パソコンが起動しない時の原因と対処法|画面が真っ暗・異音・電源ランプ点滅

パソコンが起動しない時の原因と対処法

画面が真っ暗・異音・電源ランプ点滅の解決ガイド

緊急対応:まず最初に試すこと

パソコンが起動しない場合、まず電源ケーブルの確認完全放電(30秒以上電源ボタン長押し)を試してください。これだけで解決する場合が多くあります。

🚀 PCが起動しない時にまず試すこと【チェックリスト】

パソコンが起動しない時は、まず基本的な項目から確認しましょう。多くの場合、簡単な対処で解決できます。

基本チェックリスト(5分で確認)

  • 電源ケーブル・ACアダプターの接続確認
    ケーブルがしっかりと差し込まれているか、コンセント側も確認
  • 電源コンセントの動作確認
    他の電化製品で同じコンセントが使えるかテスト
  • 電源ランプの状態確認
    点灯・点滅・消灯のどの状態かメモ
  • ファンの音・モーター音確認
    PC内部から音が聞こえるかチェック
  • モニターの電源・ケーブル確認
    画面が映らない場合は、モニター側の問題かも確認
  • 外付けデバイスの取り外し
    USBメモリ、外付けHDD、プリンター等をすべて外す

🔄 基本診断フローチャート

電源ボタンを押す
反応はありますか?
反応なし
→ 電源・ケーブル確認
→ 完全放電を実行
ファンやランプが動作
→ 画面は表示されますか?
画面真っ暗
→ モニター・ケーブル確認
→ メモリ・グラフィック問題
画面に何か表示される
→ エラーメッセージ確認
→ セーフモード起動試行

🔌 完全放電の手順

電源を完全に切断
デスクトップPC:電源ケーブルをコンセントから抜く
ノートPC:ACアダプターを外し、可能であればバッテリーも取り外す
放電実行
電源ボタンを30秒間長押しして、内部に残った電気を放電させます。
再接続して起動確認
電源ケーブルやバッテリーを再接続し、電源ボタンを押して起動を試します。
なぜ完全放電が効果的?PC内部の回路に溜まった微弱な電気が誤動作の原因となることがあります。完全放電により、これらをリセットできます。

🩺 【症状別】原因と対処法

PCが起動しない症状を具体的に分類し、それぞれの原因と対処法を解説します。

症状主な原因緊急度対処の難易度
完全に無反応電源ユニット故障、マザーボード問題専門業者推奨
💡ランプ点滅スリープ状態、メモリエラー自力対応可能
🖥️画面真っ暗モニター問題、グラフィック不良部分的に自力対応
🔊異音発生ファン故障、HDD/SSD問題即座に使用停止
🔄再起動繰り返しWindows破損、過熱問題セーフモードで対応

⚫ 症状1:電源ボタンを押しても完全に無反応

電源が全く入らない場合

症状:電源ボタンを押しても、ランプが点かない、ファンも回らない、全く反応がない状態

考えられる原因:

  • 電源ユニットの故障
  • マザーボードの損傷
  • 電源ボタンの故障
  • 電源ケーブルの断線

対処法:

別の電源ケーブルで試す
同じ規格の電源ケーブルがあれば、交換して動作確認
別のコンセントで試す
違う部屋のコンセントや、UPS・電源タップを使わず直接壁のコンセントに接続
専門診断が必要
上記で改善しない場合、内部パーツの故障の可能性が高く、専門業者への依頼を推奨

💡 症状2:電源ランプが点滅している

ランプ点滅の意味と対処法

症状:電源ランプが規則的または不規則に点滅し、正常に起動しない状態

点滅パターン別の意味:

  • ゆっくりとした点滅:スリープ状態(正常)
  • 早い点滅:ハードウェアエラー
  • 色の変化:エラーコード(メーカーにより異なる)

対処法:

スリープ解除を試す
電源ボタンを短く押す、マウスを動かす、キーボードを触る
強制終了後の再起動
電源ボタンを10秒間長押しで強制終了し、再度電源を入れる
メモリの再装着
デスクトップPCの場合、メモリを一度取り外して再装着(静電気に注意)

