KB5077181不具合の対処法:ブートループ・Wi-Fi消失・SENSエラーを解決する手順(2026年2月版)

  • 公開日:2026/2/17
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KB5077181不具合の対処法:ブートループ・Wi-Fi消失・SENSエラーを解決する手順(2026年2月版)

2026年2月10日(日本時間2月11日)に配信されたWindows 11向け累積更新プログラム「KB5077181」を適用後、「PCが再起動を繰り返す(ブートループ)」「ログインできない」「Wi-Fiに繋がらない」といった深刻なトラブルが多数報告されています。

「PCがまともに使えない」「このまま放置していいのか?」と不安を感じている方も多いでしょう。この記事では、KB5077181で発生している不具合の症状、原因、そしてセキュリティリスクを考慮した上での現実的な対処法を解説します。

⚠️ 重要:セキュリティとトラブルのバランスについて

KB5077181は6件の既に悪用されているゼロデイ脆弱性を修正する重要な更新です。アンインストールすることで不具合は解消されますが、セキュリティリスクが高まる点に注意してください。症状が出ていない場合は、そのまま適用を維持することを強く推奨します。

注:本記事ではKB5077181の不具合と対処法に焦点を当てていますが、Windowsの問題にはさまざまな原因が考えられます。他のハードウェアやソフトウェアの問題である可能性もあるため、状況に応じて専門家への相談も検討してください。


KB5077181の概要とアップデート内容

まずは、今回問題となっている更新プログラムの基本情報を整理します。詳細はMicrosoft公式のKB5077181サポートページで確認できます。

対象OS・ビルド番号

本更新プログラムは以下のバージョンが対象です。

  • Windows 11 Version 25H2:OSビルド 26200.7840
  • Windows 11 Version 24H2:OSビルド 26100.7840

主なセキュリティ修正内容

今回の更新はセキュリティ面で非常に重要です。約60件の脆弱性が修正されており、その中には既に悪用が確認されている6件のゼロデイ脆弱性が含まれています。

主要な脆弱性の詳細はMicrosoftセキュリティ更新プログラムガイド(2026年2月版)で確認できます。

CVE-2026-21510

分類 Windowsシェルのセキュリティ機能バイパス

リスク 悪意あるリンクやショートカットファイルを開いた際、SmartScreen等のセキュリティ警告が表示されず、攻撃者のコンテンツが警告なしに実行される可能性

CVE-2026-21519

分類 Desktop Window Managerの特権昇格

リスク 攻撃者がシステム権限を取得可能

CVE-2026-21533

分類 リモートデスクトップサービスの特権昇格

リスク ローカルアクセスを持つ攻撃者が管理者グループへのユーザー追加などによりシステム権限を取得可能

これらは攻撃者が既に利用している脆弱性であるため、セキュリティの観点からは「適用必須」のレベルにあります。

1月の不具合を修正した改善点

KB5077181には、1月の更新で発生していた以下の不具合修正も含まれています。

  • Nvidia GPUの黒画面問題:ゲーム中やアプリ使用時に画面がブラックアウトする問題
  • ゲームパフォーマンス低下:特定のゲームでのFPS低下や描画の乱れ
  • explorer.exeのクラッシュ:ログイン直後にタスクバーやスタートメニューが消える問題

報告されている不具合の症状と確認方法

現在、国内外のコミュニティやフォーラムで以下の症状が確認されています。

ブートループ(無限再起動)

更新適用後、PCが起動プロセス中に再起動を繰り返し、デスクトップ画面に到達できない状態です。15回以上再起動を繰り返すケースも報告されています。

SENSログインエラー

ログイン画面までたどり着いても、サインイン時に以下のエラーが表示され、デスクトップに入れない現象です。

「System Event Notification Service サービスはサインインに失敗しました。指定されたプロシージャが見つかりません。」

Wi-Fi / DHCP接続エラー

タスクバー上ではWi-Fiに「接続済み」と表示されているにもかかわらず、インターネットに繋がらない状態です。これはDHCP(IPアドレスを自動取得する機能)の動作不良が原因と見られています。

💡 DHCPは「自動受付システム」

DHCPは、ホテルの自動受付システムに例えられます。到着すると自動的に部屋番号(IPアドレス)が割り当てられ、館内の施設(ネットワーク)が利用可能になります。この受付システムが故障すると、ホテルには入れても(Wi-Fi接続は表示される)、部屋番号がもらえないため施設が使えない(インターネットに繋がらない)状態になります。

インストール失敗

Windows Updateが途中で止まり、以下のエラーコードが表示されるケースです。

  • 0x800f0983:コンポーネントストアの破損や不整合
  • 0x800f0991:更新コンポーネントの異常
  • 0x80073712:必要なファイルが欠損している状態

対処法(難易度別・症状別)

