自分でパソコン修理をして後悔した5つの失敗談|修理代が3倍になった体験記【名古屋2025年版】
- 公開日:2025/11/2
- 最終更新日:
- 名古屋市
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しかし、安く済ませようとした結果、かえって状況を悪化させ、修理不能になったり、当初の数倍の費用を支払う羽目になるケースが後を絶ちません。
この記事では、実際に多くの方が陥りがちな「自分でパソコン修理をして後悔した5つの失敗談」を、具体的な費用を交えてご紹介します。名古屋で信頼できる修理業者の情報や、プロに頼むべき判断基準もお伝えしますので、同じ失敗を繰り返さないための参考にしてください。
💡 パソコンの自己修理は「車のエンジン修理」に似ています
車のオイル交換やワイパー交換は自分でもできますが、エンジンの分解修理は専門知識がないと危険ですよね。パソコンも同じです。外部からUSBを繋ぐような作業は安全ですが、内部のパーツ交換や設定変更は、1つのミスで取り返しのつかない事態を招く可能性があります。
なぜ自分で修理しようと思うのか?3つの心理
まず、多くの方が自己修理に踏み切る理由を見てみましょう。
1. 修理費用を節約したい
プロに依頼すると数万円かかることもあり、「その費用が高い」と感じて自己修理を選択する方が多いです。特に学生や若い社会人にとって、数万円の出費は決して小さくありません。
2. 「簡単そう」と思ってしまう
YouTubeやブログで「自分でできる修理方法」を見つけると、「これなら自分でもできそう」と感じてしまいます。しかし、動画では省略されている細かな注意点が、実際の失敗につながることも多いのです。
3. すぐに直したい
修理業者に預けると数日〜1週間以上かかることもあり、「今すぐ使いたい」という焦りから自己修理に走るケースもあります。
⚠️ 注意
これらの心理は理解できますが、安く・早く済ませようとした結果、かえって高額な費用と長い修理期間を要することになった事例が数多く報告されています。
自分でパソコン修理をして後悔した5つの失敗談
ここからは、実際に多くの方が経験した5つの典型的な失敗パターンを、具体的な費用とともにご紹介します。
【失敗談①】メモリ増設で静電気破損|修理代8,000円→43,000円に
📖 何をしようとしたか
パソコンの動作が重いと感じたため、メモリ(RAM)を増設し、処理速度を向上させようと考えました。メモリの増設は、分解作業の中では比較的簡単で、YouTubeにも多くの手順動画がアップロードされています。新品のメモリ(8GB)を8,000円で購入し、作業を開始しました。
❌ どう失敗したか
作業はスムーズに進み、裏蓋を開けて、メモリをスロットに差し込むだけ…のはずでした。しかし、作業前に静電気対策を一切行わなかったことが致命的な失敗となりました。
当時、セーターを着ており、カーペットの上で作業していたため、体に大量の静電気が帯電していました。特にリストバンドなどでアース(接地)せずに作業を進め、メモリをスロットに挿入する際、マザーボード上のチップに指が軽く触れてしまいました。
💡 静電気は「見えない雷」のようなもの
静電気は目に見えませんが、電子部品にとっては小さな雷のようなものです。雷が建物を一瞬で破壊するように、静電気も一瞬で繊細な電子回路を破壊します。人間が感じない程度の小さな静電気でも、パソコンの部品には致命的なのです。
💰 結果どうなったか(費用・時間・データ)
増設後、電源を入れたところ、パソコンは完全に起動しなくなり、画面は真っ暗なままでした(ノーポスト/ノービデオ状態)。ビープ音(エラー音)が鳴り、マザーボード上のエラーランプがメモリ(DRAM)を示していました。
結局、自力で直すことを諦め、専門業者に持ち込んだところ、メモリの損傷だけでなく、マザーボードのメモリスロット周辺の回路が静電気によって破損していると診断されました。
修理前の想定費用
メモリ代のみ:8,000円
想定合計:8,000円
実際の支払額
メモリ代:8,000円
マザーボード修理・交換:35,000円
実際の合計:43,000円
約5.4倍に!