🖥️ 症状3:画面が真っ暗(電源は入る)

ファンは回るが画面に何も映らない場合

症状:PC本体の電源は入り、ファンも回るが、モニターに何も表示されない状態

対処法:

モニターの動作確認
モニターの電源が入っているか、他のデバイス(スマホなど)で映像が映るか確認
映像ケーブルの確認
HDMI、VGA、DVI等のケーブルがしっかり接続されているか、別のケーブルで試す
入力切替の確認
モニターの入力切替ボタンで、PC接続と同じ入力(HDMI1、VGA等)が選択されているか確認
グラフィックボード確認
デスクトップPCで専用グラフィックボードがある場合、マザーボード側の映像端子で試す

🔊 症状4:異音が発生する

カタカタ、ガリガリ、キーン音等の対処法

症状:起動時または動作中に、普段聞こえない異音が発生する状態

重要:異音が聞こえる場合は、データ損失の危険があります。重要なデータのバックアップを最優先で行い、異音が続く場合は使用を中止してください。

音の種類と原因:

  • カタカタ音:HDDの機械的故障
  • ガリガリ音:HDDの読み込みエラー
  • キーン音:ファンのベアリング摩耗
  • ブーン音:電源ユニットの異常

対処法:

即座にデータ救出
起動できる場合は、重要データを外部ストレージにコピー
音の発生源特定
PC本体の側面に耳を近づけ、どの部分から音が出ているか確認
専門業者への相談
HDDからの異音の場合、修理ではなくデータ復旧業者への依頼も検討
注意:異音の中でも、特にHDDからの「カタカタ」「ガリガリ」音は深刻です。すぐに電源を切り、データ復旧の専門業者に相談することをお勧めします。

🛡️ セーフモードでの起動方法

Windowsが正常に起動しない場合、セーフモードを使用してシステムの修復や問題の特定を行うことができます。

💻 Windows 10/11でのセーフモード起動手順

強制終了を3回繰り返す
Windowsの起動画面が表示されたら、電源ボタン長押しで強制終了。これを3回繰り返すと自動修復モードに入ります。
「自動修復を準備しています」を待つ
「PCを診断中」→「自動修復でPCを修復できませんでした」と表示されるまで待ちます。
詳細オプションを選択
「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」の順に選択
セーフモードを選択
「再起動」ボタンをクリック後、番号キーで選択:
4:セーフモードを有効にする
5:ネットワークとセーフモードを有効にする

🔧 セーフモードでできること

  • 問題のあるドライバーのアンインストール
  • 最近インストールしたソフトウェアの削除
  • ウイルススキャンの実行
  • システムファイルチェッカーの実行
  • システムの復元ポイントから復旧

⚡ 別の起動方法

  • Shift + 再起動:設定→更新とセキュリティ→回復で利用可能
  • インストールメディア:Windows USBから起動してトラブルシューティング
  • F8キー:一部の古いPCでは起動時にF8連打で詳細ブートオプション

🔍 セーフモードでの基本診断手順

システムファイルチェック
コマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下を実行:
sfc /scannow
最近の変更を確認
「設定」→「アプリ」→「アプリと機能」で最近インストールしたソフトウェアをチェック
デバイスマネージャーを確認
「デバイスマネージャー」で警告アイコン(黄色い三角)が付いているデバイスを確認
システムの復元
「コントロールパネル」→「回復」→「システムの復元を開く」で問題発生前の状態に戻す

🔄 回復環境からの修復方法

セーフモードでも起動できない場合、Windows回復環境(WinRE)を使用してより詳細な修復を行います。

🚀 Windows回復環境の起動方法

F12キーで起動メニュー表示
PC起動時にF12キーを連打し、起動メニューを表示(メーカーによってはF11、F10、ESC等)
Windowsインストールメディアを選択
事前に作成したUSB回復ドライブまたはWindowsインストールメディアを選択
「コンピューターを修復する」を選択
Windowsセットアップ画面で「今すぐインストール」ではなく「コンピューターを修復する」をクリック

