KB5074109でOutlookが固まる?Win11 POP不具合の対処法
- 公開日:2026/1/17
- 最終更新日:
- パソコン日記
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2026年1月中旬、いつものようにパソコンを使おうとしたら「Outlookが固まる」「送受信中に応答なしになる」といったトラブルで困っていませんか?
実は、Windows 11向けのセキュリティ更新プログラム「KB5074109」適用後に、Microsoft公式が把握している不具合として、クラシック版OutlookのPOPアカウントでフリーズや「正常に終了できない」問題が報告されています。
⚠️ 重要な注意事項
この記事の情報は2026年1月16日時点のものです。状況は刻一刻と変化するため、対処を行う前に必ずMicrosoft公式サポートページで最新情報を確認してください。また、いかなる操作も必ずデータのバックアップを取ってから実行してください。
この記事では、Microsoft公式が発表した情報をもとに、なぜ今回の更新でOutlook(特にPOP利用者)だけがおかしくなるのかという原因から、今すぐできる安全な対処方針までを、専門用語を噛み砕いて解説します。
「更新プログラムを削除しても大丈夫?」といった不安や、「どの対処法から試すべき?」という疑問にもお答えしますので、ぜひ最後までお読みください。
注:Outlookの不具合の原因や解決策は環境によって様々です。この記事ではKB5074109更新プログラムに関連する不具合に焦点を当てていますが、他の原因による問題もあります。
今回発生しているOutlook不具合の概要
今回のトラブルの引き金となっているのは、2026年1月13日(現地時間)に公開されたWindows 11向けのセキュリティ更新プログラム「KB5074109」です(KB5074109リリースノート)。
このプログラムは本来、Windowsの安全性を高めるためのものですが、Microsoft公式サポートページによると、適用後に「クラシック版Outlook」を使用している環境で不具合が報告されています。
Microsoft公式が認めた主な症状
Microsoft公式サポートページでは、以下の症状が報告されています:
Microsoft公式が認めた症状
- Outlookが固まる(フリーズする): 起動直後やメール操作中に画面が応答しなくなる(”hangs or freezes”)
- 正常に終了できない: 一度Outlookを閉じても、プロセスが正常に終了せず、再起動できなくなる(”not exiting properly”)
これらの症状により、「×」ボタンで画面を閉じても、実際にはOutlookが完全に終了せず、再度開こうとすると「起動できない」「反応しない」という状態に陥ります。
影響を受けやすい環境・条件
すべてのOutlookユーザーが影響を受けているわけではありません。Microsoft公式によると、特に以下の条件に当てはまる方が、今回の不具合の影響を受けています。
✅ 影響を受けやすい環境
OS: Windows 11(KB5074109適用済み)
Outlookバージョン: クラシック版Outlook
メール設定: POPアカウント
補足: Microsoft公式は特にPOPアカウントで問題が発生すると明記
⭕ 報告が比較的少ない環境
OS: Windows 10、またはKB5074109未適用
Outlookバージョン: 新しいOutlook(New Outlook)
メール設定: IMAP、Exchange接続
補足: これらの環境では不具合報告が比較的少ないとされています
クラシック版Outlookとは何か
現在、Windowsには「新しいOutlook(New Outlook)」と、従来からある「クラシック版Outlook(Classic Outlook)」の2種類が混在しています。
💡 クラシック版と新しいOutlookは「ガソリン車と電気自動車」
クラシック版Outlookと新しいOutlookは、同じ「Outlook」という名前でも、中身の仕組みがまったく違います。これは、ガソリン車と電気自動車のようなものです。どちらも「車」として走りますが、エンジンの構造が根本的に異なるため、同じガソリンスタンド(今回の場合は更新プログラム)で同じ影響を受けるとは限りません。今回の不具合は、長年親しまれてきた「クラシック版(ガソリン車)」で発生しており、「新しいOutlook(電気自動車)」では報告が比較的少ないとされています。