- 費やした時間:部品調達、失敗後の原因究明、業者とのやり取りで約5日間
- データ:幸いデータ損失はありませんでしたが、マザーボード交換となればデータが消えるリスクもありました
🔍 何が原因だったか
原因は明白で、静電気対策の完全な不足です。静電気は目に見えない損傷(断続的または潜在的な障害)を引き起こし、すぐに機能が停止しない場合でも、部品の寿命を大きく縮める可能性があります。
📋 静電気対策の基本チェックリスト
- 作業前に金属部に触れて放電する
- 静電気防止手袋やリストストラップを使用する
- カーペットの上で作業しない
- セーターなど静電気を帯びやすい服装を避ける
- 乾燥した環境での作業を避ける
プロに最初から頼んでいたら:もし最初からメモリ増設を専門業者に依頼していれば、工賃は数千円〜1万円程度が一般的です。仮に工賃が10,000円だったとしても、合計18,000円で済み、時間も無駄にせず、精神的なストレスも回避できました。
⚠️ 教訓
内部の電子部品は、目に見えない静電気で簡単に「弱ってしまう」ため、十分な静電気対策ができない環境での内部作業は避けるべきです。
【失敗談②】HDD→SSD換装でデータ全消失|復旧費用20万円〜35万円
📖 何をしようとしたか
古いノートパソコンの動作速度が極端に遅かったため、HDD(ハードディスクドライブ)をSSD(ソリッドステートドライブ)に換装し、高速化を図ろうとしました。SSD(500GB)を8,000円で購入し、データ移行のため外付けHDDケース(2,000円)も用意しました。
❌ どう失敗したか
SSD換装の鍵となるのが、元のHDDから新しいSSDへOSやデータをクローン(丸ごとコピー)する作業です。動画を参考にフリーソフトを使ってクローンを試みましたが、設定や手順を焦って間違えてしまいました。
具体的には、クローンソフトで「コピー元」と「コピー先」を逆にして指定してしまったのです。その結果、まだOSが入っていないまっさらな新品SSDの中身を、大切なデータとOSが入った元のHDDに上書きしてしまいました。
💡 データの上書きは「消しゴムで文字を消す」ようなもの
紙に書いた大切な文字を消しゴムで消してしまうと、元には戻せません。データの上書きも同じで、一度上書きされたデータは、専門家でも復旧が非常に困難になります。コピーの方向を間違えるということは、大切な原本を真っ白な紙で上書きしてしまうようなものです。
💰 結果どうなったか(費用・時間・データ)
元のHDDが上書きされたため、パソコンは起動しなくなり(BIOS画面しか出ない)、元の環境は完全に失われました。
HDDには、過去10年分の写真、仕事の重要書類、そしてバックアップを取っていなかった企画書など、替えのきかないデータが約500GB入っていました。
修理前の想定費用
SSD購入:8,000円
外付けHDDケース:2,000円
想定合計:10,000円
実際の被害額
部品代:10,000円
データ復旧見積もり:200,000円〜350,000円
全データが戻る保証なし
最終的にデータ復旧を諦め、買い替えを選択
🔍 何が原因だったか
最大の原因はデータバックアップの不足と、HDDから異音がしていたのに作業を続けた慢心です。クローン作業は、ディスクの状態によってはエラーが出やすく、無理に再試行すると元データに上書きや損傷が起こり、状況をさらに悪化させる恐れがあります。
📋 データ移行前の必須チェックリスト
- 重要なデータは必ず外部にバックアップを取る
- クローンソフトの「コピー元」と「コピー先」を慎重に確認
- HDDから異音がする場合は作業を中止
- クローン作業中は電源を絶対に切らない
- 作業前にクローンソフトの使い方を完全に理解する
プロに最初から頼んでいたら:SSD換装を専門業者に依頼した場合、工賃の目安は15,000円〜20,000円程度です。部品代を含めても30,000円前後で済み、確実にデータ移行を行ってもらえたはずです。
