PCの復元ポイント作成手順と活用法:万が一のトラブルに備える
- 公開日:2025/8/9
- 最終更新日:
- パソコン日記

PCの復元ポイント作成手順と活用法:万が一のトラブルに備える安心のセーフティネット
パソコンを使っていると、突然のシステムエラー、新しいソフトウェアのインストール後の不具合、ドライバーの競合など、予期せぬトラブルに遭遇することがあります。そんな時、「あの時の状態に戻せたら…」と願うことはありませんか?実は、Windowsには「復元ポイント」という非常に便利な機能があり、これを作成しておくことで、万が一のトラブルに備えることができます。システムに問題が発生しても、復元ポイント作成時の安定した状態に戻すことで、問題を解決し、パソコンを再び快適に使えるようになるのです。
この記事では、「PCの復元ポイント作成手順と活用法」を、初心者の方でも安心して実践できるよう、ステップバイステップで詳しく解説します。復元ポイントとは何か、その作成方法、そして実際にトラブルが起きた際の活用方法までを網羅しています。この機能を正しく理解し、活用することで、あなたのパソコンライフはより安心でストレスフリーなものになるでしょう。
なぜ今、PCの復元ポイントが重要なのか
現代のパソコンは非常に高性能ですが、同時に複雑なシステムで構成されています。そのため、ちょっとした設定変更や新しいプログラムの導入が、思わぬシステムエラーや動作不良を引き起こすことがあります。特に以下のような状況では、復元ポイントの重要性が増します。
- 新しいソフトウェアのインストール時:相性問題でシステムが不安定になることがある。
- ドライバーの更新時:新しいドライバーが既存のシステムと競合する可能性がある。
- Windows Update適用後:稀にアップデートが原因で不具合が生じる場合がある。
- 不審な操作や設定変更後:誤って重要な設定を変更してしまった場合。
これらの問題が発生した際に、復元ポイントがあれば、時間を遡るように安定していた状態に戻すことができるため、万が一のトラブルに備えるための非常に有効な手段となります。
結論:復元ポイントは「システムのタイムカプセル」、ただしデータは別でバックアップ
「PCの復元ポイント作成手順と活用法」の結論として、復元ポイントは、パソコンのシステムファイルや設定を特定の時点に戻すための「システムのタイムカプセル」のようなものです。これにより、システム上の不具合を迅速に解決できます。しかし、最も重要な注意点は、「復元ポイントは個人データ(写真、文書、動画など)を保護するものではない」ということです。
- 復元ポイントの役割:OSのシステムファイル、インストールされたプログラム、レジストリ設定などを復元。
- 復元ポイントで守られないもの:個人の作成したファイルやデータ。
- 必須の補完策:個人データは別途、外付けHDDやクラウドサービスでバックアップする。
この点を理解した上で、復元ポイントを適切に作成・活用することが、万が一のトラブルに備えるための賢い方法です。次からは、具体的な作成手順と活用法を解説します。
PCの復元ポイント作成手順と活用法:Windowsでの具体的な方法
それでは、「PCの復元ポイント作成手順と活用法」を、Windowsを例に詳しく見ていきましょう。macOSには「Time Machine」という類似の機能がありますが、ここではWindowsに焦点を当てます。
1. 復元ポイントとは何か?その仕組みを理解する
復元ポイントは、Windowsの「システムの保護」機能によって作成される、特定の時点のシステムファイル、インストール済みプログラム、Windowsレジストリ、システム設定のスナップショットです。これにより、システムに問題が発生した場合でも、以前の安定した状態に戻すことができます。
- 自動作成:Windows Updateの適用前や、新しいアプリケーションのインストール時などに自動的に作成されることがあります。
- 手動作成:ユーザーが任意のタイミングで手動で作成することも可能です。重要な変更を行う前には、手動作成を強く推奨します。
2. 復元ポイントの作成手順
重要な設定変更や新しいソフトウェアのインストールを行う前には、必ず手動で復元ポイントを作成しておきましょう。これは、万が一のトラブルに備えるための最も基本的な「パソコン設定」です。
- ステップ1:システムの保護を開く
- Windowsの検索バーに「復元ポイント」と入力し、「復元ポイントの作成」を選択します。
- または、「スタート」ボタンを右クリック → 「システム」→「システムの保護」をクリックします。
- ステップ2:システムの保護が有効か確認する
- 「システムの保護」タブで、OSがインストールされているドライブ(通常はC:)の「保護」が「有効」になっているか確認します。
- もし「無効」になっている場合は、ドライブを選択し「構成」をクリック → 「システムの保護を有効にする」にチェックを入れ、「適用」→「OK」をクリックして有効にします。
- ステップ3:復元ポイントを作成する
- 「システムの保護」タブで、「作成」ボタンをクリックします。
- 復元ポイントの名前を入力します(例:「〇〇ソフトインストール前」「〇月〇日更新前」など、後で分かりやすい名前にしましょう)。
- 「作成」をクリックすると、復元ポイントの作成が開始されます。数分かかる場合があります。
- 「正しく作成されました」と表示されたら完了です。
3. 復元ポイントの活用法:システムを以前の状態に戻す
パソコンに不具合が発生し、それが最近の変更によるものだと考えられる場合、復元ポイントを使ってシステムを以前の状態に戻すことができます。