今回の不具合は、長年親しまれてきた「クラシック版」で発生しています。
POP接続ユーザーが中心となる理由
最も特徴的なのは、Microsoft公式サポートページで明示されているように、「POPアカウント」を使用しているユーザーに不具合が集中している点です。
POPとは、メールをサーバーから自分のパソコンにダウンロードして保存する方式です(専門的には「Post Office Protocol」と呼ばれます)。最近の主流であるIMAPやExchange接続では比較的影響が少ないようですが、プロバイダメールなどを昔ながらの設定(POP)で使い続けている個人ユーザーや中小企業での被害が目立ちます。
原因として考えられているポイント
なぜ、セキュリティ更新をしただけでOutlookが壊れてしまったのでしょうか? 現在判明している技術的な要因を解説します。
更新プログラムによる挙動変化
Microsoft公式サポートページの説明によると、更新プログラム(KB5074109)を適用した後、Outlookの「終了時の挙動」に問題が生じています。
ユーザーが「×」ボタンで画面を閉じても、裏側(バックグラウンド、専門的には「プロセスがメモリ上に残っている状態」と呼ばれます)でOutlookのプログラムが動き続けてしまうのです。
PSTファイルとバックグラウンド処理の関係
POP接続のOutlookは、「PSTファイル」というデータファイルにメールを保存します。PSTは「Personal Storage Table」の略で、あなたのメールボックス全体を格納している大切なファイルです。
💡 PSTファイルは「図書館の貸出帳簿」
PSTファイルは、図書館の貸出帳簿のようなものです。Outlookが起動している間、この帳簿は「使用中」としてロックされ、他の誰も触れません。通常は、図書館が閉まる(Outlookを終了する)ときに帳簿も閉じられ、翌日また開けます。ところが今回の不具合では、図書館の扉は閉まっているのに(画面は消えている)、誰かが中で帳簿を開きっぱなしにしている(バックグラウンドでプロセスが残っている)状態になります。そのため、翌日また図書館を開けよう(Outlookを再起動しよう)としても、「帳簿が使用中です」と言われて入れなくなるのです。
Outlookが裏側で動き続けていると、このPSTファイルを「使用中」として掴んだまま離しません。その状態で再度Outlookを開こうとすると、「ファイルが使用中で開けない」あるいは「プログラムが重複して動けない」状態になり、結果としてフリーズや再起動不可に陥ります。これが「Outlook 再起動できない」現象の正体です。
現在分かっている対処法(安全な順)
Microsoftは現在調査中としていますが、ユーザーができる対処法はいくつか存在します。安全性の高い方法から順に試すことをおすすめします。
【推奨順位1】タスクマネージャーでの強制終了(一時的な対処)
最も安全で、すぐに試せる方法です。再起動できない時は「タスクマネージャー」を開き、Outlookのプロセスを強制終了させることで、一時的に再度開けるようになります。
ただし、これは根本解決ではなく、毎回の手間が発生します。あくまで「急ぎでメールを確認したい」ときの緊急対応と考えてください。
【推奨順位2】Webメール(ブラウザ版)の利用
メールプロバイダーの多くは、ブラウザからアクセスできるWebメール機能を提供しています。Outlookを使わずに、ChromeやEdgeなどのブラウザでメールを確認・送信する方法です。
この方法なら、Outlookの不具合の影響を受けずに、Microsoftの修正パッチを待つことができます。
【推奨順位3】システムの復元
更新プログラムがインストールされる前(2026年1月13日以前)の状態へWindows全体を戻す「システムの復元」も有効です。
システムの復元を実行する前に確認すること
- 復元ポイントが作成されているか: 1月13日以前の復元ポイントが必要です(ない場合はこの方法は使えません)
- 最近インストールしたアプリや設定が戻ること: 復元ポイント作成後に行った変更(新しいソフトのインストール、設定変更等)は元に戻ります
- 時間がかかること: 環境によっては30分〜1時間程度かかる場合があります