⚠️ 教訓
データは「お金で買えない価値」を持ちます。データが少しでも心配なら、復旧を難しくする自己操作はすぐに止め、電源を切ってプロに相談するべきです。
【失敗談③】無料ウイルス駆除ソフトで更に感染拡大
📖 何をしようとしたか
ウェブサイトを閲覧中に、突然「ウイルスに感染しました」「トロイの木馬を検出」という警告画面と大音量の警告音が鳴り響き、パソコンがフリーズしました。
画面には駆除のためのサポート電話番号が表示されていましたが、「サポート詐欺」を疑い、電話はしませんでした。しかし、警告画面が消えず焦ってしまい、インターネットで「無料ウイルス駆除ツール」を探し、怪しいサイトからダウンロード・インストールしてしまいました。
💡 偽のウイルス警告は「泥棒が『警察です』と名乗る」ようなもの
本物の警察官と泥棒の見分けがつかないように、偽のウイルス警告は本物のセキュリティソフトになりすまします。「無料で駆除します」という甘い言葉で信用させ、実際にはあなたのパソコンにマルウェアをインストールさせるのです。
❌ どう失敗したか
ダウンロードした「無料駆除ツール」は、実はアドウェアやマルウェアでした。これは、ユーザーの不安につけこみ、セキュリティソフトになりすまして不正なプログラムをインストールさせる「偽のウイルス対策ソフト」という詐欺の手口です。
インストール後、警告画面は一時的に消えたものの、すぐにさらに派手でしつこいポップアップ広告が大量に表示されるようになりました。そして、画面の指示に従って駆除サービスを購入しようとした際、クレジットカード情報を入力してしまいました。
💰 結果どうなったか(費用・時間・データ)
結果的に、入力したクレジットカード情報が不正に取得され、悪用される危険性が生じました。すぐにカード会社に連絡し、カードの利用停止と再発行の手続きを強いられました。
修理前の想定費用
無料駆除ツール:0円
想定合計:0円
実際の被害額
偽ソフト購入代金:数千円〜
クレジットカード不正利用リスク:数万円〜数十万円
正規駆除業者費用:15,000円〜27,500円
合計:20,000円〜数十万円相当
- 費やした時間:ウイルス駆除、カード会社とのやり取り、パソコンの再設定に約3日間
🔍 何が原因だったか
原因は、偽の警告に冷静に対応できなかったこと、そして信頼できない提供元のソフトウェアを安易にインストールしたことです。
正しい対処法:偽の警告は、ブラウザを強制終了(Ctrl+Alt+Deleteでタスクマネージャーから終了)するか、パソコンを再起動するだけで閉じることが可能です。安易に電話したり、クレジットカード情報を入力したり、遠隔操作ソフトのインストールを求められたりしても、絶対に応じてはいけません。
プロに最初から頼んでいたら:もし警告画面が出た時点で、ウイルス駆除を専門とする業者に依頼していれば、15,000円〜20,000円程度で迷惑ソフトの駆除やセキュリティ設定の見直し、システムのクリーンアップなどが可能でした。
⚠️ 教訓
「無料で診断」「すぐに駆除」といった甘い言葉には、マルウェアや詐欺が潜んでいます。正規のセキュリティソフト(Norton、ウイルスバスター、ESET等)以外は信用してはいけません。
【失敗談④】BIOS設定をいじって起動不能|修理代約20,000円
📖 何をしようとしたか
自作PCを使っていた私は、CPUのオーバークロックに挑戦し、ゲームパフォーマンスを向上させようとしました。BIOS(UEFI)設定画面にアクセスし、CPUのクロック周波数や電圧(Overvoltage)を自分で調整し始めました。
💡 BIOS設定は「車のエンジン制御プログラム」
