ブルースクリーン(BSoD)の原因と対処法|エラーコード別完全ガイド

🚨 緊急対応:今すぐブルースクリーンが発生している場合

  1. 画面に表示されているエラーコードをメモまたは撮影
  2. 15秒間電源ボタン長押しで強制終了
  3. セーフモードで起動を試す(起動時にF8キーまたはShift+再起動)
  4. 本記事のエラーコード別対処法を確認

ブルースクリーン(BSoD)とは?その基本的な仕組み

ブルースクリーン(BSoD:Blue Screen of Death)は、Windows システムで回復不可能な重大なエラーが発生した際に表示されるシステム保護機能です。システムの安定性を保つため、Windowsは危険な状態を検知すると自動的にシステムを停止します。

💡 重要なポイント

Windows 11では、従来の青い画面から黒い画面に変更されました。しかし、一般的には今でも「ブルースクリーン」と呼ばれています。

ブルースクリーン発生の主な原因

  • ハードウェアの不具合:メモリ、ストレージ、GPU、マザーボードの故障
  • ドライバーの問題:古いドライバー、互換性のないドライバー
  • システムファイルの破損:Windows Update失敗、突然の電源断
  • ソフトウェアの干渉:互換性のないアプリケーション、マルウェア
  • 電源供給の問題:不安定な電源、過熱による保護機能の作動

【緊急対応】ブルースクリーンが発生した時の初動対応

📋 ブルースクリーン発生時の対応フローチャート

ブルースクリーン発生
エラーコードとメッセージを記録
強制再起動
電源ボタン15秒長押し → 通常起動を試す
正常起動できる?
YES:一時的な問題の可能性 / NO:セーフモード起動
エラーコード別対処法を実行
本記事の詳細手順に従って対処
問題解決の確認
正常動作確認と予防策の実施
  1. エラー情報の記録

    画面に表示されているエラーコード(例:IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL)と停止コード(例:0x0000000A)をメモするか、スマートフォンで撮影してください。この情報が原因特定に重要です。

  2. 強制シャットダウンと再起動

    電源ボタンを15秒以上長押しして強制終了し、数秒待ってから電源を入れ直してください。一時的な問題の場合、これで正常に起動することがあります。

  3. セーフモードでの起動確認

    通常起動できない場合は、セーフモードでの起動を試してください。起動時にF8キーを連打するか、Shift キーを押しながら再起動をクリックして「詳細オプション」から進みます。

【エラーコード別】主要なブルースクリーンの原因と対処法

以下では、最も頻繁に発生するブルースクリーンエラーをコード別に詳しく解説します。

🔍 メモリ関連のエラー

IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL(0x0000000A)

項目詳細
主な原因メモリの物理的故障、ドライバーの不正なメモリアクセス
発生タイミングシステム起動時、高負荷時、特定のアプリケーション実行時
緊急度高(ハードウェア故障の可能性)

🛠️ 対処法

  1. Windowsメモリ診断の実行
    Windows + R キーを押す → "mdsched" と入力 → Enter 「今すぐ再起動してメモリの問題を確認する」を選択
  2. メモリの物理的確認:PCを開けてメモリを挿し直し
  3. 最新ドライバーの確認:デバイスマネージャーから問題のあるドライバーを更新

PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA(0x00000050)

このエラーはシステムが存在しないメモリ領域にアクセスしようとした時に発生します。メモリ不良またはシステムファイルの破損が主な原因です。

🛠️ 対処法

  1. システムファイルチェッカーの実行
    管理者権限でコマンドプロンプトを開く sfc /scannow 完了後: DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
  2. メモリ診断とストレージチェック
  3. 最近インストールしたソフトウェアのアンインストール

MEMORY_MANAGEMENT(0x0000001A)

メモリ管理システムの重大なエラーです。物理メモリの故障やメモリ割り当ての問題が原因となることが多く、ハードウェア交換が必要になる場合があります。

🖥️ ドライバー・デバイス関連のエラー

DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL(0x000000D1)

