポート詐欺に遭っていないか心配な方
- 更新・セキュリティ・バックアップを短時間で確認したい方
本記事では、親のパソコン点検チェックリストとして、帰省時に確認したい偽警告・更新・セキュリティ・バックアップの見方をわかりやすく解説します。(専門知識は不要です!)
注:家族のパソコンでも、履歴・メール・個人ファイルを勝手に見るのは避けましょう。この記事では、本人に説明しながら一緒に確認する前提で進めます。
まず2分で確認したい親のパソコン点検チェックリスト
帰省時のパソコン点検は、最初から細かい設定まで見る必要はありません。まずは「詐欺につながる危険がないか」「更新や保護が止まっていないか」「大事なデータが失われる状態になっていないか」を短時間で確認するのが現実的です。
2分しかない場合は、偽警告・支払い・遠隔操作・セキュリティ警告・バックアップの有無だけを見ます。15〜30分取れる場合は、Windows Update、Windowsセキュリティ、ChromeやEdgeの通知、遠隔操作アプリ、バックアップの順に進めると確認漏れを減らせます。
最初に聞くのは「変な警告や電話をしたことがあるか」
最初に確認したいのは、「ウイルスに感染しました」「今すぐ電話してください」などの警告画面を見たことがあるかです。表示された電話番号に電話した、遠隔操作を許可した、電子マネーやクレジットカードで支払った、パスワードを入力したといった出来事がないかを落ち着いて聞きます。
このとき、「なんで電話したの?」と責める聞き方をすると、本人が話しにくくなることがあります。「最近、変な警告や電話番号が出たことはある?」のように、確認のために聞く形にするとよいでしょう。
まず2分で見る項目
- 偽警告の画面や電話番号を見たことがないか
- 表示された番号に電話していないか
- 電子マネー・クレジットカード・振込などで支払っていないか
- 知らない相手に遠隔操作を許可していないか
- Windows Updateやセキュリティの警告が出ていないか
- 右下に怪しい通知や広告が何度も出ていないか
- 写真・書類・年賀状データなどのバックアップがあるか
2分で見る最低限の5項目
短時間しかない場合は、画面右下の通知、Windows Updateの状態、Windowsセキュリティの警告、ブラウザの通知、バックアップの有無をざっくり確認します。
この段階では、細かい設定変更までは不要です。赤い警告や「保護されていません」といった表示がないか、Windows Updateが長期間止まっていないか、本人が覚えのない通知やアプリがないかを見るだけでも、危険な状態を見つけやすくなります。
時間があれば15〜30分で見る項目
時間がある場合は、Windows Update、Windowsセキュリティ、ChromeやEdgeの通知設定、遠隔操作アプリ、バックアップの順に確認します。すべてを完璧に直すよりも、「今すぐ危険な状態ではないか」「後で対応が必要な項目は何か」を分けてメモすることが大切です。
特に大きな更新やアプリ削除は、時間がかかったり、本人が普段使っている機能に影響したりすることがあります。重要な変更は、本人に説明してから行いましょう。
偽警告やサポート詐欺に遭っていないか確認する
親のパソコン点検で最も優先したいのが、偽警告やサポート詐欺の確認です。警察庁は、偽のセキュリティ警告画面に表示された電話番号へ電話しないこと、遠隔操作ソフトのインストール誘導に注意することを案内しています。詳しくは警察庁のサポート詐欺対策ページでも確認できます。
表示された電話番号に電話していないか確認する
偽警告では、「ウイルスに感染しました」「個人情報が流出します」「今すぐサポートへ電話してください」といった不安をあおる画面が表示されることがあります。まずは、画面に出た電話番号へ電話していないかを確認しましょう。
もし電話をしていた場合は、次の点を落ち着いて確認します。
- 相手の指示で遠隔操作アプリを入れたか
- 電子マネーやクレジットカードで支払ったか
- パスワードや個人情報を入力したか
- 相手にパソコン画面を見せた状態で操作されたか
支払いがある場合は、カード会社や決済サービスへの連絡が必要になることがあります。被害の可能性がある場合は、最寄りの警察署や公的な相談窓口への相談も検討してください。
⚠️ 表示された電話番号には電話しない
サポート詐欺では、画面に表示された電話番号へ電話させ、遠隔操作や支払いへ誘導する手口があります。警告画面が出ても、まずは電話せず、画面を閉じる・ブラウザを終了する・再起動するなどの対応を確認しましょう。