BIOSは、パソコンの「心臓部の設定」です。車のエンジン制御プログラムを素人がいじると、エンジンが壊れたり、車が動かなくなったりするように、BIOSの設定を誤るとパソコンが起動しなくなり、最悪の場合ハードウェアが破損します。
❌ どう失敗したか
知識が中途半端だったため、推奨値を超えた電圧設定を行ってしまいました。BIOS設定の変更は、システムの不安定化や起動不能を引き起こすリスクがあります。
設定を保存して再起動したところ、画面には「Overclocking failed」というエラーメッセージが表示され、その後、画面が全く映らなくなってしまいました。
💰 結果どうなったか(費用・時間・データ)
起動不能になったため、自力でCMOSリセット(BIOS初期化)を試みましたが、やり方がわからず、マザーボードのCMOSバッテリーを取り外す作業でさらに時間を浪費しました。
結局、出張修理業者に依頼しました。BIOSリセットと起動設定の修復作業で、パーツ交換こそなかったものの、緊急の出張サポート費用と技術料が発生しました。
修理前の想定費用
BIOS設定変更:0円(自分で)
想定合計:0円
実際の支払額
出張基本料金:3,300円〜7,700円
BIOS設定修復費用:約15,000円
実際の合計:約20,000円
- 費やした時間:起動不能から業者依頼、復旧まで約1日
- データ:データは無事でしたが、BIOS設定の変更は、最悪の場合パーツを物理的に破損させるリスクがあります
🔍 何が原因だったか
BIOS設定は、パソコンの基本的な動作を制御する部分であり、工場出荷時に最適な状態に設定されています。ある程度以上の専門知識や理解がないまま設定を変更すると、システムの不安定化や起動不能、さらにはハードウェアの破損を招く可能性があります。
⚠️ 教訓
BIOS/UEFIはパソコンの「心臓部の設定」です。知識がないまま安易に触れると、システム全体が起動不能になり、メーカー保証も無効化されます。
【失敗談⑤】液晶画面交換で保証が無効に|15,000円→95,000円
📖 何をしようとしたか
購入からわずか1年目の高性能ノートPC(購入価格15万円)の液晶画面を、不注意で割ってしまいました。メーカー修理の見積もりは高額(5万円)だったため、海外から互換性の液晶パネル(15,000円)を取り寄せ、自分で交換しようとしました。
💡 保証シールを剥がすのは「保険を解約する」ようなもの
保証期間内にメーカー認定外の分解を行うことは、健康保険を解約してから病院に行くようなものです。その後に発生するすべての故障は、自己負担となり、本来なら無料修理になるはずの故障も、全額自己負担になってしまいます。
❌ どう失敗したか
ノートPCの液晶パネル交換は、非常に繊細な作業であり、専用の工具と高い精度が求められます。分解作業自体は、動画を参考に何とか完了しましたが、その過程で、筐体内部に貼られていた「保証シール」を破ってしまいました。
また、液晶パネル接続ケーブルをマザーボードから取り外す際、コネクタの「噛み合わせ」が不十分なまま再接続してしまいました。新しいパネルを取り付けても画面は映らず、コネクタが正しく接続されていないことにも気づきませんでした。
💰 結果どうなったか(費用・時間・データ)
画面が映らない状態で使用を続けていたところ、交換から3ヶ月後、今度はマザーボードが原因と思われる別の故障で完全に電源が入らなくなりました。
メーカーに修理を依頼したところ、保証シール破損による「分解痕」が確認され、無料保証は完全に無効となりました。本来なら無料修理になるはずだったマザーボード交換が、全額自己負担となり、80,000円(税込)の修理費用を請求されました。
修理前の想定費用
液晶パネル購入:15,000円
想定合計:15,000円
実際の支払額
液晶パネル代:15,000円(使えず)
マザーボード交換(保証対象外):80,000円
実際の合計:95,000円
約6.3倍に!
