PCセキュリティ【よくある質問】

Q1: 無料のセキュリティソフトでも十分ですか？有料版との違いは？

A1: 無料のセキュリティソフトも基本的なウイルス検出機能やリアルタイム保護は提供していますが、多くの場合、機能が限定的です。例えば、フィッシング詐欺対策、ランサムウェアからの保護、高度なファイアウォール機能、ペアレンタルコントロール、VPN機能などが不足していることがあります。有料版はこれらの包括的な保護を提供し、より多角的に脅威からPCを守ります。特に個人情報や金銭を扱う機会が多い方、セキュリティに不安がある方は、有料版の導入を強く推奨します。

Q2: パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットもセキュリティ対策は必要ですか？

A2: はい、PCセキュリティと同様に、スマートフォンやタブレットもセキュリティ対策は必須です。これらは小型のコンピューターであり、PCと同様にウイルス感染、不正アクセス、個人情報漏洩のリスクに晒されています。OSの定期的なアップデート、不審なアプリのインストール回避、信頼できるモバイル向けセキュリティアプリの導入、そしてデバイス紛失時の対策（リモートロック・データ消去）を行うことが非常に重要です。

Q3: ウイルスに感染してしまったら、どうすればいいですか？

A3: まず、ネットワークから切断し、感染拡大を防ぎます（Wi-Fiを切る、LANケーブルを抜く）。次に、インストール済みのセキュリティソフトでフルスキャンを行い、ウイルスを検出・駆除します。もし駆除できない場合や、PCの動作が異常な場合は、無理に操作を続けず、専門のサポート業者（例えばPCホスピタルなど）に相談することを検討してください。個人での対処が難しい場合、専門家の介入が最も安全で確実です。

Q4: 「フィッシング詐欺」とは何ですか？見分ける方法はありますか？

A4: フィッシング詐欺は、大手企業や公的機関、金融機関などを装った偽のメールやSMSを送りつけ、偽のウェブサイトへ誘導してID、パスワード、クレジットカード情報などの個人情報を騙し取る詐欺です。見分けるポイントとしては、以下の点が挙げられます：

• 送信元のアドレスが不自然（正規のアドレスと異なる）
• 件名や本文の日本語がおかしい、不自然な表現がある
• URLが正規のサイトと微妙に異なる（例: .co.jpが.comになっている）
• 「緊急」「アカウントが停止されます」など、焦らせるような文言がある
• 個人情報を要求するリンクが含まれている

少しでも怪しいと感じたら、絶対にリンクをクリックせず、公式サイトをブラウザで直接開いて確認しましょう。

Q5: 公衆Wi-Fiは安全ですか？利用する際の注意点は？

A5: 公衆Wi-Fiは便利ですが、セキュリティレベルが低い場合があり、通信内容が傍受されるリスクがあります。特に、暗号化されていない（鍵マークがない）Wi-Fiは非常に危険です。公衆Wi-Fiを利用する際は、以下の点に注意してください：

• 重要な個人情報（オンラインバンキング、クレジットカード情報など）を入力する操作は避ける。
• VPN（Virtual Private Network）サービスを利用して通信を暗号化する。
• PCのファイアウォールを有効にする。
• 「個人用ホットスポット」や「テザリング」など、自分のスマートフォンを活用する。

完全に安全とは言えないため、利用は慎重に行いましょう。

Q6: OSのアップデートはなぜそんなに重要なのでしょうか？

A6: OS（Windows, macOSなど）のアップデートには、新機能の追加だけでなく、セキュリティ上の脆弱性（弱点）を修正するための重要なパッチが含まれています。これらの脆弱性は、攻撃者によって悪用され、ウイルス感染や不正侵入の原因となることがあります。アップデートを適用することで、既知の脆弱性が解消され、PCが最新の脅威から守られるため、常に最新の状態に保つことが極めて重要です。

Q7: パスワードはどのように設定すれば安全ですか？

A7: 安全なパスワードの条件は以下の通りです：

• 長さ：最低でも12文字以上。可能であれば16文字以上を推奨。
• 複雑性：大文字、小文字、数字、記号を組み合わせる。
• 使い回しをしない：サービスごとに異なるパスワードを設定する。
• 個人情報を含めない：誕生日、電話番号、名前など、推測されやすい情報は避ける。

さらに、二段階認証（多要素認証）が利用できるサービスでは、必ず設定するようにしましょう。パスワードマネージャーの利用も効果的です。