症状に応じた具体的な対処手順を解説します。

【初心者向け】設定画面からKB5077181をアンインストールする手順

PCが起動し、ログインできる場合はこの方法が最も簡単です。

ステップ1:「設定」 > 「Windows Update」 を開く
ステップ2:「更新の履歴」 > 「更新プログラムをアンインストールする」をクリック
ステップ3:一覧から「Security Update for Microsoft Windows (KB5077181)」を探し、「アンインストール」をクリック
ステップ4:PCを再起動する

【起動不可の場合】回復モードからのアンインストール

ブートループやSENSエラーでログインできない場合、Windows回復環境(WinRE)からアンインストールします。

ステップ1:回復モードに入る(電源ボタン長押しで強制終了を3回繰り返し、「自動修復」画面を表示)
ステップ2:「トラブルシューティング」 > 「詳細オプション」 > 「更新プログラムのアンインストール」を選択
ステップ3:「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」をクリック
ステップ4:アカウントを選択し、パスワードを入力してアンインストール実行
ステップ5:削除完了後、PCを再起動

⚠️ 重要:コマンド操作について

KB5077181はSSU(サービススタック更新プログラム)統合パッケージであるため、Microsoft公式ドキュメントでは「wusa.exe /uninstallスイッチは動作しない」と明記されています。コミュニティで報告されているwusaコマンドは効果がない可能性が高いため、上記のWinRE UI操作を推奨します。どうしてもコマンドラインでの削除が必要な場合は、コマンドプロンプトから以下の手順を実行してください。

DISM /online /get-packages
(出力からKB5077181を含むパッケージ名を確認)
DISM /online /remove-package /packagename:<確認したパッケージ名>

【Wi-Fi喪失の場合】ネットワークアダプタのリセット

Wi-Fiが繋がらない場合、以下の手順でIPアドレスの再取得を試みます。

ステップ1:管理者権限でコマンドプロンプトを開く
ステップ2:「ipconfig /release」を実行(現在のIPアドレスを解放)
ステップ3:「ipconfig /renew」を実行(新しいIPアドレスを取得)
ステップ4:「netsh int ip reset」を実行(ネットワーク設定をリセット)
ステップ5:PCを再起動する

【インストール失敗の場合】コンポーネントストア修復の手順

エラーコード(0x800f0983など)でインストールできない場合は、システムファイルの修復を行います。

ステップ1:管理者権限でコマンドプロンプトを開く
ステップ2:「sfc /scannow」を実行(システムファイルの整合性チェック)
ステップ3:「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」を実行(Windowsイメージの修復)
ステップ4:完了後、再度Windows Updateを実行

それでも失敗する場合は、Microsoft Updateカタログからインストーラーを手動ダウンロードする方法も有効です。

アンインストール後にWindows Updateを一時停止する方法

アンインストールしても、自動更新ですぐに再インストールされてしまうのを防ぐため、更新の一時停止設定を行います。

更新一時停止の手順

  • 「設定」 > 「Windows Update」 を開く
  • 「更新の一時停止」で「1週間一時停止する」などを選択
  • 必要に応じて、最大5週間まで延長可能

対処法のデメリット・注意点

KB5077181をアンインストールすることで不具合は解消されますが、以下のリスクがあることを理解しておく必要があります。

⚠️ アンインストールによる主なリスク

  • 6件のゼロデイ修正が失われる:CVE-2026-21510などの深刻な脆弱性に対する防御がなくなります。「アンインストール=安全」ではありません。
  • 1月の不具合が再発するリスク:KB5077181で修正されたNvidia GPUの黒画面問題やexplorer.exeのクラッシュが再発する可能性があります。
  • Secure Boot証明書更新への影響:本更新には、2026年6月に期限切れとなるSecure Boot証明書の更新準備が含まれています。長期的なアンインストール状態は将来的な起動トラブルに繋がる可能性があります。

アンインストールすべき? 症状別の判断フローチャート

「今すぐ消すべきか、我慢して修正を待つべきか」を判断するためのガイドを用意しました。

現状の症状は?

A. 起動しない / ログインできない

判定 即アンインストール推奨

理由 PCが使用不能な状態は業務や生活に支障が出ます。セキュリティリスクはありますが、まずは稼働させることを優先し、アンインストールしてください。その後、必ず更新を一時停止してください。

B. ネットに繋がらない

判定 アンインストール推奨(または有線LAN回避)

理由 業務に必須の場合はアンインストールが必要です。ただし、有線LANで接続可能な場合や、ドライバのロールバックで改善する場合は、KB5077181を残したまま運用する方がセキュリティ上安全です。

C. インストールが失敗する

判定 無理にインストールせず待機

理由 システム破損のリスクがあるため、修復コマンド(sfc / dism)で直らない場合は、Microsoftの修正パッチ(帯域外更新または3月のPatch Tuesday)を待つのが賢明です。

D. 特に問題なく動いている

判定 そのまま維持(アンインストール不要)