ドライバーが不正なメモリアクセスを行った際に発生するエラーです。新しいドライバーをインストールした直後に多く見られます。

🛠️ 対処法

  1. 最近更新したドライバーのロールバック

    デバイスマネージャー → 問題のデバイス → プロパティ → ドライバー → 「ドライバーを元に戻す」

  2. セーフモードでの動作確認
  3. システムの復元ポイントの利用

SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED(0x0000007E)

よくある原因:互換性のないドライバー、古いハードウェア、カーネルレベルでの例外処理エラー

VIDEO_TDR_ERROR(0x00000116)

GPU関連のエラーで、グラフィックドライバーが応答を停止した場合に発生します。ゲームや動画編集中に多く見られます。

🛠️ 対処法

  1. グラフィックドライバーの完全再インストール

    DDU(Display Driver Uninstaller)を使用した完全削除後、最新ドライバーをインストール

  2. GPU温度の確認:過熱が原因の場合、冷却システムの改善
  3. GPUクロックの初期化:オーバークロック設定のリセット

💾 ストレージ・ファイルシステム関連のエラー

NTFS_FILE_SYSTEM(0x00000024)

NTFSファイルシステムの破損や読み書きエラーが原因です。突然の電源断や不良セクタによって発生することがあります。

🛠️ 対処法

  1. チェックディスクの実行
    chkdsk C: /f /r (Cドライブの場合。対象ドライブに合わせて変更)
  2. ストレージの健康状態確認
    wmic diskdrive get status CrystalDiskInfo等のツールでS.M.A.R.T.情報を確認

KERNEL_DATA_INPAGE_ERROR(0x0000007A)

メモリに読み込もうとしたデータがディスクから正しく取得できない場合に発生。ハードディスク障害やSATAケーブル不良が疑われます。

ブルースクリーンの根本的な解決手順

🔧 システム全体の診断・修復手順

  1. ハードウェア診断の実施

    メモリ診断、ストレージチェック、温度監視を実行し、ハードウェアの基本的な健全性を確認します。

    • Windows メモリ診断(mdsched)
    • ストレージエラーチェック(chkdsk)
    • CPU・GPU温度の確認
  2. システムファイルの修復

    システムファイルの整合性をチェックし、破損ファイルを修復します。

    # 管理者権限のコマンドプロンプトで実行 sfc /scannow DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
  3. ドライバーの全面見直し

    デバイスマネージャーで警告マークのあるデバイスを確認し、製造元の最新ドライバーに更新します。

  4. Windows Updateの適用

    セキュリティ更新プログラムと品質更新プログラムをすべて適用し、システムを最新状態に保ちます。

  5. 周辺機器の動作確認

    USB機器、外付けストレージなどを全て取り外し、最小構成でのテストを実施します。

🔍 高度なトラブルシューティング

⚠️ 上級者向け:イベントビューアーでの詳細分析

Windowsキー + X → 「イベントビューアー」→「Windowsログ」→「システム」で、ブルースクリーン発生前後のエラーログを確認できます。

ダンプファイルの解析

ブルースクリーン発生時に生成されるメモリダンプファイルを解析することで、より詳細な原因を特定できます。

# ダンプファイルの場所 C:\Windows\Minidump\ C:\Windows\MEMORY.DMP # WinDbgやBlueScreenViewでの解析が可能

ブルースクリーンの予防策と対応策

📋 定期的なメンテナンス項目

毎月実施することを推奨

  • Windows Updateの確認と適用
  • ドライバー更新の確認
  • ディスククリーンアップの実行
  • メモリ診断の実行
  • 温度監視と冷却システムの清掃

