Windows Updateが失敗する原因と対処法|更新できない時の解決ガイド
- 公開日:2025/9/24
- 最終更新日:
- パソコン日記
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Windows Updateが失敗する原因と対処法|更新できない時の解決ガイド
⚠️ Windows Update失敗は緊急事態です!
Windows Updateの失敗を放置すると、セキュリティ脆弱性が残り、サイバー攻撃のリスクが高まります。この記事で問題を即座に解決し、PCを安全な状態に戻しましょう。
Windows Updateが失敗する主な原因
Windows Updateの失敗には様々な原因があります。問題を正確に特定することで、効率的な解決につながります。
💾 ストレージ不足
更新プログラムをダウンロード・インストールするための十分な空き容量がない状態。Windows 10では32GB以上、Windows 11では64GB以上の空き容量が必要です。大型アップデート(機能更新プログラム)では6〜11GB以上、品質更新プログラムでは2〜3GB以上の空き容量が必要となります。
• Windows 10(1903以降): 32GB以上
• Windows 11: 64GB以上
• Windows 11 24H2: 64GB以上推奨
🌐 ネットワーク接続の問題
インターネット接続が不安定、または更新サーバーへの接続が遮断されている状態。VPNやファイアウォールが影響する場合もあります。大型アップデートでは数GBのダウンロードが必要なため、安定した接続が重要です。
🗂️ システムファイルの破損
Windowsの重要なシステムファイルが破損し、更新プロセスが正常に実行できない状態。ディスクエラー、不適切なシャットダウン、マルウェア感染などが原因の場合が多いです。
🛡️ セキュリティソフトの干渉
ウイルス対策ソフトが更新プロセスを誤って脅威と判断し、ブロックしている状態。特にサードパーティ製のセキュリティソフトが原因となることが多く、一時的な無効化が必要な場合があります。
⚙️ Windows Updateサービスの停止
更新に必要なサービス(Windows Update、BITS、Cryptographic Services等)が停止または正常に動作していない状態。サービスの再起動で解決する場合が多いです。
🔧 互換性のないソフトウェア
古いドライバーやソフトウェアが更新プロセスと競合している状態。特にグラフィックドライバー、チップセットドライバー、古いセキュリティソフトが問題を引き起こすことが多いです。アップデート前に互換性の確認が重要です。
失敗した時にまず試す基本的な対処法
Windows Update失敗時は、以下の基本的な対処法を順番に試してください。多くの問題はこれらの方法で解決できます。
🔧 基本トラブルシューティング手順
- PCを再起動し、Windows Updateを再実行する
- インターネット接続を確認し、必要に応じてネットワークを再接続する(有線接続を推奨)
- ディスクの空き容量を確認し、不要ファイルを削除する(Windows 10: 32GB以上、Windows 11: 64GB以上を確保)
- セキュリティソフトを一時的に無効化する(更新完了後は必ず再有効化)
- Windows Update トラブルシューティングツールを実行する
- 周辺機器(プリンター、外付けHDDなど)を一時的に取り外す
Microsoftが提供する公式ツールで、多くの問題を自動的に診断・修復できます。
- 「スタート」→「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」を開く
- 「その他のトラブルシューティングツール」を選択
- 「Windows Update」の「実行」をクリック
- 指示に従って問題を診断・修復
- 完了後、PCを再起動してWindows Updateを再試行
更新に必要なサービスを手動で再起動することで、問題を解決できる場合があります。
- 「Win + R」キーを押し、「services.msc」と入力してEnter
- 「Windows Update」サービスを見つけて右クリック
- 「停止」を選択後、再度右クリックして「開始」を選択
- 同様に「Background Intelligent Transfer Service (BITS)」も再起動
- 「Cryptographic Services」も同じ手順で再起動
- サービス画面を閉じて、Windows Updateを再実行
更新プログラムのキャッシュをクリアすることで、破損したファイルが原因の問題を解決します。このフォルダーには、ダウンロードされた更新プログラムや更新履歴のデータベースが保存されています。
- 「Win + X」キーを押し、「Windows PowerShell(管理者)」または「ターミナル(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを順番に実行:
- PowerShellを閉じて、PCを再起動
- Windows Updateを再実行(新しいフォルダーが自動的に作成されます)
【エラーコード別】詳細な解決策一覧
🔍 エラーコード別対処法
Windows Updateで表示されるエラーコードから、具体的な問題と解決策を特定できます。エラーコードは「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」で確認できます。
| エラーコード | 原因 | 主な対処法 |
|---|---|---|
| 0x8007000d | Windows Updateファイルの破損またはキャッシュの問題、NVIDIAグラフィックドライバーの競合 | SoftwareDistributionフォルダーのリセット、DISMとSFCコマンドの実行、グラフィックドライバーの更新・再インストール |
