【WSUS脆弱性】あなたのパソコンは大丈夫?影響を受けない人向けガイド

  • 公開日:2025/10/26
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【WSUS脆弱性】あなたのパソコンは大丈夫?影響を受けない人向けガイド

✅ 結論:ほとんどの方は影響を受けません

「WSUS脆弱性」のニュースを見て不安になった方へ。

この脆弱性は、Windows Server上で動作するWSUSサーバーの「reporting web services」に存在します。Windows Updateをマイクロソフトから直接受けている家庭用PC(Windows 10/11等)は対象外です。

WSUSを運用していない限り、影響を受けることはありません。通常通りWindows Updateを適用していれば、この問題による危険はありません。

この記事では、「あなたのパソコンが影響を受けるかどうか」を簡単に確認する方法を解説します。

1. WSUS脆弱性(CVE-2025-59287)って何?

2025年10月23日、マイクロソフトはWindows Server Update Services(WSUS)の重大な脆弱性(CVE-2025-59287)に対する帯域外(Out-of-Band, OOB)更新プログラムをリリースしました。[1]

⚠️ 重要:影響を受けるのはWindows Serverのみ

この脆弱性が存在するのは、Windows Server上で動作する「WSUSサーバー」の”reporting web services”です。

家庭用のWindows PC(Windows 10/11等)には、この脆弱性は存在しません。

対象:Windows Server 2012, 2012 R2, 2016, 2019, 2022, 23H2, 2025でWSUSロールが有効な環境

💡 WSUSは「会社の配送センター」のようなもの

WSUSは、大きな会社や組織で使われる「更新プログラムの配送センター」です。通常、あなたのパソコン(個人のPC)は、マイクロソフトから直接更新プログラムを受け取ります。これは、Amazonで注文した荷物が自宅に直接届くのと同じです。一方、大企業では、いったん「配送センター」(Windows Server上のWSUSサーバー)で荷物を受け取り、各部署に配ります。今回の問題は、この「配送センター」に欠陥が見つかったというものです。自宅に直接荷物が届く人(個人PC)には、この問題は関係ありません。

1.1 影響を受ける人・受けない人

❌ 影響を受ける人(対応が必要)

  • 大企業のIT管理者で、Windows ServerでWSUSサーバーを運用している人
  • 企業のサーバールームで、複数のパソコンの更新を一括管理している人
  • Windows Server 2012以降でWSUSロールが有効になっている環境を管理している人

→ この場合は、OOB更新プログラム(例:Windows Server 23H2の場合はKB5070879等)の適用が必要です。IT管理者向けの詳細記事をご覧ください。

✅ 影響を受けない人(対応不要)

  • 個人で使用しているパソコン(Windows 10/11等)
  • 家庭用のパソコン
  • Windows Serverを使用していないオフィス
  • WSUSを使用していない環境(Windows Updateを直接マイクロソフトから受信)
  • パソコン教室の受講生用PC
  • フリーランス、自営業の方のパソコン

→ 通常通りWindows Updateを適用していれば問題ありません。


2. 簡単チェックリスト:あなたのパソコンは大丈夫?

以下のチェックリストで、あなたのパソコンが影響を受けるかどうかを確認できます。

以下のすべてに「いいえ」なら、影響を受けません

  • あなたは会社のIT部門で、サーバーの管理を担当していますか?
  • あなたのオフィスに「Windows Server」というOSが動いているサーバー機がありますか?
  • あなたは「WSUS」という言葉を業務で使ったことがありますか?
  • 複数のパソコンの更新プログラムを、Windows Server上のWSUSサーバーから一括で配信していますか?

✅ すべて「いいえ」の場合

おめでとうございます!あなたのパソコンは影響を受けません。

Windows ServerでWSUSを運用していない限り、この脆弱性の影響はありません。通常通り、Windows Updateを定期的に適用していれば、セキュリティ上の問題はありません。安心してご利用ください。

⚠️ 1つでも「はい」がある場合

あなたは企業のIT管理者である可能性が高いです。IT管理者向けの詳細記事をご確認いただき、必要なOOB更新プログラムを適用してください。


3. 「Windows Update」と「WSUS」の違い

多くの方が混同しているのが、「Windows Update」と「WSUS」の違いです。

項目Windows Update(通常)WSUS(企業向け)
誰が使う?個人、家庭、WSUSを使用していないオフィス大企業、組織(Windows Serverが必要)
更新の受け取り方マイクロソフトから直接会社のWindows Server経由
動作するOSWindows 10/11等(クライアントOS)Windows Server 2012以降(サーバーOS)
今回の脆弱性の影響影響なし影響あり(OOB更新が必要)
対応通常のWindows Updateを適用するだけIT管理者がOOB更新プログラム(KB5070879等)を適用