- 不安ならスキップしてOK: PC操作に不慣れな方は、次の方法を検討するか、詳しい方に相談してください
初心者の方には少しハードルが高い方法なので、不安な場合は無理に実行せず、次の方法を検討するか、詳しい方に相談することをおすすめします。
【推奨順位4】更新プログラムのアンインストール(最終手段)
確実に動作が回復する方法ですが、セキュリティリスクを伴うため、最後の選択肢として検討してください。
原因となっている「KB5074109」を削除(アンインストール)することで、多くのユーザーが不具合から回復したと報告しています。
⚠️ アンインストールのリスク
これによりOutlookの動作は正常に戻りますが、同時に今回修正されたセキュリティの脆弱性が再び無防備になるリスクがあります。アンインストール後は、以下の対策を必ず行ってください:
- Windows Updateの自動更新を一時停止し、Microsoftから修正版が配布されるまで待つ
- ウイルス対策ソフトを最新の状態に保つ
- 不審なメールやWebサイトへのアクセスを避ける
業務で絶対にOutlookが必要な場合の最終手段として、自己責任で実施してください。
【補足】OneDrive同期との関連性(ユーザー報告ベース)
ここでは、一部のユーザーフォーラム(Microsoft Learn等)で指摘されている、「OneDrive」と「PSTファイル」の関連性について解説します。
⚠️ この情報について
以下の内容は、Microsoft公式サポートページでは確認されていない、ユーザー報告ベースの情報です。一般論としてPSTファイルとクラウド同期の相性は良くないことが知られているため、参考情報として紹介します。公式の修正パッチがリリースされるまでの暫定的な回避策の一つとしてご検討ください。
なぜOneDriveが関連している可能性があるのか
一部のユーザーフォーラムでは、今回の不具合の背景にOneDriveの同期機能が関与している可能性が指摘されています。
PSTファイル(メールデータ)は非常にデリケートで、Outlookが起動している間はロック(書き込み禁止)がかかります。もし、あなたのPSTファイルが「ドキュメント」フォルダ内にあり、そのフォルダがOneDriveで自動バックアップ(同期)される設定になっていると、以下の悪循環が発生しやすくなる可能性があります。
一部のユーザー報告によると、OneDriveの同期を一時停止したり、PSTファイルをOneDriveの管理外へ移動することで改善したケースがあるとされています。
OneDrive同期を試す際の判断基準
もし更新プログラムを削除せずに様子を見たい場合は、「OneDriveの同期を一時停止」してみるのも一つの選択肢です。
OneDrive同期停止を試す前に確認すること
- PSTファイルが「ドキュメント」「デスクトップ」など、OneDrive同期対象フォルダ内にあるか
- OneDriveのアイコン(タスクバー右下)が頻繁に「同期中」と表示されていないか
- Outlookを終了した後、しばらくしてもプロセスが残っているか(タスクマネージャーで確認)
これでOutlookがスムーズに終了できるようになれば、ファイルの競合が原因の一つだった可能性があります。
Microsoftの対応状況と今後の見通し
調査中である点
Microsoft公式サポートページによると、2026年1月15日時点でこの問題を「調査中(INVESTIGATING)」というステータスに分類しています。公式に「既知の問題」として認識されたため、遠くないうちに何らかの対策が講じられる可能性が高いです。
次回更新で状況が変わる可能性
通常、こうした広範囲に影響するバグには、修正パッチ(KIR: Known Issue Rollbackなど)が配布されることがあります。
しかし、現時点では明確な修正日は発表されていません。「次のWindows Updateまで待つ」のが基本姿勢ですが、業務に支障が出る場合は、上記の対処法(タスクマネージャー、Webメール等)で凌ぐことをおすすめします。
💡 最新情報の確認方法
Microsoftは状況が変わり次第、公式サポートページを更新します。定期的にこちらのページを確認することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
読者の皆様が抱える不安について、Q&A形式で回答します。
Q1. KB5074109は今すぐアンインストールしても大丈夫?
