【Win11】KB5077181でAndroid→PCへ作業引き継ぎ設定手順

※本記事は1つの情報源としてご活用ください。重要な変更を加える場合は事前にバックアップを取り、複数の情報源も参考にしながら操作してください。

通勤電車でスマホで編集していた資料を、会社のPCでそのまま続きから開ける。そんな使い方が、Windows+Androidでもついにできるようになりました。

2026年2月10日にリリースされたWindows 11の累積更新プログラム(KB5077181)により、「クロスデバイスレジューム(Cross-Device Resume)」機能が大幅に拡張されました。AndroidスマホのSpotifyや、M365 Copilot経由のWord・Excelなどの作業を、PCのタスクバーからワンクリックで引き継げます。KB5077181の正式な変更内容はKB5077181リリースノート(Microsoft公式・英語)でご確認いただけます。

  • スマホで聴いていたSpotifyを、PCで同じ曲・同じ位置から再生できます
  • スマホのM365 Copilotで開いたWordを、PCのデスクトップ版で続きから編集できます
  • vivoブラウザで見ていたページを、PCのブラウザで途切れずに再開できます

こんな方におすすめの機能です

  • スマホとPCを頻繁に行き来しながら作業する方
  • OfficeやSpotifyを日常的に使っている方
  • これまでAppleのHandoffが羨ましかったAndroidユーザーの方

本記事では、この新しい「Windows 11 スマホ連携」機能の仕組み・設定手順・対応機種・トラブルシューティングまでをわかりやすく解説します。


クロスデバイスレジュームとは?仕組みとできること

AppContext(メタデータ)による軽量ハンドオフの仕組み

クロスデバイスレジュームは、スマホの画面をそのままPCに映像としてストリーミング(転送)する仕組みではありません。代わりに「AppContext」と呼ばれる軽量なメタデータ(作業状態を示す小さな情報)をスマホからPCへ送信します。このデータには、開いているURLやファイルの位置情報などが含まれています。

つまり送っているのは「どのファイルのどの位置まで作業していたか」という情報だけです。だから通信量が小さく、動作も軽快です。

💡 AppContextは「本の栞(しおり)」のようなもの

読みかけの本に栞を挟んでおけば、別の本棚(PC)から同じ本を取り出してもすぐに続きのページから読めます。AppContextはまさにその「栞の情報だけ」をスマホからPCに送る仕組みです。ページ丸ごとを転送するわけではないため、データ量が非常に小さく、動作が軽快なのが特徴です。

Windows 11はこのメタデータを受け取ると、PCにインストールされているネイティブアプリ(WordやSpotifyなど)を直接起動し、同じ場所から作業を再開させます。映像転送ではないため、PCの本来のパフォーマンスをそのまま活かせます。

現在対応している3つのシナリオ(2026年2月時点)

  • Spotify再生の再開:スマホで聴いていた音楽やポッドキャストを、PCのSpotifyアプリで同じ再生位置から継続できます。
  • M365 Copilot経由のOfficeファイル:スマホのM365 Copilotアプリで開いたWord・Excel・PowerPointのオンラインファイルを、PCのデスクトップアプリで直接開けます。対象はOneDriveに保存されたオンラインファイルです。スマホ内のローカルファイルは引き継ぎに対応していません。
  • vivoブラウザのセッション継続:vivo製スマホで見ていたWebページを、PCのデフォルトブラウザで引き継いで開けます。

スマホとPCを連携させるための基礎知識については、以下の記事も参考にしてください。
スマホ・PC連携の基本設定

対応スマホと動作条件をチェック

スマホ側の動作条件

  • OSバージョン:Android 10以上
  • 対応メーカー:HONOR・OPPO・Samsung・vivo・Xiaomi(2026年2月時点)

Windows 11側の動作条件

  • OSバージョン:Windows 11 バージョン 24H2 または 25H2
  • 累積更新プログラム:KB5077181(2026年2月10日配信)が適用済みであること
  • アカウント:スマホとPCの両方で同一のMicrosoftアカウントにサインインしていること

