パスキー(Passkey)とFIDO認証設定ガイド|パスワードレスのセキュリティ強化手順

パスワードを使わずに安全にログインできる「パスキー」をご存知ですか?

パスキー(Passkey)は、従来のパスワードに代わる次世代の認証方式です。指紋や顔認証、PINなどを使って、より安全で便利なログインを実現します。この記事では、パスキーの基本から主要サービスでの設定方法まで、分かりやすく解説します。

🔐 この記事で分かること
  • パスキーとFIDO認証の仕組みとメリット
  • Google、Microsoft、Appleでのパスキー設定手順
  • パスキー使用時のトラブルシューティング
  • 設定に困った時のサポート依頼方法

🔑 パスキー(Passkey)とは?

パスキーは、FIDO(ファイド)という業界標準の認証技術を使った、パスワードに代わる新しい認証方式です。生体認証やPIN、セキュリティキーなどを使って、より安全で便利なログインを実現します。

従来のパスワード認証

問題点:
  • パスワードの使い回し
  • フィッシング攻撃の脅威
  • 複雑なパスワードを覚える負担
  • データ漏洩時の被害拡大

パスキー認証

メリット:
  • フィッシング攻撃に対する耐性
  • 生体認証による簡単ログイン
  • パスワード管理不要
  • デバイス間での同期可能

🛡️ FIDO認証の仕組み

FIDO(Fast IDentity Online)は、パスワードに依存しない認証方式の国際標準規格です。一般的には、以下の流れで認証が行われます。

初回登録時

デバイス上で公開鍵と秘密鍵のペアを生成し、公開鍵のみをサービス側に登録します。秘密鍵は端末から外に出ることはありません。

ログイン時

サービス側からチャレンジ(課題)が送信され、デバイス上の秘密鍵で署名を作成します。生体認証やPINで本人確認を行った後、署名がサービス側で検証されます。

認証完了

署名が正しく検証されると、ログインが完了します。この過程でパスワードは一切使用されません。

💡 セキュリティポイント:

秘密鍵がデバイスから外に出ないため、ネットワーク上でのデータ漏洩リスクが大幅に軽減されます。また、生体認証により「あなた自身」であることを確認するため、デバイスの盗難時でも安全性が保たれます。

⚖️ パスキーのメリットとデメリット

パスキーを導入する前に、メリットとデメリットを理解しておくことが重要です。お使いの環境に応じて、適切に判断してください。

項目メリットデメリット・注意点
セキュリティフィッシング攻撃に対する高い耐性
パスワード漏洩リスクの排除
デバイス紛失時のアカウント復旧手順が複雑になる場合がある
利便性生体認証による素早いログイン
パスワード記憶・管理不要
対応していないサービスでは従来通りパスワードが必要
対応状況主要サービスで順次対応拡大中
複数デバイス間での同期可能
古いデバイスやブラウザでは利用できない場合がある
設定一度設定すれば継続利用可能初回設定時に適切な手順の理解が必要
⚠️ 重要な注意点:

パスキー設定前には、必ずアカウント復旧用の情報(代替メールアドレス、電話番号など)を最新の状態に更新しておくことをお勧めします。環境により手順が異なる場合がありますので、設定前にバックアップを取ることも推奨します。

🌟 主要サービスでのパスキー設定手順

主要なサービスでのパスキー設定方法をご紹介します。一般的には以下の手順で設定できますが、サービスによって若干異なる場合があります。

Google アカウントでのパスキー設定

Googleアカウントにログイン

ブラウザでGoogleアカウント(myaccount.google.com)にアクセスし、通常通りログインします。

セキュリティ設定を開く

左メニューの「セキュリティ」をクリックし、「Googleへのログイン」セクションを確認します。

パスキーを作成

「パスキー」の項目で「パスキーを作成」をクリックします。画面の指示に従って、生体認証またはPINで本人確認を行います。

設定完了

パスキーが正常に作成されると、次回以降のログイン時にパスキーを使用できるようになります。

Google での注意点:

多くの場合、ChromeブラウザまたはGoogleアプリからの設定がスムーズです。また、複数のデバイスでパスキーを使用したい場合は、各デバイスで個別に設定する必要があります。

Microsoft アカウントでのパスキー設定

Microsoft アカウントにログイン

account.microsoft.com にアクセスし、Microsoftアカウントでログインします。

セキュリティ設定へ移動

「セキュリティ」タブをクリックし、「高度なセキュリティ オプション」を選択します。

パスキーを追加

「パスワードレス アカウント」または「パスキー」のセクションで、「新しい方法を追加」をクリックします。

認証方法を選択

Windows Helloまたは他の認証方法を選択し、画面の指示に従ってセットアップを完了します。

Windows Hello設定完全ガイドで生体認証の詳細な設定方法を確認できます。パスキーとWindows Helloの連携により、より便利な認証環境を構築できます。

Apple ID でのパスキー設定

設定アプリを開く

iPhone・iPad・Macの設定アプリを開き、一番上の自分の名前をタップします。

サインインとセキュリティ

「サインインとセキュリティ」をタップし、「パスキー」または「Apple ID用のパスキー」を選択します。

パスキーを設定

「パスキーを設定」をタップし、Face ID、Touch ID、またはデバイスパスコードで認証します。

設定完了

設定が完了すると、Apple IDへのサインイン時にパスキーを使用できるようになります。

Apple の特徴:

iCloudキーチェーンにより、Apple デバイス間でのパスキー同期が自動的に行われます。一度設定すれば、他のAppleデバイスでも同じパスキーを使用できます。