| 0x800705b4 | 更新プログラムのインストールタイムアウト、ネットワーク接続の問題 | セーフモードでの更新実行、ディスク容量の確保、ネットワーク接続の安定化(有線LAN推奨) |
| 0x80240034 | 開発者モードの有効化、Windows Updateサービスの異常、または更新ファイルの破損 | 開発者モードの無効化、Windows Updateサービスの再起動、SoftwareDistributionフォルダーのクリア |
| 0x800f0922 | ディスク容量不足、一時ファイルの蓄積、または.NET Frameworkの問題 | ディスクの空き容量を確保(32GB以上推奨)、一時ファイルの削除、ディスククリーンアップの実行、.NET Frameworkの修復 |
| 0x80070005 | アクセス許可の問題、管理者権限の不足 | 管理者権限での実行、ユーザーアカウント制御(UAC)の設定確認、ファイル・フォルダーのアクセス許可の修正 |
| 0x80070002 | 必要なファイルが見つからない、システムファイルの欠損 | DISMとSFCコマンドでシステムファイルチェック、Windows Update コンポーネントのリセット、Windows修復インストールの実行 |
| 0xC1900101 | ドライバーの互換性問題、特にグラフィック・チップセット・ネットワークドライバー | 古いドライバーの更新、互換性のないソフトのアンインストール、デバイスマネージャーでの問題デバイスの確認 |
| 0x80248014 | Windows Updateサーバーへの接続問題、プロキシ設定の問題 | ネットワーク設定の確認、プロキシ設定の調整、ファイアウォール・セキュリティソフトの一時無効化 |
| 0x80073712 | 更新プログラムに必要なファイルが破損している、またはシステムの整合性が失われている | DISMコマンドでシステムイメージの修復、SFCコマンドの実行、Windows Updateトラブルシューティングツールの使用 |
システムファイルの破損を修復することで、多くのエラーを解決できます。DISMコマンドとSFCコマンドをこの順番で実行することが重要です。
- 「Win + X」キーを押し、「Windows PowerShell(管理者)」または「ターミナル(管理者)」を選択
- まずDISMコマンドを実行してシステムイメージを修復:
- DISM完了後(15-30分程度)、次にSFCコマンドを実行:
- SFCコマンドの完了を待ち(15-30分程度)
- PCを再起動してWindows Updateを再実行
1. DISM: Windowsのシステムイメージ(修復元のファイル)を修復
2. SFC: 修復されたシステムイメージを使ってシステムファイルの整合性をチェック
この順序で実行することで、より確実な修復が可能になります。DISMを先に実行しないと、SFCが破損した修復元を使用してしまい、修復が失敗する可能性があります。
更新を自動で完了させるための設定
Windows Updateの失敗を予防し、自動的に更新を完了させるための最適な設定を行います。
- 「スタート」→「設定」→「Windows Update」を開く
- 「詳細オプション」をクリック
- 以下の設定を最適化:
- 「可能な限り早く最新の更新プログラムを入手する」をオン(推奨)
- 「更新プログラムを一時停止」は通常オフのまま
- 「更新の通知」をオンにして、重要な更新を見逃さない
- 「アクティブ時間の変更」でPCを使用しない時間帯を設定(自動再起動を防ぐ)
- 「配信の最適化」で「他のPCからダウンロードを許可する」を設定(ダウンロード速度向上)
- 「スタート」→「設定」→「システム」→「電源とスリープ」を開く
- 「追加の電源設定」→「プラン設定の変更」を選択
- 「詳細な電源設定の変更」を開く
- 「スリープ」設定を調整:
- 「次の時間が経過後スリープする」を、更新中に十分な時間(30分以上)に設定
- または、更新時は電源に接続し、スリープを無効化
- 「Windows Update」→「自動メンテナンス」の時間を確認・調整
よくある質問と予防策
A: 以下の手順を試してください:
- 最低4時間は待機:大型アップデート(機能更新プログラム)は2〜4時間かかる場合があります。Windows 11 24H2のような大型更新では、さらに時間がかかることもあります。
- プロセスの確認:タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)を開いて、「Windows Update」や「TiWorker.exe」プロセスが動作しているか確認
- ディスクとCPU使用率の確認:ディスク使用率やCPU使用率が動いていれば、処理は進行中です
- 4時間以上経過して変化がない場合:セーフモードで起動してから通常起動を試す
- 完全に停止している場合:電源ボタン長押しで強制終了し、再起動後にシステムの復元を実行
A: 以下の手順で回復を試みてください:
- 自動修復の起動:電源ボタンを押して起動を試み、ロゴが表示されたら電源ボタン長押しで強制終了。これを2〜3回繰り返すと自動修復が起動します
- セーフモードでの起動:自動修復画面で「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」→「4」キーでセーフモード起動
- 最後に正常起動した構成:セーフモードで起動できたら、システムの復元を実行
- 更新プログラムのアンインストール:セーフモードから、問題を引き起こした更新プログラムをアンインストール
- システムの復元:「システムの復元」で更新前の復元ポイントに戻す
- スタートアップ修復:Windowsインストールメディア(USBまたはDVD)から起動し、「コンピューターを修復する」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」を実行