- 費やした時間:液晶交換作業に数時間、その後のトラブルで数週間
⚠️ 教訓
保証シールを剥がすような内部作業は、その後の製品寿命中に発生する全ての自然故障リスクを自分で負うことになります。保証期間内は絶対に自己修理を避けるべきです。
5つの失敗談から見える共通点
これらの失敗談には、いくつかの共通点があります。
✅ 共通点1:「簡単そう」と思い込んでいた
どのケースも、最初は「これくらいなら自分でもできる」と感じていました。しかし、実際の作業は想像以上に複雑で、専門知識や経験が必要でした。
✅ 共通点2:事前準備が不十分だった
バックアップを取らない、静電気対策をしない、変更履歴を記録しないなど、基本的な準備を怠ったことが失敗につながりました。
✅ 共通点3:途中で引き返せなくなった
作業を始めてから「これはまずい」と気づいても、すでに取り返しのつかない状態になっていることが多いです。
💡 自己修理は「橋を渡り始めたら戻れない」状況
パソコンの自己修理は、崩れかけた橋を渡るようなものです。渡り始めたら途中で引き返すことは難しく、進むしかありません。しかし、橋が崩れたら(失敗したら)、元の場所にも戻れず、目的地にも辿り着けません。最初から安全な道(プロに依頼)を選ぶことが賢明です。
プロに頼むべき判断基準|どこまで自分でやっていい?
では、どのような作業なら自分でやっても大丈夫で、どこからプロに任せるべきなのでしょうか?
🟢 自分でやってもOKな作業
- 外部機器の接続:USBメモリ、マウス、キーボード、外付けHDD、プリンター、モニターなどの接続
- ソフトウェアのインストール:正規のソフトウェアのインストール(信頼できるサイトからのみ)
- 簡単なトラブルシューティング:再起動、ケーブルの抜き差し、電源確認
- バックアップ作業:データのコピーやクラウドへのアップロード
- 簡易的な清掃:外部の埃を拭き取る、キーボードの隙間を掃除するなど
🟡 注意が必要な作業(経験者のみ推奨)
- OSの再インストール:データのバックアップを完璧に行えば可能
- 周辺機器のドライバ更新:公式サイトからダウンロードすれば比較的安全
🔴 絶対にプロに任せるべき作業
- 内部パーツの交換:メモリ、HDD/SSD、液晶パネル、マザーボードなど(静電気リスク、保証無効化リスク)
- BIOS/UEFI設定の変更:起動不能になるリスクが高い
- ウイルス・マルウェアの駆除:完全駆除には専門知識が必要
- データ復旧:専用設備と技術が必要
- 物理的な破損の修理:液晶割れ、キーボード故障、端子破損など
📋 自己修理チェックリスト
作業前に以下をチェックしてください。1つでも「いいえ」があればプロに依頼することを強く推奨します。
- □ この作業の手順を完全に理解している
- □ 必要な工具と材料をすべて揃えている
- □ 静電気対策など、安全対策を理解している
- □ データのバックアップを完全に取っている
- □ 失敗した場合の対処法を知っている
- □ メーカー保証が無効になっても構わない
- □ 失敗しても金銭的に余裕がある
💡 プロに依頼する費用は「保険料」のようなもの
「保険料がもったいない」と思って保険に入らず、事故に遭ったときに大きな損失を被ることがあります。プロに修理を依頼する費用は、「保険料」のようなものです。万が一の失敗を防ぐための必要経費と考えましょう。
失敗してしまった!今すぐ取るべき5つの対処法
もしすでに自己修理に失敗してしまった場合、以下の対処法を試してください。
対処法1:すぐに作業を中止(これ以上触らない)
最も重要なのは、それ以上触らないことです。特にHDD/SSDから異音がしたり、焦げ臭い匂いがしたり、画面が全く映らない場合は、すぐに電源を切り、ACアダプターを抜いてください。
対処法2:状況を整理(何をした、どうなった)
プロに相談する前に、以下の点を正確に整理しておきましょう。
- 何をするために分解・作業を行ったか(例:メモリ増設、SSD換装、清掃)
- 具体的に何をしたか(例:静電気対策はしたか、どのパーツを触ったか、BIOS設定をどう変更したか)
- その結果、どうなったか(例:起動しない、ビープ音が鳴る、異音がする、データが見えない)
