※本記事は1つの情報源としてご活用ください。重要な変更を加える場合は事前にバックアップを取り、複数の情報源も参考にしながら操作してください。
Cloud Rebuildとは、Windowsイメージとパソコンに必要なドライバーをWindows Updateから取得し、システムディスクを再フォーマットしてWindows 11を作り直す新しい回復機能です。従来の「このPCをリセット」にあるクラウドダウンロードとは、取得する内容と個人ファイルを保持できるかどうかが異なります。2026年7月16日時点では一般提供前のプレビュー機能であり、通常利用しているパソコンでの使用は推奨されていません。
- Cloud Rebuildとクラウドダウンロード初期化の違い
- 2026年7月時点の対象バージョンと利用条件
- 症状やデータの状態に合ったWindows回復手段の選び方
注:Cloud Rebuildは現在もプレビュー段階です。Microsoftは、非運用デバイスでの評価にのみ使用し、機能、画面、コマンドラインオプションが一般提供前に変更される可能性があると案内しています。
⚠️ Cloud Rebuildは個人ファイルを保持する機能ではありません
Cloud Rebuildを実行すると、システムディスクが再フォーマットされます。パソコン内に保存されているファイル、ユーザーアカウント、アプリ、設定は削除されるため、バックアップを確認せずに実行しないでください。
Cloud Rebuildとは?Windowsをクラウドから完全に作り直す機能
Cloud Rebuildは、Windows 11をクリーンで正常な状態へ戻すための新しい回復オプションです。Windowsが起動しない場合でも、Windows回復環境が正常に動作し、インターネットへ接続できれば、Windowsの完全な再インストールを実行できるよう設計されています。
Microsoft公式のCloud Rebuildの技術資料では、「このPCをリセット」と異なり、対象となるWindowsイメージとデバイス用ドライバーの両方をWindows Updateから取得すると説明されています。
WindowsイメージとドライバーをWindows Updateから取得する
Windowsを再インストールするには、Windows本体を構成するイメージファイルだけでなく、ネットワーク、ストレージ、チップセットなどを動作させるドライバーも必要です。
Cloud Rebuildでは、対象となるWindowsのビルド、エディション、言語を確認したうえで、Windowsイメージとパソコンに必要なドライバーをWindows Updateから取得します。
USBインストールメディアやメーカー独自の回復イメージを事前に用意しなくても、現在インストールされているWindowsの整合性に依存せずに再構築できることが特徴です。
ただし、すべてのパソコンで必ず成功するわけではありません。必要なネットワークドライバーやストレージドライバーがWindows Updateに公開されていない場合は、処理が失敗する可能性があります。
Windowsが起動しなくてもWinREから実行できる
Cloud Rebuildは、Windows回復環境から開始できます。Windows回復環境は「WinRE」とも呼ばれ、Windows本体が正常に起動しないときに修復や回復操作を行うための専用環境です。
現在のプレビュー版では、パソコンへ物理的にアクセスできる利用者がWinREのトラブルシューティング画面から開始する方法と、Windows上のローカル管理者が管理者権限のコマンドプロンプトから開始する方法が案内されています。
Windows本体が起動しなくても利用できる設計ですが、WinRE自体が破損している場合や、WinREからインターネットへ接続できない場合は実行できません。
個人ファイルを保持する回復機能ではない
Cloud Rebuildでは、システムディスクを再フォーマットしてWindowsを再インストールします。そのため、システムディスクにローカル保存されている次の内容は削除されます。
- ドキュメント、写真、動画などの個人用ファイル
- Windowsのユーザーアカウント
- インストールしたデスクトップアプリやMicrosoft Storeアプリ
- Windowsやアプリの設定
- クラウドへ同期されていないアプリ固有データ
OneDriveなどのクラウドサービス上に保存済みのデータは、パソコンのシステムディスクを再フォーマットしても削除されません。ただし、同期が完了していないファイルや、OneDriveの対象外フォルダーにだけ保存しているファイルは失われる可能性があります。
Cloud Rebuildはいつから使える?対象バージョンと利用条件
2026年7月16日時点で、Cloud Rebuildは一般向けのWindows 11へ正式提供されていません。Windows Insider ProgramのExperimentalチャネルでテストされているプレビュー機能です。
2026年7月時点ではExperimentalチャネル限定
Cloud Rebuildは、2026年7月6日に公開されたWindows 11 Insider Experimental Preview Build 26300.8772で発表されました。
このビルドはWindows 11 バージョン26H2を基盤としており、Cloud RebuildはControlled Feature Rolloutと呼ばれる段階配信方式で提供されています。そのため、同じExperimentalチャネルを利用していても、すべてのパソコンに同時に表示されるとは限りません。
詳しい発表内容は、Microsoft公式のExperimental Preview Build 26300.8772のリリースノートで確認できます。
Experimentalチャネルで試される機能は、フィードバックや検証結果によって変更、削除、置き換えが行われることがあります。Insiderでテストされた機能が、そのまま一般向けWindowsへ提供されるとは限りません。