警告画面が出ただけなら、まず閉じる対応を確認する
IPAは、偽セキュリティ警告画面が表示された場合の対策として、画面を閉じる操作を案内しています。画面が表示されただけであれば、偽セキュリティ警告画面を閉じるだけで問題ないケースがあります。詳しくはIPAの偽セキュリティ警告対策ページを確認してください。
画面が表示されただけで、すぐにウイルス感染と断定する必要はありません。ただし、電話した、支払った、遠隔操作を許可した、パスワードを入力したといった行動があった場合は、追加確認が必要です。
支払い・遠隔操作・パスワード入力があった場合の確認
すでに支払いをしていた場合は、利用した支払い方法を確認します。クレジットカードならカード会社、電子マネーなら発行元や購入店舗、インターネットバンキングなら金融機関への相談が必要になることがあります。
遠隔操作を許可していた場合は、パソコンの画面やファイルを相手に見られていた可能性があります。入力したID・パスワード、開いていたメール、ブラウザに保存された情報など、どの範囲が見えていたかを慎重に確認します。
偽警告を出させにくくする設定を詳しく確認したい場合は、高齢の家族のPCに偽警告を出させにくくする設定も参考にしてください。
Windows UpdateとWindowsセキュリティの状態を確認する
偽警告の次に確認したいのが、Windows UpdateとWindowsセキュリティの状態です。更新が長期間止まっていたり、Defenderの保護が無効になっていたりすると、トラブルやセキュリティリスクにつながる可能性があります。
Windows Updateが止まっていないか確認する
Windows Updateは、Windowsを安全に使うための基本的な更新機能です。Microsoft公式サポートでは、Windows 11の場合「設定」から「Windows Update」を開き、更新プログラムの確認を行う手順が案内されています。詳しい手順はMicrosoft公式のWindows Updateページで確認できます。
帰省時に見る場合は、次のような点を確認します。
- 「最新の状態です」と表示されているか
- 更新プログラムのダウンロードやインストールが止まっていないか
- 「再起動が必要です」と表示されていないか
- 何度も更新に失敗していないか
ただし、大きな更新は時間がかかることがあります。すぐ出かける予定がある、親がその後すぐパソコンを使う、電源を切る必要がある場合は、その場で無理に進めない方が安全です。
Windowsセキュリティで保護状態を確認する
Windowsには、Microsoft Defenderウイルス対策やWindowsファイアウォールを含む「Windowsセキュリティ」アプリが搭載されています。Microsoft公式サポートでは、Windowsセキュリティアプリでウイルスと脅威の防止、ファイアウォール、リアルタイム保護などを確認できると案内されています。詳しくはMicrosoft公式のWindowsセキュリティ解説を確認してください。
帰省時の点検では、Windowsセキュリティを開き、警告が出ていないかを確認します。「操作は不要です」「保護されています」といった表示であれば、まずは大きな問題がない可能性があります。
一方で、「リアルタイム保護が無効」「ファイアウォールが無効」「脅威が見つかりました」といった表示がある場合は、内容を確認します。詳しい確認手順は、家族のWindows Defender確認チェックリストも参考にしてください。
Windows 10のままならサポート状況も確認する
親のパソコンがWindows 10の場合は、サポート状況も確認しておきましょう。Microsoftは、Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了したと案内しています。詳しくはMicrosoft公式のWindows 10サポート終了案内を確認してください。
Windows 10のパソコンがすぐ使えなくなるわけではありませんが、無料のセキュリティ更新が受けられない状態で使い続けるのは注意が必要です。Windows 11へ更新できる機種か、買い替えや延長セキュリティ更新の対象かなどを、時間があるときに確認しておくと安心です。
Chrome・Edgeの怪しい通知と遠隔操作アプリを確認する