対処法3:プロに正直に相談(隠さない)
修理業者に依頼する際は、自己修理を試みたことを正直に伝えることが、最適な解決策を見つけるための近道です。隠したり嘘をついたりすると、業者が原因特定に時間を要し、結果的に修理費用が高くなる可能性があります。
対処法4:データ復旧の可能性を確認する
データが消失した場合、専門のデータ復旧業者に相談してください。ただし、復旧費用は高額なので、事前に見積もりを取ることが重要です。
対処法5:消費者ホットライン(188)に相談する
偽のセキュリティソフトを購入してしまった場合や、悪質な業者に騙された場合は、消費者ホットライン(188)に相談してください。
データが無事 → 修理業者に連絡
データが消失 → データ復旧業者に連絡
名古屋で信頼できるパソコン修理業者3選
名古屋エリアで、自己修理に失敗した場合でも対応してくれる信頼できる修理業者をご紹介します。
1. PCホスピタル(全国対応・名古屋エリア)
- 特徴:累計200万件以上の実績、24時間365日受付
- 対応内容:起動トラブル、データ復旧、ウイルス駆除、ハードウェア修理
- 料金目安:基本料金 8,800円 (税込) + 出張料金 5,500円 (税込) + 作業料金 3,300円〜
- おすすめポイント:名古屋市東区に持ち込み対応の店舗、出張修理も可能で、自己修理失敗のケースにも柔軟に対応
- 連絡先:公式サイトから24時間申し込み可能
2. パソコンドック24 名古屋・大須店
- 特徴:パソコン整備士が常駐、6ヶ月間の修理保証
- 対応内容:液晶交換、マザーボード修理、データ救出、ウイルス駆除
- 料金目安:簡易診断 550円 (税込) 〜、詳細診断 3,300円 (税込) 〜、修理作業料金別途
- おすすめポイント:名古屋・大須の店舗で直接相談可能、迅速対応
- 住所:愛知県名古屋市中区大須エリア(詳細は公式サイトで確認)
3. パソコン工房(グッドウィル 名古屋大須店など)
- 特徴:PC本体・パーツ販売大手。購入後のサポートや修理も幅広く対応。
- 対応内容:ハードウェア修理、アップグレード、トラブル診断、データ復旧(店舗による)
- 料金目安:診断料(例:5,500円~)、修理内容により変動
- おすすめポイント:名古屋市内に複数店舗(大須、天白など)。パーツが豊富なためアップグレード相談にも強い。
- 住所:愛知県名古屋市中区大須(グッドウィル大須店)など(詳細は公式サイトで確認)
📋 業者選びのチェックリスト
- □ 明瞭な料金体系(見積もりを事前に提示してくれる)
- □ 実績と評判(口コミやレビューを確認)
- □ 修理保証の有無(修理後のトラブルに対応してくれるか)
- □ 対応の丁寧さ(自己修理失敗を責めず、親身に相談に乗ってくれるか)
- □ データの取り扱い(守秘義務やプライバシー保護を徹底しているか)
よくある質問(FAQ)
Q1:自己修理で失敗したら修理を断られる?
A:ほとんどの民間の修理専門業者は、自己修理失敗後のPCでも修理を受け付けてくれます。ただし、マザーボードや基板レベルで深刻な損傷を負っている場合、メーカー修理では対応を拒否されるか、保証対象外として高額な有償修理となる可能性が高いです。
Q2:メーカー保証が切れていても自分でやらない方がいい?
A:はい、保証期間外であっても自分で内部作業を行うのは推奨されません。保証が切れていれば「保証が無効になる」というリスクはなくなりますが、以下のリスクは残ります。
- 静電気などによる二次的なハードウェア破損
- 間違った部品の購入や組み立てミスによる、さらなる起動不能
- 大切なデータの完全消失(特にHDD/SSD換装や分解時)
Q3:YouTube見れば誰でもできる?
A:YouTubeの動画は参考になりますが、「誰でもできる」わけではありません。動画は成功例を映していることが多く、作業には以下の要素が必須です。
- 適切な工具と作業環境:精密ドライバー、静電気防止手袋、アース線など
- 繊細なケーブル接続の技術:ノートPCの内部ケーブルは非常に繊細で、断線や接触不良を起こしやすい
- 静電気対策の徹底:目に見えない静電気で、パーツが損傷するリスクは常に存在します
Q4:失敗した修理でも追加料金なしで直してくれる?
