PCのメモリ増設ガイド|失敗しない選び方と手順

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PCのメモリ増設ガイド|失敗しない選び方と手順

この記事で解決できること:

  • パソコンの動作が遅い問題をメモリ増設で解決
  • 初心者でも安全にメモリを増設する方法
  • 互換性のあるメモリの正しい選び方
  • 増設後のトラブル対処法

1. PCメモリとは?基礎知識

パソコンのメモリ(RAM)は、CPUが処理するデータを一時的に保存する重要な部品です。パソコンが遅い原因の多くはメモリ不足によるものです。

メモリの役割

メモリは「作業台」のような役割を果たします。作業台が広ければ広いほど、より多くの作業を同時に効率よく行えるのと同様に、メモリ容量が大きいほどパソコンの動作は快適になります。

メモリ容量の目安

  • 4GB以下:基本的な作業のみ
  • 8GB:一般的な用途に適している
  • 16GB:マルチタスクやゲームに最適
  • 32GB以上:動画編集や専門作業向け

メモリ規格の種類

  • DDR4:現在主流の規格
  • DDR5:最新の高速規格
  • DDR3:古い規格(非推奨)

2. メモリの選び方と互換性確認

重要:メモリには世代間の互換性がありません。DDR4とDDR5は物理的に異なるため、間違えて購入すると使用できません。

現在のメモリ情報を確認する方法

1Windowsでの確認手順

  1. 「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを開く
  2. 「パフォーマンス」タブをクリック
  3. 「メモリ」を選択して現在の使用状況を確認
  4. 「スロットの使用状況」で空きスロット数を確認

互換性確認のポイント

確認項目確認方法重要度
メモリ規格(DDR4/DDR5)マザーボード仕様書またはシステム情報★★★
最大搭載可能容量PC製造元の公式サイト★★★
動作周波数現在のメモリの仕様確認★★☆
空きスロット数タスクマネージャーまたは物理確認★★★

メモリメーカーの互換性チェックツール

以下のメーカーサイトでは、お使いのPCに対応するメモリを自動で検索できます:

3. 増設前の準備と必要な工具

必要な工具

デスクトップPC

  • プラスドライバー(No.1または No.2)
  • 静電気除去リストバンド(推奨)
  • 懐中電灯またはスマートフォンのライト

ノートPC

  • 小型プラスドライバー
  • プラスチック製の開口ツール
  • 静電気除去リストバンド(推奨)

作業前の注意事項

安全のための重要な注意点:

  • 作業前に必ずPCの電源を完全に切り、電源コードを抜く
  • 静電気対策として、金属部分に触れて放電する
  • メモリの金属端子部分には直接触れない
  • 無理な力を加えず、ゆっくりと作業する

4. メモリ増設の詳細手順

デスクトップPCの場合

1PCケースの開放

  1. PCの電源を完全に切り、電源コードを抜く
  2. PCケース側面(通常は左側)のネジを外す
  3. サイドパネルをスライドして取り外す
  4. 内部の配線やパーツに注意しながら作業スペースを確保

2メモリスロットの確認

  1. マザーボード上のメモリスロットを探す(通常はCPU近く)
  2. 空いているスロットを確認
  3. 既存メモリがある場合は、同じ色のスロットペアに注意

3メモリの取り付け

  1. メモリスロット両端のクリップを外側に開く
  2. メモリの切り欠き位置とスロットの突起位置を合わせる
  3. メモリを垂直に押し下げ、「カチッ」という音がするまで押し込む
  4. 両端のクリップが自動的に閉じることを確認

ノートPCの場合

注意:ノートPCはモデルによって構造が大きく異なります。必ず取扱説明書を確認してから作業を行ってください。

1ノートPCの裏蓋を開く

  1. バッテリーを取り外す(可能な場合)
  2. 裏面のメモリカバーまたは底面パネルのネジを外す
  3. カバーを慎重に取り外す

2SO-DIMMメモリの取り付け

  1. メモリスロットを確認(通常は斜め挿入タイプ)
  2. メモリを約30度の角度で挿入
  3. メモリを水平に倒し、クリップで固定

5. 増設後の確認方法

1基本動作確認

  1. PCケースまたはカバーを元に戻す
  2. 電源コードを接続し、PCを起動
  3. 正常に起動するかを確認
  4. 異常な音やにおいがないかチェック

2メモリ認識確認

  1. Windowsが正常に起動したら、タスクマネージャーを開く
  2. 「パフォーマンス」→「メモリ」で総容量を確認
  3. 増設したメモリが正しく認識されているか確認

BIOS/UEFI での確認

より詳細な情報を確認したい場合は、起動時にF2キーまたはDeleteキーを押してBIOS/UEFI設定画面に入り、メモリ情報を確認できます。

6. トラブルシューティング

1メモリの再装着

  1. 電源を切り、電源コードを抜く
  2. メモリを一度取り外す
  3. メモリスロットに汚れがないか確認
  4. メモリを正しい向きで確実に再装着

21枚ずつの動作確認

  1. 複数枚のメモリがある場合、1枚だけで起動テスト
  2. 各メモリを個別にテストして不良品を特定
  3. 異なるスロットでの動作も確認
症状考えられる原因対処法
一部のメモリのみ認識メモリスロットの不良別のスロットで再テスト
まったく認識されない互換性の問題メモリ規格の再確認
容量が表示されないOSの制限64bit OSの確認

7. よくある失敗例と対処法

失敗例1:互換性のないメモリを購入

症状:メモリが物理的に挿入できない、またはPCが起動しない

対処法:購入前にメーカーサイトで互換性を必ず確認する

失敗例2:静電気によるパーツ損傷

症状:メモリやマザーボードの故障

対処法:作業前の静電気除去を徹底する

失敗例3:不完全な装着

症状:メモリが認識されない、または不安定動作

対処法:クリップが完全に閉じるまで確実に押し込む

プロのアドバイス:定期的なメンテナンスを行うことで、メモリの寿命を延ばし、安定した動作を維持できます。

8. よくある質問(FAQ)

Q: メモリは何GB必要ですか?

用途により異なりますが、一般的には以下が目安です:

  • 軽作業(ブラウジング、Office):8GB
  • マルチタスク、軽いゲーム:16GB
  • 動画編集、重いゲーム:32GB以上
Q: 異なるメーカーのメモリを混在させても大丈夫ですか?

技術的には可能ですが、安定動作のためには同一メーカー・同一仕様のメモリを使用することを強く推奨します。異なるメーカーのメモリを混在させると、相性問題により不安定動作の原因となる場合があります。

Q: メモリ増設後、PCが重くなった感じがします。なぜでしょうか?

以下の原因が考えられます:

  • メモリの動作周波数が下がっている
  • シングルチャンネルで動作している
  • バックグラウンドアプリケーションが増えている

タスクマネージャーでメモリ使用状況を確認し、必要に応じて設定を見直してください。

Q: ノートPCでメモリ増設できないモデルはありますか?

はい、以下のようなモデルでは増設できません:

  • メモリがマザーボードにオンボード実装されているモデル
  • 超薄型ノートPC
  • 一部のタブレット型PC

購入前に製品仕様書で「メモリ増設可能」と記載されているか確認してください。

メモリ増設でお困りの方へ

メモリ増設は失敗するとPCが起動しなくなるリスクがあります。ご不安な場合は、PC修理業者の選び方を参考に、信頼できる専門業者にご相談ください。

PCホスピタルの訪問サポートなら、経験豊富な技術者がご自宅でメモリ増設を安全に行います。


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