⚠️ Google Pixel・Motorolaは現状非対応

現時点では、Google PixelやMotorolaの端末はクロスデバイスレジューム機能(特にOfficeファイルの引き継ぎなど)に対応していません。お使いの端末メーカーをあらかじめご確認ください。

初期設定ガイド:Phone LinkとレジュームをONにする手順

Step 1:スマホに「Windowsにリンク」をインストール&ペアリング
Androidスマホに「Windowsにリンク」アプリをインストールします。PCのスタートメニューからスマートフォン連携(Phone Link)を起動して「Android」を選択し、画面に表示されるQRコードをスマホで読み取ってペアリングを完了させます。
Step 2:PC側「設定>Bluetooth とデバイス>モバイルデバイス」で許可
PCの「設定」アプリを開き、「Bluetooth とデバイス」→「モバイル デバイス」の順にクリック。「このPCによるモバイルデバイスへのアクセスを許可する」をオンにします。
Step 3:「設定>アプリ>レジューム」でアプリ別のオン/オフを確認
「設定」→「アプリ」→「レジューム」の順に進み、メインスイッチをオンにします。SpotifyやM365 Copilotなど各アプリの個別スイッチもオンになっているか確認してください。

設定が完了したら、AndroidスマホでSpotifyを開いて音楽を再生してみてください。PCのタスクバーに、スマホのバッジ(小さなアイコン)が付いたSpotifyアイコンが表示されます。そのアイコンをクリックすると、PCのデスクトップ版Spotifyが起動し、スマホで聴いていた曲がPCのスピーカーから流れ始めます。

ワイヤレス環境でのスムーズな連携設定については、こちらもご覧ください。
Android-PC間のワイヤレス連携

メーカー別「できること」早見表とApple Handoffとの比較

メーカー別機能マトリクス

お使いのスマホメーカーによって、対応できる機能に違いがあります。以下の表で整理しました。公式に動作保証されているのはHONOR・OPPO・Samsung・vivo・Xiaomiの5メーカーです。それ以外のAndroid端末での動作は公式に明記されておらず、動作しない場合があります。

機能HONOR・OPPO・Samsung・Xiaomivivoその他のAndroid
Spotify再生再開△(動作未確認)
M365 Copilot経由のOfficeファイル再開×
vivoブラウザからの引き継ぎ××

Apple Handoffとの比較

Apple Handoff(iPhoneとMac)

登場から10年以上の歴史があり、iPhoneとMac間の双方向の引き継ぎが非常に成熟しています。OSレベルで深く統合されているため、BLE(近距離無線)とローカルWi-Fiを組み合わせた接続が可能で、同一ネットワーク内で完結するケースもあります。対応アプリも豊富です。

クロスデバイスレジューム(AndroidとWindows)

現状はスマホからPCへの一方向の引き継ぎが中心で、対応アプリも限定的です。動作にはインターネット接続が必要で、AppContextはオンライン経由で共有される設計です(環境により挙動は異なる場合があります)。OSを問わず汎用的に拡張できる設計のため、今後サードパーティ製アプリへの対応が拡大していくことが期待されています。

「機能が表示されない!」ときのトラブルシューティング

KB5077181を適用したにもかかわらずうまく動かない場合は、以下の3点を確認してください。

1. CFR(段階的機能展開)による表示遅れを確認

「設定>アプリ>レジューム」が表示されない問題の多くは、CFR(Controlled Feature Rollout:段階的機能展開)の仕組みによるものです。Microsoftはアップデートのインストール後も、サーバー側で順番に機能のスイッチをオンにしています。できるだけ早く利用したい場合は、「設定>Windows Update」を開き、「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにしておきましょう。