- ステップ1:システムの復元を開始する
- Windowsの検索バーに「復元ポイント」と入力し、「復元ポイントの作成」を選択します。
- 「システムの保護」タブで、「システムの復元」ボタンをクリックします。
- ステップ2:復元ポイントを選択する
- 「推奨される復元」が表示される場合と、「別の復元ポイントを選択する」が表示される場合があります。通常は「別の復元ポイントを選択する」を選び、「次へ」をクリックします。
- 利用可能な復元ポイントの一覧が表示されます。作成日時や説明を参考に、問題が発生する前の安定していた時点の復元ポイントを選択します。
- 「影響を受けるプログラムの検出」ボタンをクリックすると、その復元ポイントに戻すことで削除されるプログラムやドライバーを確認できます。
- ステップ3:復元を実行する
- 選択した復元ポイントを確認し、「完了」をクリックします。
- 確認メッセージが表示されたら「はい」をクリックします。
- システムの復元が開始され、パソコンが再起動します。この間は電源を切らないでください。
- 復元が完了すると、パソコンは選択した復元ポイントの状態に戻ります。
4. 復元ポイントとデータバックアップの違い
復元ポイントは非常に便利ですが、データバックアップとは異なる役割を持つことを理解しておく必要があります。
- 復元ポイント:
- 対象:システムファイル、プログラム、レジストリ、ドライバーなど、OSの動作に関わる部分。
- 目的:システムトラブルからの回復。
- 特徴:個人の作成したデータ(写真、文書、動画など)は復元されない。
- データバックアップ:
- 対象:個人の作成したファイルやフォルダ。
- 目的:データ損失からの保護(誤削除、故障、ウイルス感染など)。
- 特徴:システム自体は復元されない。
したがって、万が一のトラブルに備えるためには、復元ポイントと並行して、外付けHDDやクラウドストレージ(Google Drive, OneDriveなど)への定期的なデータバックアップを必ず行うようにしましょう。
PCの復元ポイントに関する注意点(アドモニション)
復元ポイントは、システムの軽微な不具合や設定変更によるトラブルには非常に有効ですが、ハードウェアの故障やウイルス感染による深刻なシステム破壊には対応できません。また、前述の通り個人データは保護されないため、完全なデータ保護のためには、別途バックアップが必要です。過信せず、あくまで「システム回復のための手段」と認識しましょう。
復元ポイントが作成されない場合がある
システムの保護が有効になっていない場合や、ディスクの空き容量が不足している場合、復元ポイントが作成されないことがあります。定期的にシステムの保護設定を確認し、十分なディスク容量が確保されているかチェックしましょう。
復元ポイントの削除に注意
ディスク容量を節約するために古い復元ポイントを削除することも可能ですが、削除しすぎると、いざという時に戻せるポイントがなくなってしまう可能性があります。必要な復元ポイントは残し、不要なものだけを削除するようにしましょう。
PCの復元ポイントに関するよくある質問
Q1: 復元ポイントを作成すると、パソコンの動作が重くなりますか?
A1: 復元ポイントの作成自体は、一時的にシステムリソースを使用しますが、通常はパソコンの動作が極端に重くなることはありません。作成された復元ポイントがディスク容量を消費しますが、Windowsが自動で古いものを削除したり、最大使用量を制限したりするため、通常の使用に大きな影響を与えることは少ないです。ただし、ディスク容量が非常に少ない場合は、影響が出る可能性もあります。
Q2: ウイルスに感染した場合、復元ポイントで元に戻せますか?
A2: ウイルス感染の状況によります。復元ポイントはシステムファイルを以前の状態に戻すため、軽微なウイルス感染であれば回復できる可能性があります。しかし、ウイルスがシステム深部にまで侵入している場合や、復元ポイント自体がウイルスに感染している場合は、完全に駆除できないこともあります。ウイルス感染が疑われる場合は、まずウイルス対策ソフトでスキャン・駆除を行い、それでも解決しない場合に復元ポイントを試すか、専門家への相談を検討しましょう。
Q3: 復元ポイントはどれくらいの頻度で作成すればいいですか?
A3: Windowsは重要な変更があった際に自動で復元ポイントを作成しますが、以下のタイミングで手動作成を推奨します。
- 新しいソフトウェアをインストールする前
- ドライバーを更新する前
- Windows Updateの大きな更新を適用する前
- PCの重要な設定を変更する前
- 特に問題なく動作していると感じる週に一度など、定期的に。
これにより、万が一のトラブルに備えることができます。
まとめ:復元ポイントで安心のパソコンライフを
この記事では、「PCの復元ポイント作成手順と活用法:万が一のトラブルに備える」というテーマで、復元ポイントの基本的な仕組みから、具体的な作成手順、活用法、そしてデータバックアップとの違いや注意点までを詳しく解説しました。
復元ポイントは、パソコンのシステムトラブルから迅速に回復するための強力なツールです。この機能を正しく理解し、定期的に作成する習慣をつけることで、あなたは万が一のトラブルに備えることができ、より安心してパソコンを利用できるようになります。ぜひこのガイドを参考に、あなたのパソコンをセーフティネットで守りましょう。もし、それでも解決できない問題に直面した場合は、無理せず専門家への相談も検討してみてください。
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