理由 ゼロデイ脆弱性の修正が含まれているため、不具合が出ていないのであればセキュリティを優先して維持すべきです。

アンインストール後にやるべきことチェックリスト

アンインストールを選択した場合、以下の対策を行ってください。

セキュリティ維持のための必須対策

  • Windows Defenderの定義ファイルを最新にする
  • ファイアウォールが有効になっているか確認する
  • 怪しいリンクやファイルを開かないよう、通常以上に警戒する(ゼロデイ脆弱性が未修正の状態に戻るため)
  • 定期的にMicrosoft公式の情報を確認し、修正パッチが出たらすぐに適用する

Microsoftの対応状況と今後の見通し

公式の認識状況

現時点(2026年2月中旬)では、Microsoftの公式リリースヘルプページにおいて「既知の問題はない」との記載のままです。ただし、過去から継続していたUNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME問題については、KB5077181で修正済みとMicrosoftが認めています。一方、今回新たに発生したブートループ・SENS・DHCPの問題については、Microsoftが公式に認知していない状態です。

次回の修正パッチの見通し

過去の事例(例えば2026年1月のKB5074109トラブル時の対応など)から推測すると、広範囲に影響が出ている場合、定例日を待たずに「帯域外更新プログラム(OOB)」として緊急修正パッチが配布される可能性が高いです。そうでなければ、3月のPatch Tuesday(3月10日頃)での修正となるでしょう。


よくある質問(FAQ)

Q1:ブートループで画面すら表示されない。回復モードにはどうやって入るのか?

A. 電源ボタンを長押しして強制終了し、再起動する操作を2回〜3回連続で行うと、Windowsが起動失敗を検知して自動的に「自動修復」画面(回復モード)に入ります。そこから「詳細オプション」へ進んでください。

Q2:SENSエラー「指定されたプロシージャが見つかりません」でログインできない場合の対処法は?

A. このエラーが出ている場合、通常のログインは困難です。Q1の方法で回復モードに入り、「更新プログラムのアンインストール」メニューから「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」を実行してKB5077181を削除してください。

Q3:Wi-Fiが「接続済み」表示なのにインターネットに繋がらない。有線LANも試すべき?

A. はい、試すべきです。Wi-Fi固有のドライバやWPA3関連のバグである可能性があるため、有線LANアダプタ経由であれば繋がるケースがあります。それでも繋がらない場合は、一時的にKB5077181をアンインストールしてください。

Q4:KB5077181をアンインストールしたいが、ゼロデイ脆弱性が修正されなくなるのが心配。どうすべき?

A. 非常に悩ましい問題ですが、「PCが起動しない・使えない」状態では本末転倒です。致命的な不具合がある場合はアンインストールし、その間は不審なメールやサイトを開かないよう厳重に注意してください。不具合がない場合は、そのまま適用しておくことを強く推奨します。

Q5:エラーコード0x800f0983でインストール自体が失敗する。何度やっても直らない場合は?

A. sfc /scannowDISM コマンドでも解消しない場合、システムコンポーネントの不整合が起きている可能性があります。無理にインストールを繰り返さず、更新を一時停止して来月の修正パッチを待つか、どうしても適用したい場合は「インプレースアップグレード(修復インストール)」を検討してください。


まとめ:KB5077181不具合の対処とセキュリティバランスの取り方

この記事では、Windows 11更新プログラムKB5077181の不具合と対処法について解説しました。

  • KB5077181の重要性:約60件の脆弱性修正、うち6件は既に悪用されているゼロデイ脆弱性(CVE-2026-21510、CVE-2026-21519、CVE-2026-21533等)を含む重要なセキュリティ更新です。

    対象OS:Windows 11 Version 25H2(ビルド 26200.7840)、Version 24H2(ビルド 26100.7840)

  • 主な不具合症状:ブートループ(無限再起動)、SENSログインエラー(「指定されたプロシージャが見つかりません」)、Wi-Fi/DHCP接続エラー、インストール失敗(エラーコード 0x800f0983、0x800f0991、0x80073712)が報告されています。
  • 対処法の選択:症状が深刻な場合(起動不可、ログイン不可)は即座にアンインストールを推奨。Wi-Fi問題は有線LAN回避も検討。インストール失敗は修復コマンド(sfc、DISM)を試し、それでも失敗する場合は修正パッチを待機。不具合がない場合はそのまま維持が最善です。

    アンインストール後は、Windows Defenderの更新、ファイアウォールの確認、不審なリンク回避などのセキュリティ対策を必ず行ってください。

  • セキュリティリスクの理解:アンインストールすると6件のゼロデイ脆弱性修正が失われ、1月の不具合(Nvidia GPU黒画面、explorer.exeクラッシュ)が再発する可能性があります。また、2026年6月のSecure Boot証明書更新準備も失われます。

症状が出ている方は、セキュリティリスクを理解した上で適切に対処し、Microsoftからの修正パッチ(帯域外更新または3月のPatch Tuesday)を待ちましょう。不具合がない方は、セキュリティ保護のため更新を維持してください。

⚠️ 最新情報の確認を忘れずに

セキュリティ関連情報やMicrosoft公式見解は変更される可能性があるため、必ずMicrosoft公式サイトで最新情報を確認するようにしてください。また、次回の更新プログラムで状況が変わる可能性がある点にご留意ください。

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