Windows 11 24H2・25H2の通常版では利用できない
現在一般利用されているWindows 11 24H2や25H2の通常版では、Cloud Rebuildは標準の回復オプションとして提供されていません。
一般提供される時期や、将来どのWindows 11バージョンへ搭載されるかも、2026年7月16日時点では発表されていません。
現在のパソコンにCloud Rebuildが表示されない場合でも、不具合や設定ミスとは限りません。通常版を利用している場合は、従来の「このPCをリセット」、システムの復元、Quick Machine Recoveryなどから状況に合った方法を選びます。
WinRE・インターネット・対応ドライバーが必要
Microsoftが示している現在の主な前提条件は次のとおりです。
- Windows 11を実行していること
- 正常なWindows回復環境が利用できること
- Windows 11の最小ハードウェア要件を満たしていること
- WinREからインターネットへ接続できること
- WinRE内に互換性のあるネットワークドライバーがあること
- 必要なデバイスドライバーがWindows Updateから取得できること
ネットワークは、有線イーサネットまたはパスワードで接続する個人用Wi-Fiを使用します。現在の公式資料では、前提条件としてWPA-Personal、ネットワークエラーの対処方法ではWPA2-Personalのみ対応と記載されています。プレビュー中のため、対応するWi-Fi方式の表記や仕様が今後整理される可能性があります。
会社や学校が管理するパソコンでは、組織の管理ポリシーや再セットアップ方法が別に定められている可能性があります。管理されているパソコンで自己判断による再インストールを行わないでください。
Cloud Rebuildとクラウドダウンロード初期化の違い
Cloud Rebuildとクラウドダウンロードは、どちらもインターネットからWindowsを取得しますが、データを消す範囲や取得する内容、回復後の状態が異なります。
Cloud Rebuild
Windowsイメージとデバイス用ドライバーをWindows Updateから取得します。システムディスクを再フォーマットするため、ローカルのファイル、アカウント、アプリ、設定は削除されます。
クラウドダウンロード
「このPCをリセット」で使用するWindowsの取得方法です。「個人用ファイルを保持する」または「すべて削除する」を選び、Windowsのコピーをクラウドから取得します。
| 比較項目 | Cloud Rebuild | クラウドダウンロード |
|---|---|---|
| 現在の提供状況 | Insiderのプレビュー | 一般提供済み |
| Windowsの取得 | Windows Updateから取得 | Microsoftのクラウドから取得 |
| ドライバーの取得 | デバイス用ドライバーもWindows Updateから取得 | Cloud Rebuildと同じ取得方式とは公式に説明されていない |
| 個人ファイル | 保持できない | 保持または全削除を選べる |
| アプリと設定 | 削除される | 原則として削除される |
| 完了後 | 新しいPCと同様に初期設定を行う | 選択内容に応じてWindowsを再設定する |
「このPCをリセット」の現在の選択肢は、Microsoft公式のPCを初期状態に戻す方法で確認できます。
最も大きな違いは個人ファイルを保持できるか
「このPCをリセット」では、「個人用ファイルを保持する」と「すべて削除する」のどちらかを選択できます。
個人用ファイルを保持する場合、ドキュメントや写真などは残りますが、インストールしたアプリと設定は削除されます。その後、Windowsの取得方法としてクラウドダウンロードまたはローカル再インストールを選びます。
一方、現在のCloud Rebuildには、個人用ファイルを保持する選択肢がありません。データを残したままWindowsを再インストールしたい場合には適していません。
Cloud RebuildはドライバーもWindows Updateから取得する
Cloud RebuildについてMicrosoftが明確に示している特徴は、対象のWindowsイメージとデバイス用ドライバーの両方をWindows Updateから取得することです。
現在インストールされているWindowsが破損している場合や、パソコン内の回復用ファイルが正常でない場合でも、Windows Updateから必要なデータを取得して再構築できます。
ただし、Cloud Rebuildとクラウドダウンロードで内部処理がどこまで異なるのかは、Microsoftからすべて公開されているわけではありません。公開されていない内部構造まで推測して判断しないようにしてください。
完了後は新しいPCと同じ初期設定画面から始まる
Cloud Rebuildが完了すると、WindowsのOOBEと呼ばれる初期設定画面が表示されます。OOBEは、新しいパソコンを購入したときに、地域、キーボード、ネットワーク、アカウントなどを設定する画面です。
Windowsバックアップを利用していた場合は、バックアップ作成時と同じMicrosoftアカウントでサインインすることで、対応する設定やアプリ情報、OneDrive上のファイルを戻せます。
ただし、アプリの一覧やピンが復元されても、すべてのデスクトップアプリ本体が自動的に元の状態へ戻るわけではありません。Microsoft Storeで提供されていないアプリは、配布元からインストーラーを取得し直す必要があります。
クラウドダウンロードとローカル再インストールの詳しい選び方は、クラウドダウンロードとローカル再インストールの詳しい違いも参考にしてください。
MicrosoftアカウントはCloud Rebuildに必須?