💡 「郵便」と「社内便」の違い

Windows UpdateとWSUSの違いは、「郵便」と「社内便」の違いに例えられます。個人の家(個人PC)には、郵便局から直接手紙(更新プログラム)が届きます。一方、大企業では、いったん会社の郵便室(Windows Server上のWSUSサーバー)で手紙を受け取り、各部署に配ります。今回の問題は、「郵便室」に欠陥が見つかったというものです。自宅に直接郵便が届く人(個人PC)は、郵便室の問題に影響されません。


4. あなたがやるべきこと(とてもシンプルです)

個人でパソコンを使用している方、またはWSUSを使用していない環境の方が、今すぐやるべきことは以下の通りです。

ステップ1: 通常通りWindows Updateを適用する
ステップ2: 定期的にセキュリティパッチを受け取る設定にする
ステップ3: 以上!特別な対応は不要です

4.1 Windows Updateの確認方法

念のため、Windows Updateが正常に動作しているか確認しましょう。

Windows 10/11でWindows Updateを確認する手順

  • ステップ1: 「スタートボタン」をクリック
  • ステップ2: 「設定」(歯車アイコン)をクリック
  • ステップ3: 「更新とセキュリティ」(Windows 10)または「Windows Update」(Windows 11)をクリック
  • ステップ4: 「更新プログラムのチェック」をクリック
  • ステップ5: 「最新の状態です」と表示されればOK

もし更新プログラムが表示された場合は、「今すぐインストール」をクリックして適用してください。


5. よくある質問(FAQ)

Q1. ニュースで「WSUS脆弱性」と聞いて不安になりました。本当に大丈夫?

A1. はい、WSUSを使用していない限り、大丈夫です。個人で使用しているパソコン(Windows 10/11等)には、この脆弱性は存在しません。この脆弱性は、Windows Server上で動作するWSUSサーバーの「reporting web services」に存在するものであり、家庭用のクライアントPCには関係ありません。通常通りWindows Updateを適用していれば、セキュリティ上の問題はありません。

Q2. 「Windows Update」を適用するだけで十分?特別な対応は不要?

A2. はい、Windows Updateを適用するだけで十分です。特別な対応は一切不要です。今回のOOB更新プログラム(KB5070879等)は、Windows Serverで動作するWSUSサーバー向けのものであり、クライアントPC(Windows 10/11等)には該当しません。Windows Updateは、定期的に自動で実行されるように設定されていることが多いですが、念のため手動で「更新プログラムのチェック」を実行することをお勧めします。

Q3. 会社のパソコンを使っています。心配した方がいい?

A3. 会社のパソコンを使用している場合でも、あなたが使っているパソコン自体(Windows 10/11等のクライアントPC)には、この脆弱性は存在しません。ただし、会社がWSUSサーバーを運用している場合、IT部門が対応を行っているはずです。あなた自身が特別な対応をする必要はありません。もし不安な場合は、IT部門に「WSUS脆弱性(CVE-2025-59287)への対応状況」を確認してください。

Q4. パソコン教室で受講しています。教室のパソコンは大丈夫?

A4. ほとんどのパソコン教室は、受講生用のパソコン(Windows 10/11等)を使用しており、Windows ServerでWSUSを運用していません。このため、影響を受けることはありません。もし不安な場合は、教室のスタッフに「Windows ServerでWSUSを使用しているか」を確認してみてください。ほとんどの場合、「使用していない」という回答が返ってくるはずです。

Q5. 「Windows Server」って何?自分のパソコンにも入ってる?

A5. Windows Serverは、サーバー用の特別なOSです。個人のパソコンには通常インストールされていません。あなたのパソコンが「Windows 10」や「Windows 11」であれば、Windows Serverではありません。Windows Serverは、企業のサーバールームに設置される大型のコンピュータに使用されるものです。家庭用PCや通常のオフィスPCには、Windows Serverではなく、Windows 10/11等のクライアントOSがインストールされています。

Q6. 「CVE-2025-59287」「KB5070879」という番号が表示されました。対応が必要?

