Windows XPサポート終了から早2年
- 2016/2/7
- お知らせ
Windows XPが2014年4月9日をもってサポート終了して早2年。
Windows XPは、発売元であるマイクロソフト社の製品です。多くの家電製品が発売後も製品の修理などでサポートするように、Windows XPもマイクロソフト社のサポートが続けられていました。
Windowsを使っていると、時々「更新プログラム」が自動的にダウンロードされるといったことがあったかと思います。これも、マイクロソフト社のサポートの一環になります。これらの更新プログラムは、Windows XPに新しい機能を付加したり、不具合やセキュリティー的な欠陥が見つかった場合に、それを修正するために行われます。
サポートが終了すると、更新プログラムの配信は行われなくなり、今後このような不具合があっても、修正ができなくなります。また、Windows XPの操作方法などの電話サポートもなくなります。また、今後Windows XPによって発生するいかなる事態に対して、マイクロソフト社は責任を負わなくなります。
ただ、サポートが終了しても、Windows XP自体が消滅するわけではありません。一応、使い続けることはできます。ただし、セキュリティ的欠陥が改善されなくなるので、コンピューターウィルスへの感染リスクが高まります。また、今後発売されるであろう新しいソフトに対応できなくなってしまいます。
上記の内容から、新しいWindows製品に切り替えることをお勧めします。
XPサポート終了するとどうなるの?
サポートが終了するといっても、サポート終了後はWindows XPが消滅したり使えなくなったりする、というわけではありません。
マイクロソフト社は「サポートを終了するので、今後の使用は自己責任でお願いします」という姿勢になります。
なんだそれだけか、と思われた方もいるかもしれません。しかし、サポートが終了したOSを使い続けるのは様々なリスクがあります。
Windows XPサポート終了した際のリスク
コンピューターウィルスの開発をしている人は、Windowsを解析し、その脆弱性につけ込みます。こういったものに対抗するのが、「更新プログラム」や「ウィルス対策ソフト」です。しかし、サポートが終了することで、更新プログラムが配信されなくなります。また、サポートが終了することで、ウィルスソフト等のソフトウェア開発に関しても、Windows XP上で動作する事が条件ではなくなります。その為、コンピューターはウィルスに対してほとんど無防備な状態になってしまします。
マイクロソフト社でサポートを打ち切った製品に関しては、新製品を発売する際、動作環境に対応している必要がありません。その為、今後新しく発売されるプリンター等パソコン周辺機器は、Windows XPに対応していない製品が増えてくる事が考えられます。パソコン周辺機器は、往々にしてパソコン本体よりも早く故障します。プリンターを買い換えようとしても、Windows XP対応のプリンターがない、という状況になりかねません。
周辺機器と同じく、ソフトに関しても、サポート対象外のOSに関しては動作環境に対応している必要がありません。その為、例えば年賀状作成ソフトを使おうと思っても、Windows XPが動作対象外になってしまい、使えないという事が起こりえてしまうのです。
参考:Windows XPサポート終了に伴う影響
XPからOSだけ変更しようとする方に警告
XPから変更する場合、今更VISTA(次回のサポート終了OS)にする人はほぼおらず、安定していると評判のWindows7か、最新であるWindows8に変更予定という方がほとんどでしょう。
このOSの変更、同じマイクロソフト社から出ているものなのだから、ソフトを買ってCD入れて、上書きでインストールすれば大丈夫でしょと思われている人…それは間違いです。
実はこのOS変更、直前のバージョンでないと直接のOS上書きはできないことがほとんどなのです。
ですから、Windows7に変更予定の場合、VISTAを利用していないと、上書きでのインストールはできません。
「自分はXPから、7(もしくは8)に変更したいんだけど?」という方は、上書きでなく、ほぼ新しいOSの再インストールだと思って準備をしておきましょう。
特に注意をしたいのが、多くの利用者がいたメールソフト、アウトルックエクスプレスは付随されなくなっており、上書きのつもりで保存をしていなかったメールがあったら、すべて消えてしまいます。
前もってすべてのデータをUSBメモリなどに保存をしておき、新しいOSをインストールしましょう!