2026年7月16日時点のCloud Rebuild公式資料では、Cloud Rebuildを開始する前提条件としてMicrosoftアカウントは記載されていません。
現在確認できる前提条件は、正常なWinRE、インターネット接続、Windows 11のハードウェア要件、互換性のあるネットワークドライバーなどです。
ただし、前提条件にMicrosoftアカウントが記載されていないことは、「ローカルアカウントだけで再構築後のすべての初期設定を必ず完了できる」という意味ではありません。プレビュー中の画面や要件は、一般提供までに変更される可能性があります。
Cloud Rebuildの開始条件とバックアップの復元条件は別
Microsoftアカウントについては、次の2つを分けて考える必要があります。
- Cloud Rebuildを開始する条件:現在の公式前提条件にはMicrosoftアカウントの記載がない
- Windowsバックアップから戻す条件:バックアップ作成時と同じMicrosoftアカウントへのサインインが必要
Windowsバックアップは、MicrosoftアカウントとOneDriveを利用して、ファイル、設定、Wi-Fi情報、対応するアプリ情報などを保存する仕組みです。
バックアップと復元の対象は、Microsoft公式のWindowsバックアップを使用したバックアップと復元で確認できます。
ローカルアカウントの利用者もバックアップ方法を確認する
現在ローカルアカウントを利用している場合は、Cloud Rebuildや初期化を始める前に、必要なデータを外付けストレージなどへ別途バックアップしてください。
Microsoftアカウントを使っていなくても、USBメモリ、外付けSSD、NASなどへファイルをコピーできます。ただし、ファイルをコピーしただけで安心せず、別のパソコンなどから実際に開けることまで確認する必要があります。
Quick Machine Recovery・Point-in-time restore・システムの復元との違い
Windows 11には、Cloud Rebuild以外にも複数の回復手段があります。すべてがWindowsを初期化する機能ではありません。
大きく分けると、問題を修正する方法、以前の状態へ戻す方法、Windowsを再インストールする方法の3種類があります。
| 回復手段 | 主な役割 | 個人ファイルへの影響 | 再インストール |
|---|---|---|---|
| システムの復元 | 最近のアプリ、ドライバー、設定変更を戻す | 原則として影響しない | しない |
| Point-in-time restore | PC全体を最大72時間以内の状態へ戻す | 復元ポイント後の変更は失われる | しない |
| Quick Machine Recovery | 広範な起動障害の修正策を探す | 全消去を目的としない | しない |
| ローカル再インストール | PC内のファイルを使ってWindowsを再インストールする | 保持または全削除を選べる | する |
| クラウドダウンロード | クラウドからWindowsを取得して再インストールする | 保持または全削除を選べる | する |
| Cloud Rebuild | Windowsイメージとドライバーを取得して完全再構築する | システムディスクを再フォーマットする | する |
Quick Machine Recoveryは起動障害の修正策を探す機能
Quick Machine Recoveryは、Windows 11 24H2のBuild 26100.4700以降で利用できる回復機能です。
パソコンが繰り返し起動できない場合に、WinREからWindows Updateへアクセスし、障害に対応する修正策を検索します。Microsoftが該当する修正策を公開していれば、自動的にダウンロードして適用できます。
Cloud RebuildのようにWindows全体を再インストールする機能ではありません。また、Microsoftもベストエフォート機能と説明しており、すべての起動障害に対応する修正策が見つかるとは限りません。
詳しい仕組みは、Microsoft公式のQuick Machine Recoveryの技術資料で確認できます。
Point-in-time restoreはPC全体を最大72時間前へ戻す
Point-in-time restoreは、OS、アプリ、設定、パスワード、証明書、キー、ローカルファイルを含むパソコン全体の状態を、過去72時間以内に作成された復元ポイントへ戻す機能です。
従来のシステムの復元とは異なり、ローカルファイルも復元対象に含まれます。選択した復元ポイントより後に作成したファイル、変更したファイル、インストールしたアプリ、変更した設定はすべて失われます。
復元ポイントは既定で約24時間ごとに作成され、最大72時間保持されます。ただし、空き容量の不足などにより、72時間が経過する前に削除される場合があります。