🛠️ 回復環境での修復オプション

🔧 スタートアップ修復

Windowsの起動に必要なファイルやレジストリの問題を自動的に検出・修復します。

  • ブートローダーの修復
  • システムファイルの復元
  • レジストリの修復

💾 システムの復元

過去に作成された復元ポイントを使用してシステムを以前の状態に戻します。

  • ソフトウェアの変更取り消し
  • ドライバー更新の巻き戻し
  • システム設定のリセット

💻 コマンドプロンプト

高度なコマンドを使用してシステムを手動で修復します。

  • bootrec コマンドでブート修復
  • chkdsk でディスクエラー修復
  • sfc でシステムファイル修復

🔄 PCのリセット

Windowsを再インストールしながら、ファイルを保持するかどうか選択できます。

  • 個人ファイルを保持してリセット
  • すべて削除してクリーンインストール
  • 工場出荷時設定に復元

⌨️ 高度なコマンド修復

コマンドプロンプトでより詳細な修復を行う場合の主要コマンド:

ブートレコードの修復
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /scanos
bootrec /rebuildbcd
ディスクエラーのチェック
chkdsk C: /f /r
/f:エラーを自動的に修復
/r:不良セクターを探して回復
システムファイルの修復
sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
注意:コマンドプロンプトでの作業は、間違った操作でシステムをさらに悪化させる可能性があります。不安な場合は専門業者への依頼をお勧めします。

🔧 ハードウェア診断

ソフトウェアによる修復で解決しない場合、ハードウェアの問題を疑う必要があります。

🖥️ 基本的なハードウェア診断手順

メモリ(RAM)の診断
Windows メモリ診断ツールまたはMemtest86を使用してメモリエラーをチェック。
デスクトップPCの場合、メモリを1枚ずつ外して起動確認を行う
ストレージ(HDD/SSD)の診断
CrystalDiskInfoやHD Tuneでストレージの健康状態をチェック。
SMART情報で異常値がないか確認
電源ユニットの確認
各種電圧(+3.3V、+5V、+12V)が正常範囲内かチェック。
ファンが正常に回転しているか音で確認
マザーボードの視覚的確認
コンデンサの膨張・液漏れ、焼け跡、異常な臭いがないかチェック

🔍 症状別ハードウェア診断

症状疑われる部品診断方法対処法
電源が全く入らない電源ユニット
マザーボード
電源ユニット単体テスト
最小構成での起動確認
部品交換
専門業者依頼
起動後すぐに落ちるCPU過熱
電源容量不足
CPU温度監視
電源ユニット出力確認
CPUクーラー清掃
電源ユニット交換
メモリエラー頻発RAM
マザーボード
メモリテスト実行
1枚ずつ動作確認
メモリ交換
スロット変更
画面が映らないグラフィックカード
モニター
別モニターでテスト
内蔵グラフィック確認
グラフィックカード交換
ドライバー再インストール

⚠️ ハードウェア診断時の注意点

感電・静電気に注意:PC内部の作業前は必ず電源を切断し、静電気防止対策を行ってください。不安な場合は専門技術者に依頼することをお勧めします。
保証期間の確認:PCや各部品が保証期間内の場合は、自分で分解する前にメーカーサポートに相談しましょう。自分で分解すると保証が無効になる場合があります。

🏥 自力で解決できない場合の最終手段

これまでの方法で解決しない場合、専門業者への依頼を検討する時期です。適切な業者選びのポイントを解説します。

🤔 専門業者に依頼すべき判断基準

こんな症状は専門業者へ

  • 重要なデータが入っており、データ消失のリスクを避けたい
  • ハードウェアの物理的故障が明らかな場合
  • 複数の修復方法を試しても改善しない
  • 保証期間内のPCで、メーカーサポートが利用可能
  • 業務用PCで迅速な復旧が必要
  • 技術的な作業に不安がある