「右下に変な広告が出る」「ウイルス感染の通知が何度も出る」と相談された場合、実際にはブラウザ通知を許可してしまっているだけのケースもあります。また、サポート詐欺では遠隔操作アプリのインストールに誘導されることもあるため、通知とアプリの両方を確認しましょう。
右下に出る怪しい通知はブラウザ通知の可能性がある
ChromeやEdgeでは、Webサイトからの通知を許可・ブロックできます。便利な機能ですが、誤解を招く通知や不安をあおる通知を出すサイトに許可を与えていると、画面右下に怪しい通知が繰り返し出ることがあります。
Google Chromeでは、「設定」から「プライバシーとセキュリティ」「サイトの設定」「通知」を開き、通知を許可しているサイトを確認できます。詳しくはGoogle Chromeヘルプの通知設定ページを確認してください。
Microsoft Edgeでも、Webサイトの通知は設定から管理できます。詳しくはMicrosoft EdgeのWebサイト通知管理ページを確認してください。
具体的な止め方を確認したい場合は、Chrome・Edgeの怪しい通知を止める方法も参考にしてください。
遠隔操作アプリは入っているだけで危険とは限らない
遠隔操作アプリが入っている場合でも、すぐに危険と断定する必要はありません。メーカーサポートや通信事業者のサポート、家族による正規の支援で使われている場合もあります。
IPAも、遠隔操作ソフトやアプリは本来、離れた場所にあるパソコンやスマートフォンを監視・操作する目的で使われるものだと説明しています。一方で、悪意のある第三者に悪用されると、画面を見られたり、意図しない操作をされたりするリスクがあります。詳しくはIPAの遠隔操作ソフト悪用に関する注意喚起を確認してください。
心当たりがない遠隔操作アプリがある場合の対応
遠隔操作アプリを見つけたら、まず本人に「このアプリを使った覚えがあるか」「誰かに入れてもらったか」「サポートを受けたことがあるか」を確認します。心当たりがある場合は、正規の用途かどうかを確認しましょう。
心当たりがない場合でも、いきなり削除すると確認に必要な情報が失われることがあります。アプリ名、インストール日、相手からの連絡内容、支払いの有無などを記録してから対応するのが安全です。
写真・書類・年賀状データのバックアップを確認する
親のパソコンでは、写真、自治会や仕事の書類、住所録、年賀状ソフトのデータなど、本人にとって大切なデータが保存されていることがあります。パソコンが壊れてからでは取り戻せない場合もあるため、バックアップの有無を確認しておきましょう。
失うと困るデータを本人に確認する
バックアップ確認では、最初に「何がなくなったら困るか」を本人に聞きます。家族が重要だと思うものと、本人が大切にしているものは違うことがあります。
- 家族写真・旅行写真
- WordやExcelの書類
- 年賀状ソフトの住所録
- 確定申告や家計簿のデータ
- 自治会・町内会・仕事関係の資料
どのフォルダーに保存されているか分からない場合は、本人と一緒に「ドキュメント」「ピクチャ」「デスクトップ」などを確認します。ただし、個人ファイルを無断で開くのではなく、確認してよい範囲を聞いてから進めましょう。
OneDrive・外付けHDD・USBメモリの保存先を確認する
バックアップ先としては、OneDrive、外付けHDD、USBメモリ、別のパソコンなどが考えられます。Microsoftは、Windowsバックアップやファイル履歴を使ったバックアップ・復元方法を案内しています。ファイル履歴については、外部ドライブまたはネットワークの場所へのバックアップ機能として説明されています。詳しくはMicrosoft公式のファイル履歴によるバックアップ解説を確認してください。
帰省時の点検では、難しい設定をすべて行うよりも、まず「どこに保存されているか」「いつ頃のデータか」「最近の写真や書類も含まれているか」を確認します。
バックアップは「ある」だけでなく「開けるか」も見る
バックアップ用のUSBメモリや外付けHDDがあっても、中身が古かったり、空だったり、ファイルを開けなかったりすると安心できません。代表的な写真や書類を1〜2個だけ開いて、実際に読めるか確認しましょう。
⚠️ バックアップ確認で勝手に削除しない
古いファイルや重複ファイルに見えても、本人にとって必要なデータかもしれません。容量整理や削除は、その場で判断せず、本人に説明してから行いましょう。
親のパソコンを点検するときに避けたい行動