詳しい対象と注意点は、Microsoft公式のWindowsのポイントインタイムリストアで確認できます。
システムの復元は個人ファイルを残して設定変更を戻す
システムの復元は、システムファイル、レジストリ、インストールされたプログラム、ドライバーなどを以前の状態へ戻す機能です。
最近インストールしたアプリ、ドライバー、Windowsの設定変更が原因と考えられる場合に適しています。個人用ファイルには原則として影響しないため、復元ポイントが利用できる場合は、初期化より先に検討しやすい方法です。
QMR、Point-in-time restore、システムの復元の違いを詳しく確認したい場合は、3つのWindows回復機能の詳しい使い分けも参考にしてください。
トラブル時はどの回復手段から試す?症状別の判断順
Windowsの回復手段は、新しい機能から順番に使うものではありません。データへの影響が小さい方法から確認し、必要な場合にだけ再インストールへ進むのが基本です。
起動する場合は、最近追加した更新プログラム、アプリ、ドライバー、設定変更を確認します。
更新プログラムのアンインストール、システムの復元、Point-in-time restoreなどを検討します。
スタートアップ修復やQuick Machine Recoveryで回復できるか確認します。
データを残す必要がある場合は、「このPCをリセット」の個人用ファイル保持を優先します。
バックアップと復元手段を確認したうえで、全削除、インストールメディア、将来のCloud Rebuildなどを検討します。
最近の変更後に不調なら元に戻す方法を確認する
アプリやドライバーをインストールした直後、設定変更後、Windows Update後に不調が始まった場合は、その変更を元に戻せないか確認します。
システムの復元や更新プログラムのアンインストールで改善できれば、Windowsを再インストールする必要はありません。
Point-in-time restoreを使用する場合は、復元ポイントより後に加えたファイルや設定の変更も失われます。復元前に、必要なデータを別の場所へ保存できないか確認してください。
広範な起動障害ならQuick Machine Recoveryを確認する
更新プログラムなどが原因で多数のパソコンに起動障害が発生し、Microsoftから修正策が提供されている場合は、Quick Machine Recoveryで回復できる可能性があります。
ただし、SSDの物理故障、電源障害、独自ドライバーの問題など、Windows Update上の修正策で対応できない原因もあります。
他の方法で直らない場合に再インストールを検討する
修復や復元を試しても直らない場合は、「このPCをリセット」などの再インストールを検討します。
個人用ファイルを残す必要がある場合は、Cloud Rebuildではなく、「このPCをリセット」の個人用ファイル保持を先に検討します。それでもアプリと設定は削除されるため、再インストールに必要な情報を準備してください。
WinREも正常に起動しない場合や、必要なドライバーを取得できない場合は、別のパソコンで作成したWindowsインストールメディア、回復ドライブ、メーカー提供の回復メディアが必要になることがあります。
Cloud Rebuildや初期化を実行する前に必ず確認すること
Cloud Rebuildや「このPCをリセット」は、問題を解決できる可能性がある一方で、データやアプリを削除する操作です。実行ボタンを押す前に、元へ戻せる準備が整っているか確認してください。
初期化や再インストール前の確認項目
- 必要なファイルを別の場所へバックアップした
- バックアップしたファイルを実際に開けることを確認した
- OneDriveなどの同期が完了している
- BitLocker回復キーを確認できる
- Microsoftアカウントやメールアドレス、パスワードを確認した
- Officeや有料アプリを再インストールする方法が分かる
- 二段階認証に使用するスマートフォンや電話番号を利用できる
- パソコンを電源へ接続した
- 会社や学校の管理PCではないことを確認した
バックアップ済みではなく、実際に開けるか確認する
バックアップ先にファイル名が表示されていても、コピーが途中で止まっていたり、ファイルが破損していたりする場合があります。
写真、文書、会計データ、メールデータなど、失うと困るファイルを別のパソコンやスマートフォンから開けることまで確認してください。
OneDriveを利用している場合も、同期アイコンだけで判断せず、Web版OneDriveへアクセスして必要なファイルが保存されているか確認すると安全です。
BitLocker・アカウント・アプリを元に戻せるか確認する
デバイスの暗号化やBitLockerが有効な場合は、回復操作中にBitLocker回復キーが必要になることがあります。
Microsoftアカウントに回復キーが保存されていることもありますが、初期化を開始してからログイン情報が分からないことに気づくと、確認が難しくなります。