A:修理が複雑化している場合は、通常、追加料金が発生します。多くの修理業者は、初期診断を行い、分解して損傷状態を確認した後で正確な見積もりを提示します。自己修理によって二次的な損傷が見つかった場合、その修復のために追加の作業費用や部品代が加算されます。
Q5:データは取り出せる可能性ある?
A:はい、取り出せる可能性は十分にあります。データ損失には、ファイルが見えなくなっただけの「論理障害」と、機器自体が壊れた「物理障害」の2種類があります。データ復旧専門業者であれば、高度な技術を駆使してデータ復旧を試みることが可能です。ただし、自力で何度も再起動やデータ読み込みを試行すると、データが上書きされて復旧が不可能になるリスクが高まります。
Q6:名古屋で失敗修理の相談先は?
A:名古屋(愛知県)でパソコン修理に関する相談先としては、名古屋市内の修理専門業者(PCホスピタル、パソコンドック24など)への持ち込みや出張修理の依頼が一般的です。また、修理トラブルやサポート詐欺、高額請求などの金銭的な問題に巻き込まれた場合は、消費者ホットライン「188」や消費生活センターに相談することができます。
まとめ:「安物買いの銭失い」を身をもって体験しないために
5つの失敗談を通じて、修理費用を節約しようというささやかな試みが、いかに高額な修理代や取り返しのつかないデータ損失、そして深刻な精神的負担に繋がるかをご理解いただけたかと思います。
- 失敗談①:メモリ増設静電気対策を怠り、8,000円が43,000円に(5.4倍)。教訓:静電気は目に見えない「小さな雷」。
- 失敗談②:HDD→SSD換装クローンのコピー元・先を間違え、データ復旧費用20万〜35万円。教訓:データは「お金で買えない価値」を持つ。
- 失敗談③:無料ウイルス駆除偽ソフトをインストールし、クレジットカード情報が漏洩。教訓:「無料」「すぐ駆除」は詐欺のサイン。
- 失敗談④:BIOS設定変更オーバークロックで起動不能、修理代約20,000円。教訓:BIOSはパソコンの「心臓部の設定」。
- 失敗談⑤:液晶画面交換保証シール破損で保証無効、15,000円が95,000円に(6.3倍)。教訓:保証シールを剥がすのは「保険を解約する」ようなもの。
「安物買いの銭失い」という言葉を身をもって体験しないためにも、パソコンの修理や改造は、安易な自己判断を避けることが何よりも大切です。
もし、今パソコンの不調に直面していて、修理か買い替えで悩んでいるのなら、まずは冷静に状況を判断し、信頼できるプロの診断を受けてください。専門業者に相談することで、無駄な出費を回避し、最適な解決策を見つけ出すことができます。
愛知県や名古屋市にお住まいの方で、パソコントラブルにお困りの際は、専門業者への相談はもちろん、高額請求や詐欺が疑われる場合は消費者ホットライン(188)への連絡も検討してください。
💡 最後のアナロジー:「小さなヒビが入ったグラスを自分で直す」リスク
小さなヒビが入ったグラスを自分で直そうとして、逆に手を切ってしまい、結局グラスも使い物にならなくなった—これが自己修理の失敗です。小さな問題に見えても、精密な道具はプロに任せるのが、結果として最も安く安全な道なのです。
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パソコンやiPhone、スマホの設定に関する
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料金表
OSアップグレードも格安で設定サポート

パソコン各種設定は初期設定だけでなくOSのアップグレードなども対応しています。
OSアップグレードをしたいけど、うまくいかない方やご自分ではやったことがなくて不安な方はパソコンの専門家にお任せ下さい。
パソコンサポートでよくある依頼

- パソコンの初期設定をしてくれる業者を探している
- インターネット接続の初期設定をしてほしい
- Wi-Fiルーターの初期設定をしてほしい
- 突然ネットに繋がらなくなったので解決してほしい
上記以外にもお困りのトラブルがあればお気軽にサポートをご依頼ください。格安・安心価格にて対応しております!
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※メールでご相談される方は迷惑メール設定をご確認しておいて下さい。当サイトからメールを送信できないことがございます。
参考:PCホスピタルご利用規約

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