📱 パスキー対応サービス一覧

パスキーに対応している主要なサービスをご紹介します。対応状況は随時更新されているため、最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

クラウドサービス・プラットフォーム

  • Google(Gmail、YouTube、Google Drive等)
  • Microsoft(Outlook、OneDrive、Office 365等)
  • Apple(Apple ID、iCloud等)
  • Adobe(Creative Cloud等)
  • Dropbox

SNS・コミュニケーション

  • X(旧Twitter)
  • LinkedIn
  • Discord
  • TikTok
  • WhatsApp

ショッピング・決済

  • Amazon
  • eBay
  • PayPal
  • Shopify(一部店舗)
  • Best Buy

エンターテイメント・メディア

  • Netflix
  • Disney+
  • PlayStation Network
  • Nintendo Account
  • Steam
⚠️ 対応状況について:

サービスによってパスキー対応の進捗が異なります。また、一部のサービスでは特定のデバイスやブラウザでのみ利用可能な場合があります。お使いの環境に応じて、事前に対応状況をご確認ください。

🔧 パスキー使用時のトラブルシューティング

パスキーを使用する際によくある問題と、その解決方法をご紹介します。問題が解決しない場合は、各サービスのサポートまたは専門家にご相談ください。

パスキーの認証に失敗する場合 ▼

生体認証の確認

指紋や顔認証が正常に動作しているか確認してください。センサーの汚れや、登録情報の更新が必要な場合があります。

ブラウザの更新

古いブラウザではパスキーに対応していない場合があります。最新版への更新を試してください。

代替認証方法の使用

一時的にPINやパスワードでログインし、パスキー設定を見直してください。

複数デバイス間での同期ができない場合 ▼
確認ポイント:
  • 同じアカウントでクラウド同期が有効になっているか
  • 各デバイスで個別にパスキー設定が必要なサービスではないか
  • デバイス間の時刻設定が正確か
  • ネットワーク接続が安定しているか

多くの場合、デバイスごとに個別設定が必要です。一度に全デバイスで使用したい場合は、各デバイスで順次設定を行ってください。

パスキーを削除・変更したい場合 ▼
⚠️ 削除前の重要な確認:

パスキーを削除する前に、必ず代替のログイン方法(パスワード、別の認証アプリなど)が利用可能であることを確認してください。

各サービスの設定画面へ

Google、Microsoft、Appleなどの各アカウント設定画面からセキュリティ設定にアクセスします。

パスキー管理画面

登録済みのパスキー一覧から、削除または編集したいパスキーを選択します。

削除・変更の実行

画面の指示に従って削除または変更を実行し、代替ログイン方法でアクセスできることを確認します。

デバイス紛失時の対応 ▼
🚨 緊急時の対応手順:
  1. すぐに代替デバイスまたはウェブブラウザから各サービスにログイン
  2. セキュリティ設定から紛失デバイスのパスキーを削除
  3. 必要に応じてパスワードを変更
  4. 新しいデバイスで再度パスキーを設定
✅ 事前対策:

複数のデバイスでパスキーを設定しておく、または復旧用のメールアドレスや電話番号を最新状態に保つことで、緊急時の対応がスムーズになります。

📞 パスキー設定でお困りの時は

🛠️ パスキー設定代行サポート

パスキーの設定は、セキュリティを大幅に向上させる重要な技術ですが、設定手順が複雑に感じる方も多いのが現状です。

✅ 専門サポートのメリット:
  • お使いのデバイスと環境に最適な設定方法をご提案
  • 複数サービスでの一括設定サポート
  • トラブル発生時の迅速な対応
  • セキュリティ対策全般のアドバイス
こんな方におすすめ:
  • パスキー設定の手順が分からない
  • 複数のサービスでまとめて設定したい
  • 設定中にエラーが発生して進めない
  • セキュリティ全般の見直しを検討している

PCセキュリティ対策と併せて、総合的なセキュリティ強化をサポートいたします。

📞 お気軽にご相談ください:

パスキー設定は環境により手順が異なる場合があります。設定前にバックアップを推奨しますが、作業中に問題が発生した場合でも、専門スタッフが適切にサポートいたします。ご利用は自己責任でお願いしますが、安心してお任せください。

📊 パスキー導入フローチャート

パスキー導入を検討する際の判断フローをご紹介します。お使いの環境やニーズに応じてご活用ください。

パスキー導入を検討
対応デバイスを持っている?
(生体認証対応のスマホ、PC等)
No
デバイス確認・更新
対応ハードウェアの準備
Yes
主要サービスが対応している?
設定に自信がある?
No
専門サポートに依頼
安全・確実な設定
Yes
段階的に導入
重要度の低いサービスから開始
パスキー運用開始
定期的な動作確認と設定見直し

📝 まとめ

パスキーは、従来のパスワード認証よりも安全で便利な次世代の認証技術です。設定は少し複雑に感じるかもしれませんが、一度設定すれば長期間にわたって安全なログイン環境を提供してくれます。

🔍 重要なポイントの再確認:
  • パスキーはフィッシング攻撃に強い次世代認証技術
  • 主要サービスで順次対応が拡大中
  • 設定前には必ず復旧用の情報を最新状態に更新
  • 複数デバイスでの利用には個別設定が必要な場合が多い
  • 設定に不安がある場合は専門サポートの利用を検討
📌 最後に重要なお知らせ:

パスキーの設定方法や対応状況は、各サービスやデバイスにより異なります。環境により手順が異なる場合がありますので、設定前にバックアップを推奨します。また、重要なアカウントでの設定前には、必ず代替のログイン方法を確保してください。ご利用は自己責任でお願いします。

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