Windows XP終了で注意すべき点
Windows XPのサポートが終了してまだパソコンの買い換えをしておらず検討されている方も多いのではないでしょうか。
ですが、パソコンを買い換える前に、注意しなくてはならないことがあります。それは、ソフトの問題です。特に、まだWindows XPを使っており、尚且つ専門性があり、古いソフトを使われている方は要注意です。
というのも、パソコンソフトは、それぞれ動作可能なOSが決まっています。例えばWindows用のソフトであれば、発売された時点でサポートされているOSに対応する義務があります。ですが、それ以外のOSには対応しません。サポートの切れた古いOSはもちろん、これから発売される新OSであってもそうです。
OSの仕様が変われば、対応しないソフトが出てきます。中には、インストールすることすら出来なかったり、インストールできたとしても起動できないソフトがあります。特に、Windows XPより後のWindowsVista以降のOSは、主流を64bit版OSに変わりました。XPまでは、32bitOSが主流でしたので当時のソフトは32bit用に作られたています。その為、原則として64bitOS上で動作しません。
せっかくパソコンを買い換えても、ソフトが動かなくては仕事になりません。パソコンを買う前に、現在使っているソフトが、新しいWindowsに対応しているかをメーカーに確認しましょう。もし、対応していない場合は、ソフトの最新版か、あるいは互換性のある別のソフトを探しましょう。ただ、その場合は購入しなくてはならなくなるので、思わぬ出費になることがあります。注意しましょう。
XPから最新のOSにする際に注意すべき点
パソコンには様々な周辺機器があります。プリンターやスキャナー、中にはペンタブレットを使っておられる方もおられるでしょう。
それらの周辺機器は、XPでは使えていても新しいWindowsOSに対応していますか?
パソコン周辺機器は、一般的にはパソコンよりも寿命が短いと言われています。ですが、それは一般的な話です。また、購入時期によっては、パソコンが壊れてもそのまま周辺機器を使っている方もおられます。
周辺機器にも、メーカーのサポート期間があります。サポート期間内であれば、新型WindowsOSに対応することもありますが、古いものになると、新型Windowsに対応していないものがあります。つまり、パソコンだけ買い換えても、今まで通りに使えないということです。
ただ、メーカーが対応していなくても、最新のWindowsには「Windows標準ドライバ」というものがあります。ドライバとは、パソコン用の周辺機器取扱説明書のようなソフトです。プリンターなどの設定をされた方事のある方は、購入後CDなどで設定したことがあると思います。あれが、ドライバソフトです。
最新のWindowsには、以前発売された様々な周辺機器のドライバソフトを纏めたものが標準搭載されています。なので、メーカー側がサポートを打ちきった古い周辺機器も、この標準ドライバで動かせる場合があります(もちろん、全て使えるという保証はありませんが……)。
ただし、Windows側も周辺機器をサポートしているわけではないので、あくまで使用は自己責任となります。
XPから最新OSのパソコンに買い替えする際に注意すべき事
XP搭載パソコンから最新OSのパソコンに買い替えしたいけど、値段はできるだけ抑えたいと思っている方は多いはずです。
価格を抑える一つの方法が、Officeソフトの搭載されていないパソコンを買う方法です。Officeソフトはかなり値段の高いソフトなので、これの有無で値段は大きく変わります。現在のXPパソコンにOfficeソフトが付属しているなら、パソコンは安いものを買って、それをインストールすればいい、と考えられている方もおられるでしょう。しかし、Windows8の発売以降、対応Officeは大きく変わりました。
Windows8での使用で、Microsoftが公式サポートしているOfficeは、現在Office2013のみです。Office2010以前のものは対応していません。一応、Office2010とOffice2007に関しては、インストールと動作チェックの保証をし、Windows8上で動作しているOfficeに対しても更新やアップグレードを行うことはできます。ですが、完全にサポートしているわけではないので、細かい不具合や動作不全があるのは実際です。
また、Windows XPと同時に発売されたOfficeXP及び、Office2003は完全にサポート対象外です。一応、ネット上で、インストールと動作はできたという報告を見かけることがありますが、発売元ソフトメーカーでは一切のサポートがないので、動作の面でもセキュリティーの面でも使うことはおすすめできません。
まだXPを使用中の方はこれらの点に注意して早めに新しいパソコンに買い替えをご検討下さい。
XPから最新のパソコンに買い替える場合はOfficeも最新の物に変更することも重要です。
XPサポート終了の次はVistaになりましたね。年月が過ぎるのは早いですね。
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IT企業に就職後、フリーランサーとして独立。
主にWEBサイト運営、パソコン整備を行っています。