Windows 11 26H2で組織PCの設定バックアップが既定オン予定|対象と復元の違い

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※本記事は1つの情報源としてご活用ください。重要な変更を加える場合は事前にバックアップを取り、複数の情報源も参考にしながら操作してください。

Windows 11 バージョン26H2では、会社や学校が管理する対象PCで、Windows設定のバックアップが既定で有効になる予定です。ただし、すべてのWindows 11 PCが対象になるわけではなく、文書や写真などのファイルが丸ごと保存される変更でもありません。会社・学校のPCを利用している人は、自分で管理設定を変更せず、必要に応じて勤務先や学校のIT管理者へ確認してください。

  • 設定バックアップが既定オンになる組織PCの主な条件
  • 保存されるWindows設定と保存されないファイルの違い
  • バックアップと新しいPCへの復元が別設定である理由

注:2026年7月14日時点で、Windows 11 バージョン26H2は一般向けの正式提供前です。この記事はMicrosoftが公開しているプレビュー段階の情報に基づいており、正式提供までに対象条件や仕様が変更される可能性があります。


Windows 11 26H2で既定オンになるのは対象組織PCのバックアップ

Windows 11 バージョン26H2で予定されている変更は、すべての家庭用PCでバックアップを強制的にオンにするものではありません。

主な対象は、Microsoft Entra IDに参加またはハイブリッド参加し、会社や学校が管理しているPCです。

また、既定オンになる予定なのは「Windows設定のバックアップと復元」のうち、バックアップポリシーだけです。新しいPCへ設定を戻す復元ポリシーは、引き続き管理者が有効にする必要があります。

すべての家庭用Windows 11 PCが対象になるわけではない

Microsoft Entra IDは、会社や学校が利用者のアカウントやPCを管理するための仕組みです。以前はAzure Active Directory、略してAzure ADと呼ばれていました。

個人で購入したPCに個人用Microsoftアカウントでサインインしている場合は、一般家庭向けのWindowsバックアップを利用します。今回の組織向け機能とは、使用するアカウントや管理方法が異なります。

Windows 11のバージョンごとの位置づけについては、Windows 11 26H1と26H2の対象PCの違いも参考にしてください。

既定オンになるのはバックアップポリシーだけ

26H2で既定値が変わる予定なのは、Windows設定とMicrosoft Storeアプリの一覧を保存するバックアップポリシーです。

管理者がバックアップポリシーを設定していない対象端末では、バックアップが自動的に有効になる予定です。一方、管理者がすでに「有効」または「無効」を指定している場合は、管理者の設定が引き続き優先されます。

⚠️ バックアップと復元は別の設定です

バックアップが既定オンになっても、新しいPCで復元画面が必ず表示されるわけではありません。復元ポリシーは別に管理されており、管理者による有効化と対応条件が必要です。

26H2は現在プレビュー中で正式提供前

2026年7月14日時点で、Windows 11 バージョン26H2はWindows Insider ProgramのExperimentalチャネルでテストされています。

Microsoftは26H2を2026年後半の年次更新として案内していますが、一般向けの正式提供日や最終的な仕様はまだ確定していません。

現在の提供状況は、MicrosoftのWindows Insider Blogで確認できます。

設定バックアップが既定オンになる会社・学校PCの条件

対象になる可能性があるのは、26H2を搭載し、Microsoft Entra IDで組織管理されているPCです。ただし、Windowsのバージョンだけで対象かどうかを判断することはできません。

Microsoft Entra参加またはハイブリッド参加が基本条件

Microsoftが公表している主な対象条件は次のとおりです。

対象端末を判断する主な確認項目

  • Windows 11 バージョン26H2の対象端末である
  • Microsoft Entra IDの職場・学校アカウントでサインインしている
  • PCがMicrosoft Entra参加またはMicrosoft Entraハイブリッド参加になっている
  • 管理者がバックアップを明示的に無効化していない
  • 機能を利用できるクラウドと地域で使用している