A: 可能ですが、セキュリティリスクがあるため推奨されません:
- 更新の一時停止(推奨):「設定」→「Windows Update」→「更新の一時停止」で最大5週間まで一時停止可能。問題のある更新が修正されるのを待つ場合に有効
- 問題のある更新の非表示:「Show or hide updates」トラブルシューティングツール(Microsoftの公式サイトからダウンロード)を使用して、特定の更新を非表示にする
- グループポリシーでの制御(Windows 10/11 Pro以上):「ローカルグループポリシーエディター」(gpedit.msc)で特定更新を延期
- 更新プログラムのアンインストール:「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」→「更新プログラムをアンインストールする」から、既にインストールされた問題のある更新を削除
A: Windows 11 24H2は大型アップデートのため、以下の点に特に注意してください:
- プロセッサー:1GHz以上、2コア以上の64ビット互換プロセッサー
- RAM:4GB以上
- ストレージ:64GB以上(アップグレードには64GB以上の空き容量を推奨)
- TPM:TPM 2.0(必須)
- セキュアブート:対応(必須)
- UEFI:UEFI対応ファームウェア
- グラフィック:DirectX 12以上、WDDM 2.0ドライバー
- システム要件の厳密な確認:
- 「PC正常性チェック」ツールで互換性を事前確認
- TPM 2.0とセキュアブートが有効になっているか確認(BIOSで設定)
- 対応プロセッサーリストを確認(第8世代Intel Core以降、AMD Ryzen 2000シリーズ以降など)
- 十分なストレージ容量の確保:
- 最低64GB以上の空き容量を確保(実際には80GB以上推奨)
- ディスククリーンアップで不要ファイルを削除
- 一時ファイル、ダウンロードフォルダー、ごみ箱を空にする
- 互換性のないソフトウェアの事前確認:
- 古いセキュリティソフト(特に2020年以前のバージョン)は事前にアンインストール
- 古いグラフィックドライバー、チップセットドライバーを最新版に更新
- 仮想化ソフト(VMware、VirtualBoxなど)は最新版に更新
- バックアップの作成(最重要):
- 重要なデータを外付けドライブやクラウドにバックアップ
- システムの復元ポイントを手動で作成
- 可能であれば、システムイメージバックアップを作成
- アップデート実行時の注意:
- 電源に接続した状態で実行(ノートPCの場合)
- 安定したネットワーク接続を確保(有線LAN推奨)
- 2〜4時間の時間的余裕を確保
- 周辺機器を取り外す(プリンター、外付けHDD、USBデバイスなど)
🛡️ Windows Update失敗を防ぐための予防策
📅 定期的なメンテナンス
- 月1回のディスククリーンアップ実行
- 定期的なシステムファイルチェック(DISM + SFC)
- 不要なソフトウェアのアンインストール
- スタートアッププログラムの整理
- レジストリクリーナーの慎重な使用(推奨しない場合もあり)
💾 十分なストレージ確保
- システムドライブ(Cドライブ)の20%以上の空き容量維持
- Windows 10: 最低32GB以上の空き容量
- Windows 11: 最低64GB以上の空き容量
- 一時ファイルの定期削除(%temp%フォルダー)
- 大容量ファイルの外部保存(動画、写真など)
- ストレージセンサーの有効化(自動クリーンアップ)
🔄 復元ポイントの管理
- 大型アップデート前の手動復元ポイント作成
- システムの保護設定の有効化(Cドライブ)
- 復元ポイント用に5〜10%のディスク領域確保
- 定期的な復元ポイント動作確認
- システムイメージバックアップの併用(重要なデータ保護)
🌐 安定したネットワーク環境
- 大型アップデート時は有線LAN接続を使用
- VPNの一時的な無効化(更新時のみ)
- ルーターのファームウェアを最新に保つ
- 帯域制限の解除(更新時のみ)
- ファイアウォール設定の見直し
🔧 ドライバーとソフトウェアの更新
- グラフィックドライバーを最新版に保つ
- チップセットドライバーの定期更新
- 古いセキュリティソフトの更新またはアンインストール
- メーカーサイト経由でのドライバー更新(推奨)
- Windows Update経由でのドライバー更新も併用
⚙️ 定期的なシステムチェック
- イベントビューアーでエラーログの確認
- ディスクエラーチェック(chkdsk)の定期実行
- Windowsメモリ診断の実行(半年に1回)
- ハードウェア診断ツールの活用
- パフォーマンスモニターでシステム状態の監視
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まとめ
Windows Updateの失敗は、適切な対処法を知っていれば多くの場合解決可能です。まずは基本的なトラブルシューティングから始め、エラーコードに応じた具体的な対処を行ってください。
- 慌てずに段階的にトラブルシューティングを実行
- エラーコードを正確に確認し、適切な対処法を選択
- 重要なデータのバックアップを事前に作成
- 十分なストレージ容量を確保(Windows 10: 32GB以上、Windows 11: 64GB以上)
- DISMとSFCコマンドはこの順番で実行
- 予防策を実施して将来的な問題を回避
Windows 10:32GB以上の空き容量、定期的な更新の実行
Windows 11:64GB以上の空き容量、TPM 2.0とセキュアブートの有効化
Windows 11 24H2:厳密なシステム要件の確認、事前バックアップの徹底
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