🏢 専門業者の種類と特徴

🏭 メーカーサポート

適用条件:保証期間内

  • メリット:無料または低価格、純正部品使用
  • デメリット:修理期間が長い、データ消去される場合あり
  • おすすめ:購入から1-3年以内のPC

🔧 一般PC修理店

適用条件:制限なし

  • メリット:迅速対応、データ保持重視
  • デメリット:技術レベルにバラつき、費用が高め
  • おすすめ:急いで修理したい場合

💾 データ復旧専門業者

適用条件:データ救出が最優先

  • メリット:高度な技術、データ救出率が高い
  • デメリット:費用が高額、PC修理は別途必要
  • おすすめ:重要データの救出が必要

🏪 家電量販店

適用条件:簡単な修理・診断

  • メリット:アクセスしやすい、相談しやすい
  • デメリット:外部委託のため時間がかかる
  • おすすめ:初心者、軽微なトラブル

💰 修理費用の目安

修理内容費用目安修理期間注意点
ソフトウェア修復5,000~15,000円1~3日データ保持可能
メモリ交換10,000~25,000円1~2日部品代含む
HDD/SSD交換15,000~40,000円2~5日データ移行オプション有
電源ユニット交換12,000~30,000円2~3日容量・効率により価格変動
マザーボード交換25,000~60,000円3~7日CPU互換性確認必要
データ復旧30,000~200,000円3~14日障害度合いにより大幅変動
費用対効果の判断:修理費用がPC購入価格の50%を超える場合は、新しいPCの購入も検討しましょう。特に5年以上使用したPCでは、修理よりも買い替えの方が経済的な場合が多いです。

🛡️ 起動トラブルを防ぐための予防策

起動トラブルの多くは、日常的なメンテナンスと適切な使用方法で予防できます。

🔧 定期メンテナンス項目

🧹 物理的清掃(月1回)

  • PC内部のホコリ除去(エアダスター使用)
  • ファンの回転確認・清掃
  • ケーブル接続の確認
  • 通気口の清掃

💻 システムメンテナンス(週1回)

  • Windows Update適用
  • ウイルススキャン実行
  • ディスククリーンアップ
  • デフラグメンテーション(HDD)

💾 データバックアップ(週1回)

  • 重要データの外部保存
  • システムの復元ポイント作成
  • システムイメージバックアップ
  • クラウドストレージ同期確認

🌡️ 環境管理(常時)

  • 適切な室温維持(20-25℃)
  • 湿度管理(40-60%)
  • 直射日光・熱源回避
  • 安定した電源供給(UPS推奨)

⚠️ 避けるべき行為

PCの寿命を縮める危険行為

  • 強制終了の頻繁な使用
  • 電源ボタン長押しでのシャットダウン常用
  • 高温環境での使用継続
  • 不安定な電源での使用
  • 内部清掃の長期間放置
  • 容量不足でのシステム運用

🚨 早期警告サインの認識

以下の症状が出始めたら、トラブル発生前に対処を検討しましょう:

  • 起動時間の著しい延長(通常の2倍以上)
  • ファンノイズの増加(清掃後も改善しない)
  • 頻繁なフリーズ(週に複数回発生)
  • ブルースクリーンエラー(月に1回以上)
  • 異音の発生(カタカタ、ガリガリ音)
  • 温度上昇(触って熱い状態が続く)

📝 まとめ

パソコンが起動しないトラブルは、段階的な診断により原因を特定し、適切な対処法を選択することが重要です。多くの場合、基本的なチェックリストから始めることで解決できます。

✅ まずは基本から

電源ケーブルの確認と完全放電から始め、段階的に詳しい診断を行いましょう。

🛡️ データ保護を最優先

修復作業前には可能な限りデータのバックアップを取り、データ消失リスクを最小限にしましょう。

🏥 無理をしない判断

自力での対処に限界を感じたら、早めに専門業者への相談を検討することが大切です。

重要なポイント:起動トラブルは突然発生するように見えますが、多くの場合は何らかの前兆があります。日常的なメンテナンスと早期のサインの認識により、深刻なトラブルを予防できます。

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