🛡️ システム保護設定の最適化

  1. システムの復元ポイント作成の自動化

    コントロールパネル → システム → システムの保護 → 作成 で復元ポイントを定期的に作成するよう設定します。

  2. ウイルス対策ソフトの適切な設定

    リアルタイム保護を有効にし、定期的なフルスキャンを実行します。ただし、複数のウイルス対策ソフトの同時動作は避けてください。

  3. ハードウェアの適切な管理

    定期的な内部清掃、適切な電源管理、過度なオーバークロックの回避を心がけます。

💡 メモリ不足が疑われる場合の対策

メモリ関連のブルースクリーンが頻発する場合、メモリ増設を検討することで根本的な解決が期待できます。

よくある質問と解決事例

Q1. ブルースクリーンが毎日発生します。どのように原因を特定すればよいですか?

A. 以下の手順で系統的に原因を絞り込んでください:

  1. エラーコードの記録:毎回同じコードかランダムかを確認
  2. 発生パターンの分析:特定の作業中か、アイドル時か
  3. ハードウェア診断:メモリ診断を最優先で実行
  4. セーフモードテスト:セーフモードで安定するかチェック

同じエラーコードが繰り返し発生する場合は特定のハードウェアまたはドライバーが原因の可能性が高く、ランダムな場合はメモリやストレージの物理的故障が疑われます。

Q2. ブルースクリーン発生後、PCが起動しなくなりました。どうすればよいですか?

A. 以下の復旧手順を順番に試してください:

  1. 強制終了と再起動:15秒以上の電源ボタン長押し
  2. セーフモード起動:F8連打またはShift+再起動
  3. スタートアップ修復:詳細オプションから実行
  4. システムの復元:正常動作していた時点への復元
  5. コマンドプロンプトでの修復:sfc /scannowの実行

これらの方法でも改善しない場合は、ハードウェアの物理的故障が疑われるため、専門業者への相談を推奨します。

Q3. 特定のゲームやソフトを起動するとブルースクリーンになります。

A. ソフトウェア固有の問題として以下を確認してください:

  • ソフトウェアの更新:最新バージョンへのアップデート
  • 互換性モード:Windows互換性設定の変更
  • グラフィックドライバー:GPU製造元の最新ドライバー
  • システム要件:推奨スペックとの適合性確認
  • セキュリティソフト:一時的な無効化テスト

特にゲームの場合、GPU関連のエラー(VIDEO_TDR_ERROR等)が多いため、グラフィックドライバーの完全再インストールが効果的です。

Q4. ブルースクリーンでデータが失われる心配はありますか?

A. ブルースクリーン自体では基本的にデータは失われませんが、以下の注意点があります:

  • 未保存データ:作業中のファイルは失われる可能性
  • ストレージ故障:原因がストレージの場合、データ損失リスク有り
  • システムファイル破損:OSの動作に影響する場合有り

対策:定期的なバックアップ作成、自動保存機能の活用、クラウドストレージの利用を強く推奨します。

Q5. Windows 11でブルースクリーンが黒い画面になったのはなぜですか?

A. Windows 11 24H2以降、Microsoft は従来の青い画面を黒い画面に変更しました:

  • 視認性の向上:エラー情報がより読みやすく
  • QRコード追加:エラー詳細への直接アクセス
  • 情報の充実:原因となったドライバー名の明示

機能的には従来のブルースクリーンと同じで、システム保護のための停止画面です。対処方法も基本的に変わりません。

まとめ:ブルースクリーン対策の重要ポイント

✅ 覚えておくべき重要事項

  1. エラーコードの記録が原因特定の鍵となる
  2. ハードウェア診断を最優先で実行する
  3. 定期的なメンテナンスで多くのトラブルを予防できる
  4. セーフモードは重要な診断ツールとして活用する
  5. バックアップは必須の保険として準備する

ブルースクリーンは深刻なトラブルに見えますが、適切な手順で対処すれば多くの場合解決可能です。本記事の内容を参考に、段階的なアプローチでトラブルシューティングを行ってください。

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