A1. Outlookの不具合は直りますが、セキュリティリスクは高まります。
アンインストールすることでOutlookは正常に戻る報告が多数あります。しかし、この更新にはセキュリティ修正も含まれているため、ウイルス対策ソフトを最新にするなど、自己防衛が必要です。また、Windows Updateの自動更新を一時停止し、修正版が出るまで待つことをおすすめします。最終手段として、業務で絶対に必要な場合のみ検討してください。
Q2. Outlookがフリーズしたまま終了しない場合どうすればいい?
A2. タスクマネージャーから強制終了させてください。
キーボードの「Ctrl + Shift + Esc」を同時に押してタスクマネージャーを開き、「Microsoft Outlook」を選んで「タスクの終了」をクリックします。これで一時的に再起動できるようになります。
Q3. 送信メールが消えたり記録されないことはある?
A3. 一部のユーザーから報告されていますが、Microsoft公式では未確認です。
Microsoft公式サポートページでは言及されていませんが、一部のユーザーフォーラムでは「送信済みアイテム」に残らないという報告があります。相手には届いていますが、手元に履歴が残らないケースです。重要なメールを送る際は、念のため自分宛にBCCを入れるなどの自衛策をおすすめします。
Q4. OneDriveを止めれば直る可能性はある?
A4. 一部のユーザー報告では改善例があります(公式未確認)。
特にPSTファイルをOneDriveで同期している場合、同期を一時停止するか、PSTファイルをOneDrive同期対象外のフォルダに移動することで改善する可能性があります。ただし、これはMicrosoft公式では確認されていない、ユーザーフォーラムベースの情報です。試す場合は自己責任でお願いします。
Q5. Microsoftはいつ修正するの?
A5. まだ未定です。
現在は「調査中」の段階であり、修正時期は明言されていません。Microsoft公式サポートページで最新情報を定期的に確認してください。
まとめ:KB5074109によるOutlook不具合への対処法
この記事では、Windows 11のKB5074109更新プログラム適用後に発生しているOutlook(POP)の不具合について解説しました。
- 原因: KB5074109(2026年1月13日公開)がクラシック版OutlookのPOP接続環境で、終了処理に問題を引き起こしている
Microsoft公式サポートページで「既知の問題」として認識されています。PSTファイルがバックグラウンドで掴まれたままになることが原因です。
- 主な症状: フリーズ、再起動不可(Microsoft公式確認済み)
特に「正常に終了できない」ことで、再起動時に問題が発生します。
- 対処法の優先順位: 安全な方法から順に試す
①タスクマネージャーでの強制終了(最も安全)→ ②Webメール利用 → ③システムの復元 → ④KB5074109のアンインストール(最終手段、セキュリティリスクあり)
- Microsoftの対応: 2026年1月15日時点で「調査中」
修正版の配布時期は未定のため、公式サイトで最新情報を定期的に確認してください。
業務でOutlookが必須の方
推奨: タスクマネージャー対応 → それでも無理ならKB5074109アンインストール
理由: アンインストールは確実に回復しますが、セキュリティリスクを伴います
注意: アンインストール後はウイルス対策ソフトを最新に保ち、Windows Updateを一時停止して修正版を待つこと
セキュリティ重視・PC初心者の方
推奨: タスクマネージャー対応 + Webメール(ブラウザ版)を併用
理由: アンインストールはリスクを伴うため避ける
注意: 急ぎでなければ、Microsoftの修正パッチを待つのが最も安全です
Windows Updateによりパソコンの挙動が変わることは稀にあります。焦らず、まずはご自身のデータのバックアップを確認した上で、最適な対処法を選んでください。
⚠️ 最終的な注意事項
本記事の手順を実行する際は、必ずデータのバックアップを取ってから行ってください。また、すべての操作は自己責任となります。不安な場合は、詳しい方やサポート窓口に相談することをおすすめします。Microsoft公式サポートページでも最新情報を併せてご確認ください。
本記事は、Microsoftから修正パッチがリリースされ次第、更新予定です。
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