家族のパソコンを安全にする目的でも、操作の仕方によってはトラブルになることがあります。帰省時の点検では、本人の同意を取りながら、必要な範囲だけ確認することが大切です。
本人の許可なく履歴・メール・個人ファイルを見ない
家族であっても、ブラウザ履歴、メール、写真、個人ファイルにはプライバシーがあります。点検では、セキュリティ設定や通知の状態など、目的に関係する範囲に絞って確認しましょう。
どうしても個人フォルダーを開く必要がある場合は、「バックアップがあるかだけ確認したい」「このフォルダーを開いてもいい?」と説明してから操作します。
重要な設定変更や削除は説明してから行う
遠隔操作アプリ、ブラウザ通知、セキュリティソフト、バックアップ設定などは、勝手に削除・変更しないようにします。本人が普段使っているサービスや、正規サポートで使っているアプリの可能性があるためです。
変更する場合は、「この通知は怪しいサイトから出ている可能性があるので止めます」「このアプリは使った覚えがないなら、まず名前を控えて確認します」のように、理由を説明してから進めましょう。
その場で判断できないときは記録して後で確認する
見慣れないアプリや警告が出ていても、すぐに削除や初期化をする必要はありません。画面の内容、アプリ名、表示された日時、本人が覚えている出来事をメモしておくと、後から確認しやすくなります。
特に支払い・遠隔操作・パスワード入力が関係している場合は、焦って操作を続けるよりも、被害状況の確認を優先しましょう。必要に応じて、警察や公的な相談窓口、利用しているカード会社・金融機関などに相談する流れにします。
よくある質問(FAQ)
親のパソコンは最初にどこを見ればいいですか?
まずは、偽警告の画面に電話していないか、支払いをしていないか、遠隔操作を許可していないかを確認します。そのうえで、Windows Update、Windowsセキュリティ、怪しい通知、バックアップの順に見ると効率的です。
偽警告の画面が出ただけでもウイルス感染していますか?
表示されただけで感染と断定する必要はありません。IPAは、偽セキュリティ警告画面が表示された場合の閉じ方を案内しています。ただし、表示された番号に電話した、支払いをした、遠隔操作を許可した場合は追加確認が必要です。
Windows Updateは勝手に実行してもいいですか?
更新確認そのものは安全確認として有効ですが、大きな更新や再起動が必要な更新は時間がかかることがあります。本人に説明し、パソコンを使わない時間を確認してから進めましょう。
遠隔操作アプリが入っていたら削除すべきですか?
入っているだけで危険とは限りません。メーカーサポートや家族の支援で使われている場合もあります。まずは本人に利用目的を確認し、心当たりがなければアプリ名や状況を記録してから対応します。
バックアップは何を確認すればいいですか?
写真、書類、住所録、年賀状データ、家計簿など、本人が失うと困るデータを確認します。保存先があるだけでなく、代表的なファイルを実際に開けるかまで見ると安心です。
まとめ:親のパソコン点検は2分確認から始める
この記事では、帰省時に親のパソコンを点検するときの確認項目を解説しました。
- 最初は偽警告の確認から始める:表示された電話番号に電話していないか、支払い・遠隔操作・パスワード入力がなかったかを確認します。
サポート詐欺は、画面表示だけでなく、その後の電話や操作誘導が被害につながりやすい点に注意しましょう。
- Windows UpdateとWindowsセキュリティを確認する:更新が止まっていないか、Defenderやファイアウォールに警告が出ていないかを見ます。
大きな更新や再起動は、本人に説明してから進めると安心です。
- 通知と遠隔操作アプリは慎重に確認する:怪しい通知はブラウザ通知の可能性があり、遠隔操作アプリは正規用途の場合もあります。
入っているだけで危険と決めつけず、利用目的を確認してから対応しましょう。
- バックアップは「あるか」だけでなく「開けるか」まで見る:写真・書類・住所録など、本人が失うと困るデータを一緒に確認します。
削除や整理は勝手に行わず、本人に説明してから進めることが大切です。
帰省時の親PC点検は、難しい修理をすることが目的ではありません。まずは危険な警告や支払いがないかを確認し、時間があれば更新・保護・通知・バックアップを順番に見ていきましょう。

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