Office、年賀状ソフト、会計ソフト、動画編集ソフトなども、再インストール用のアカウント、ライセンス、製品番号、インストーラーの入手先を事前に確認してください。
ストレージ故障や管理PCでは初期化を止める
SSDやHDDから異音がする、認識が途切れる、読み込みエラーが増えている、BIOSやUEFIでもストレージが認識されないといった症状がある場合は、Windowsの破損ではなく物理故障の可能性があります。
故障したストレージへ再インストール処理を行うと、データの読み出しがさらに難しくなる可能性があります。必要なデータがある場合は、初期化よりデータ保全を優先してください。
また、会社や学校から支給されたパソコンでは、組織独自の設定、暗号化、管理ツール、業務アプリが導入されています。利用者の判断でCloud Rebuildや初期化を行わず、管理担当者の案内に従ってください。
そのほかの中止条件は、パソコンを初期化してはいけないケースを先に確認するの記事で確認できます。
Cloud Rebuildについてよくある質問(FAQ)
Cloud RebuildはWindows 11 24H2や25H2でも使えますか?
2026年7月16日時点では、通常版のWindows 11 24H2や25H2で利用できる機能として提供されていません。Windows 11 26H2を基盤としたInsiderのExperimentalチャネルでテストされています。一般提供の時期や対象バージョンは未発表です。
Cloud RebuildにMicrosoftアカウントは必須ですか?
現在のMicrosoft公式資料では、Cloud Rebuildを開始する前提条件としてMicrosoftアカウントは記載されていません。ただし、再構築後にWindowsバックアップやOneDriveからファイルや設定を戻す場合は、バックアップに使用したMicrosoftアカウントが必要です。
個人用ファイルを残してCloud Rebuildできますか?
現在の仕様ではできません。Cloud Rebuildはシステムディスクを再フォーマットし、ローカルに保存されたファイル、アカウント、アプリ、設定を削除します。個人用ファイルを残したい場合は、「このPCをリセット」の個人用ファイル保持を検討します。
Windowsが起動しないパソコンでも利用できますか?
Windows本体が起動しなくても、正常なWinREが動作し、WinREからインターネットへ接続できれば利用できる設計です。WinREの破損、ネットワークドライバー不足、必要なドライバーがWindows Updateにない場合などは利用できません。
Cloud Rebuildが途中で失敗した場合はどうしますか?
エラーコードが表示された場合は、ネットワーク接続、Windows 11のハードウェア要件、TPMの状態、Windows Update上のドライバー提供状況などを確認します。処理の中断によりWindowsが起動しなくなった場合は、回復ドライブ、Windowsインストールメディア、メーカー提供の回復メディアが必要になることがあります。
まとめ:Cloud Rebuildと従来の初期化は消えるデータが異なる
Cloud Rebuildは、Windowsが起動しない状態からでも、Windowsイメージとデバイス用ドライバーをWindows Updateから取得してWindows 11を再構築する回復機能です。
- 2026年7月時点ではプレビュー機能
Windows 11 26H2を基盤としたExperimentalチャネルでテストされており、通常版の24H2・25H2では一般提供されていません。
- システムディスクを再フォーマットする
ローカルの個人ファイル、アカウント、アプリ、設定は削除されます。
- クラウドダウンロードとは異なる
クラウドダウンロードは「このPCをリセット」の取得方法であり、個人用ファイルを保持する選択肢があります。
- Microsoftアカウントの扱いを分けて考える
Cloud Rebuildの開始条件には明記されていませんが、WindowsバックアップやOneDriveからの復元にはMicrosoftアカウントが必要です。
- データへの影響が小さい方法から確認する
システムの復元、Point-in-time restore、Quick Machine Recoveryなどで回復できないか確認してから、再インストールを検討します。
Cloud Rebuildは、単にクラウドダウンロードの名称を変えた機能ではありません。一方で、2026年7月時点では一般利用を前提とした正式機能でもありません。
現在トラブルが発生している場合は、新機能の利用を急ぐのではなく、必要なデータのバックアップと症状を確認し、データへの影響が小さい回復手段から順番に検討してください。

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