2. Windowsにリンクがバックグラウンドで停止されていないか確認

⚠️ バッテリー最適化がメタデータ送信を妨げることがある

AndroidのOEM独自のバッテリー最適化機能によって「Windowsにリンク」アプリがバックグラウンドで停止されると、メタデータがPCに送られなくなります。スマホの設定から同アプリのバッテリー最適化を「制限なし(最適化しない)」に変更してください。

3. 通知設定・Microsoftアカウントの一致を再確認

PCとスマホで同じMicrosoftアカウントを使用しているか、またPC側でシステム通知がオフになっていないか(集中モードなどで通知が隠れていないか)を再度確認しましょう。

デバイス管理のさらなる最適化については、こちらのガイドもご活用ください。
デバイス統合ガイド

よくある質問(FAQ)

クロスデバイスレジュームとは何ですか?普通のPhone Linkと何が違いますか?

これまでのPhone Linkは通知の確認や画面のミラーリングが中心でしたが、クロスデバイスレジュームは「アプリの作業状態(コンテキスト)」をメタデータとしてPCに渡し、PCのネイティブアプリ(WordやSpotifyなど)で直接作業を再開できる点が大きく異なります。

自分のスマホが対応しているか確認する方法は?

Android 10以上が搭載されたHONOR・OPPO・Samsung・vivo・Xiaomiが主な対応機種です(2026年2月時点)。現時点では、Google PixelやMotorolaの端末はクロスデバイスレジューム機能(特にOfficeファイルの引き継ぎなど)に非対応ですのでご注意ください。

KB5077181をインストールしたのに「設定>アプリ>レジューム」が表示されません。なぜですか?

MicrosoftのCFR(段階的機能展開)という仕組みにより、アップデートをインストールしても機能が順次解放されるためです。数日から数週間待つか、Windows Updateの設定で「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにしてお待ちください。

iPhoneでもクロスデバイスレジュームは使えますか?

iPhoneはPhone Linkを使った通知の受け取りや通話には対応していますが、クロスデバイスレジュームはAndroid限定のため、現状iPhoneでは利用できません。

Windowsにリンクを常駐させるとバッテリーが減りませんか?プライバシーは大丈夫?

Windowsにリンクはインターネット経由でAppContext(メタデータ)を送信する仕組みです。ファイル本体を転送するわけではないため、通信量は非常に少なく、バッテリーへの影響は最小限です。また、やり取りされるのはファイル名やURLなどの「メタデータ」のみで、暗号化通信が行われます。気になる場合は、PCの「設定>アプリ>レジューム」からアプリ単位でオフにすることが可能です。

まとめ:クロスデバイスレジュームでAndroid-PC連携をもっとスムーズに

この記事では、2026年2月のKB5077181で大幅に拡張された「クロスデバイスレジューム」について解説しました。

  • 仕組み:映像転送ではなく「AppContext(メタデータ)」をスマホからPCに送り、PCのネイティブアプリで作業を再開させる軽量な方式。

    PCの本来のパフォーマンスを損なわずに引き継ぎができる点が特徴です。

  • 対応シナリオ(2026年2月時点):Spotify・M365 Copilot経由のOfficeファイル(OneDrive上のオンラインファイルが対象)・vivoブラウザの3つ。

    メーカーによって対応機能に差があるため、早見表で事前に確認しておくと便利です。

  • 動作条件:スマホはAndroid 10以上+HONOR・OPPO・Samsung・vivo・Xiaomiのいずれか、PCはWindows 11 バージョン24H2または25H2+KB5077181適用済み+同一Microsoftアカウント。
  • 現状の制限:引き継ぎはスマホからPCへの一方向のみ、対応アプリはまだ限定的、スマホ内のローカルファイルは非対応。

    MicrosoftはContinuity SDKを開発者向けに公開しており、今後のサードパーティ製アプリ対応の拡大が期待されています。

最新の対応状況はCross-Device Resume Feature(Microsoft公式・英語)でご確認ください。まずは設定を完了させて、スマホからPCへの作業引き継ぎをぜひ実際に体験してみてください。

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