A6. これらは、脆弱性の識別番号(CVE)と更新プログラムの番号(KB)です。もしあなたが個人でパソコンを使用している場合、または会社のクライアントPC(Windows 10/11等)を使用している場合、これらの番号を見ても特別な対応は不要です。KB5070879等のOOB更新プログラムは、Windows Server上で動作するWSUSサーバー向けのものであり、クライアントPCには該当しません。通常のWindows Updateを適用していれば問題ありません。


6. 万が一不安な場合の確認方法

それでも不安な場合は、以下の方法で確認できます。

不安な場合の確認方法

  • パソコンのOSを確認: 「スタートボタン」→「設定」→「システム」→「バージョン情報」で、「Windows 10」または「Windows 11」と表示されていれば、クライアントPCです。「Windows Server」と表示されていない限り、影響を受けません。
  • マイクロソフトの公式サポートに問い合わせ: マイクロソフト公式サポートページから問い合わせできます。「WSUS脆弱性について、自分のパソコンが影響を受けるか確認したい」と伝えてください。
  • 信頼できるパソコン修理店に相談: 地域のパソコン修理店やサポート業者に相談することもできます。

💡 不安な気持ちは「健康診断」で解消

セキュリティの不安は、健康の不安と似ています。「ニュースで病気の話を聞いて心配」という時、医者に相談すると「あなたの症状とは違います」と安心させてもらえます。同様に、パソコンのセキュリティも、専門家(マイクロソフトサポートやパソコン修理店)に相談すれば、「あなたのパソコンは大丈夫です」と確認してもらえます。一人で不安を抱え込まず、気軽に相談することが大切です。


7. IT管理者の方へ

もしあなたが企業のIT管理者で、Windows ServerでWSUSサーバーを運用している場合は、以下の記事をご覧ください。

⚠️ IT管理者向けの詳細記事

記事タイトル: 「【WSUSサーバー管理者必読】CVE-2025-59287のRCE脆弱性と即時対策」

URL: https://setting.pc-k.co.jp/wsus-cve-2025-59287-rce-emergency-patch-guide/

内容: OOB更新プログラム(KB5070879等)の適用手順、脆弱性の技術的詳細、監視強化の方法等を詳しく解説しています。


8. 参考情報

[1] マイクロソフト公式サポート:October 23, 2025—KB5070887 (Monthly Rollup) Out-of-band – Microsoft Support

その他の関連KB:Windows Server 23H2向けKB5070879、Windows Server 2022向けKB5070884 等


まとめ:WSUSを使用していない限り、影響を受けません

この記事では、WSUS脆弱性(CVE-2025-59287)について、一般ユーザー向けに解説しました:

  • 影響を受けるのはWindows Serverのみ: この脆弱性は、Windows Server上で動作するWSUSサーバーの「reporting web services」に存在します。家庭用のクライアントPC(Windows 10/11等)には、この脆弱性は存在しません。

    条件: Windows ServerでWSUSを運用していない限り、影響を受けることはありません。

  • 通常のWindows Updateで十分: 特別な対応は不要です。OOB更新プログラム(KB5070879等)は、Windows Server向けのものであり、クライアントPCには該当しません。通常通りWindows Updateを定期的に適用していれば、セキュリティ上の問題はありません。

    確認方法: 「設定」→「更新とセキュリティ」→「更新プログラムのチェック」で確認できます。

  • 影響を受けるのはIT管理者のみ: 大企業のIT管理者で、Windows ServerでWSUSサーバーを運用している場合のみ、OOB更新プログラムの適用が必要です。

    詳細情報: IT管理者向けの詳細記事およびマイクロソフト公式サポートをご覧ください。

✅ 最後に:安心してご利用ください

ニュースでセキュリティの話を聞くと不安になるのは当然です。しかし、ほとんどの場合、一般の方には影響がありません。今回のWSUS脆弱性も、Windows ServerでWSUSを運用している大企業のIT管理者が対応すべき問題であり、個人でパソコンを使用している方、またはWSUSを使用していない環境の方には関係ありません。

Windows ServerでWSUSを使用していない限り、あなたのパソコンは安全です。通常通りWindows Updateを適用していれば問題ありません。安心してご利用ください。

もし不安な場合は、マイクロソフト公式サポートや信頼できるパソコン修理店に相談してください。専門家が丁寧に説明してくれます。

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