PCのメモリ増設ガイド|失敗しない選び方と手順
- 公開日:2025/9/21
- 最終更新日:
- パソコン日記

PCのメモリ増設ガイド|失敗しない選び方と手順
この記事で解決できること:
- パソコンの動作が遅い問題をメモリ増設で解決
- 初心者でも安全にメモリを増設する方法
- 互換性のあるメモリの正しい選び方
- 増設後のトラブル対処法
目次
1. PCメモリとは?基礎知識
パソコンのメモリ(RAM)は、CPUが処理するデータを一時的に保存する重要な部品です。パソコンが遅い原因の多くはメモリ不足によるものです。
メモリの役割
メモリは「作業台」のような役割を果たします。作業台が広ければ広いほど、より多くの作業を同時に効率よく行えるのと同様に、メモリ容量が大きいほどパソコンの動作は快適になります。
メモリ容量の目安
- 4GB以下:基本的な作業のみ
- 8GB:一般的な用途に適している
- 16GB:マルチタスクやゲームに最適
- 32GB以上:動画編集や専門作業向け
メモリ規格の種類
- DDR4:現在主流の規格
- DDR5:最新の高速規格
- DDR3:古い規格(非推奨)
2. メモリの選び方と互換性確認
重要:メモリには世代間の互換性がありません。DDR4とDDR5は物理的に異なるため、間違えて購入すると使用できません。
現在のメモリ情報を確認する方法
1Windowsでの確認手順
- 「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを開く
- 「パフォーマンス」タブをクリック
- 「メモリ」を選択して現在の使用状況を確認
- 「スロットの使用状況」で空きスロット数を確認
互換性確認のポイント
確認項目 | 確認方法 | 重要度 |
---|---|---|
メモリ規格(DDR4/DDR5) | マザーボード仕様書またはシステム情報 | ★★★ |
最大搭載可能容量 | PC製造元の公式サイト | ★★★ |
動作周波数 | 現在のメモリの仕様確認 | ★★☆ |
空きスロット数 | タスクマネージャーまたは物理確認 | ★★★ |
メモリメーカーの互換性チェックツール
以下のメーカーサイトでは、お使いのPCに対応するメモリを自動で検索できます:
3. 増設前の準備と必要な工具
必要な工具
デスクトップPC
- プラスドライバー(No.1または No.2)
- 静電気除去リストバンド(推奨)
- 懐中電灯またはスマートフォンのライト
ノートPC
- 小型プラスドライバー
- プラスチック製の開口ツール
- 静電気除去リストバンド(推奨)
作業前の注意事項
安全のための重要な注意点:
- 作業前に必ずPCの電源を完全に切り、電源コードを抜く
- 静電気対策として、金属部分に触れて放電する
- メモリの金属端子部分には直接触れない
- 無理な力を加えず、ゆっくりと作業する
4. メモリ増設の詳細手順
デスクトップPCの場合
1PCケースの開放
- PCの電源を完全に切り、電源コードを抜く
- PCケース側面(通常は左側)のネジを外す
- サイドパネルをスライドして取り外す
- 内部の配線やパーツに注意しながら作業スペースを確保
2メモリスロットの確認
- マザーボード上のメモリスロットを探す(通常はCPU近く)
- 空いているスロットを確認
- 既存メモリがある場合は、同じ色のスロットペアに注意
3メモリの取り付け
- メモリスロット両端のクリップを外側に開く
- メモリの切り欠き位置とスロットの突起位置を合わせる
- メモリを垂直に押し下げ、「カチッ」という音がするまで押し込む
- 両端のクリップが自動的に閉じることを確認
ノートPCの場合
注意:ノートPCはモデルによって構造が大きく異なります。必ず取扱説明書を確認してから作業を行ってください。
1ノートPCの裏蓋を開く
- バッテリーを取り外す(可能な場合)
- 裏面のメモリカバーまたは底面パネルのネジを外す
- カバーを慎重に取り外す
2SO-DIMMメモリの取り付け
- メモリスロットを確認(通常は斜め挿入タイプ)
- メモリを約30度の角度で挿入
- メモリを水平に倒し、クリップで固定
5. 増設後の確認方法
1基本動作確認
- PCケースまたはカバーを元に戻す
- 電源コードを接続し、PCを起動
- 正常に起動するかを確認
- 異常な音やにおいがないかチェック
2メモリ認識確認
- Windowsが正常に起動したら、タスクマネージャーを開く
- 「パフォーマンス」→「メモリ」で総容量を確認
- 増設したメモリが正しく認識されているか確認
BIOS/UEFI での確認
より詳細な情報を確認したい場合は、起動時にF2キーまたはDeleteキーを押してBIOS/UEFI設定画面に入り、メモリ情報を確認できます。
6. トラブルシューティング
1メモリの再装着
- 電源を切り、電源コードを抜く
- メモリを一度取り外す
- メモリスロットに汚れがないか確認
- メモリを正しい向きで確実に再装着
21枚ずつの動作確認
- 複数枚のメモリがある場合、1枚だけで起動テスト
- 各メモリを個別にテストして不良品を特定
- 異なるスロットでの動作も確認
症状 | 考えられる原因 | 対処法 |
---|---|---|
一部のメモリのみ認識 | メモリスロットの不良 | 別のスロットで再テスト |
まったく認識されない | 互換性の問題 | メモリ規格の再確認 |
容量が表示されない | OSの制限 | 64bit OSの確認 |
7. よくある失敗例と対処法
失敗例1:互換性のないメモリを購入
症状:メモリが物理的に挿入できない、またはPCが起動しない
対処法:購入前にメーカーサイトで互換性を必ず確認する
失敗例2:静電気によるパーツ損傷
症状:メモリやマザーボードの故障
対処法:作業前の静電気除去を徹底する
失敗例3:不完全な装着
症状:メモリが認識されない、または不安定動作
対処法:クリップが完全に閉じるまで確実に押し込む
プロのアドバイス:定期的なメンテナンスを行うことで、メモリの寿命を延ばし、安定した動作を維持できます。
8. よくある質問(FAQ)
用途により異なりますが、一般的には以下が目安です:
- 軽作業(ブラウジング、Office):8GB
- マルチタスク、軽いゲーム:16GB
- 動画編集、重いゲーム:32GB以上
技術的には可能ですが、安定動作のためには同一メーカー・同一仕様のメモリを使用することを強く推奨します。異なるメーカーのメモリを混在させると、相性問題により不安定動作の原因となる場合があります。
以下の原因が考えられます:
- メモリの動作周波数が下がっている
- シングルチャンネルで動作している
- バックグラウンドアプリケーションが増えている
タスクマネージャーでメモリ使用状況を確認し、必要に応じて設定を見直してください。
はい、以下のようなモデルでは増設できません:
- メモリがマザーボードにオンボード実装されているモデル
- 超薄型ノートPC
- 一部のタブレット型PC
購入前に製品仕様書で「メモリ増設可能」と記載されているか確認してください。
メモリ増設でお困りの方へ
メモリ増設は失敗するとPCが起動しなくなるリスクがあります。ご不安な場合は、PC修理業者の選び方を参考に、信頼できる専門業者にご相談ください。
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