Microsoft Entra参加は、PCをMicrosoftのクラウド上にある組織管理へ直接参加させる方法です。

Microsoft Entraハイブリッド参加は、社内のActive DirectoryとMicrosoft Entra IDの両方に接続して管理する方法を指します。

一般利用者がPCの参加状態や適用ポリシーを正確に判断するのは難しい場合があります。会社や学校から支給されたPCでは、管理設定を変更せず、IT管理者へ確認してください。

管理者が指定した有効・無効設定は引き続き優先される

26H2から変わるのは、管理者がバックアップポリシーを設定していない場合の既定動作です。

管理者の設定26H2での動作
有効に設定済み管理者の設定に従ってバックアップが有効になる
無効に設定済み26H2の既定値にかかわらず無効設定が優先される
未構成対象端末ではバックアップが既定で有効になる予定

IT管理者は26H2を展開する前に、現在のポリシーが「未構成」「有効」「無効」のどれになっているか確認する必要があります。

対象条件やポリシーの詳細は、Microsoft Learnの組織向けWindowsバックアップの概要で確認できます。

共有端末や仮想デスクトップでは対応状況が異なる

通常の永続的なクラウドPCではバックアップと復元を利用できますが、すべての共有端末や仮想デスクトップに適しているわけではありません。

Microsoftは、非永続的なVDI環境やWindows 365 Flexの共有クラウドPCについて、バックアップと復元の対象から除外することを推奨しています。これらの環境では、サインアウトや再起動のたびに利用者の環境がリセットされ、復元した設定が保持されない可能性があるためです。

共有デバイス、利用者が固定されていない端末、仮想デスクトップを運用している組織では、通常の一人一台のPCと分けて判断してください。

Windows設定のバックアップで保存されるもの・保存されないもの

組織向けのWindows設定バックアップは、PC全体を丸ごと保存するイメージバックアップではありません。

主に保存されるのは、対象となるWindows設定と、インストール済みMicrosoft Storeアプリの一覧です。

保存されるのは対象のWindows設定とMicrosoft Storeアプリ一覧

保存対象となる設定には、次のような項目があります。

  • アクセシビリティに関する設定
  • 言語やキーボードに関する設定
  • 個人用設定の一部
  • アカウント、Wi-Fiネットワーク、パスワードに関する一部の設定
  • マウス、タッチパッド、通知などのWindows設定
  • インストール済みMicrosoft Storeアプリの一覧

すべてのWindows設定が保存されるわけではありません。設定ごとにバックアップと復元への対応状況が異なります。

個別の対応状況は、Microsoft公式のWindowsバックアップ設定カタログで確認できます。

Microsoft Storeアプリは本体の完全コピーではない

保存されるのは、Microsoft Storeからインストールしたアプリの一覧です。アプリ本体のファイルや、アプリ内に保存されたすべてのデータをクラウドへ完全にコピーする機能ではありません。

保存対象になるもの

対応するWindows設定、ユーザーごとの環境設定、インストール済みMicrosoft Storeアプリの一覧です。

この機能だけでは保存されないもの

文書や写真、一般的なデスクトップアプリの本体、アプリ固有の設定やデータ、PC全体のディスクイメージです。

復元時には保存された一覧を基に、対応するMicrosoft Storeアプリが復元されます。ただし、この機能を通常のアプリバックアップやディスクイメージの代わりとして使うことはできません。

Microsoft Store以外から導入した業務アプリは、Intune、社内の配布システム、インストーラーなど、組織が定めた方法で再セットアップする必要があります。

文書・写真・デスクトップのファイルには別の保存方法が必要

Windows設定のバックアップは、利用者が作成したファイルを保存する機能ではありません。

次のようなデータは、Windows設定のバックアップだけでは保護されません。

  • ドキュメントフォルダー内の文書
  • ピクチャフォルダー内の写真
  • デスクトップに置いたファイル
  • ダウンロードフォルダー内のファイル
  • 業務ソフト内に保存されたローカルデータ
  • Microsoft Store以外のアプリ本体

Microsoftも、ユーザーファイルの保存にはOneDriveを使用することを推奨しています。保存対象の詳細は、Microsoft Learnの組織向けWindowsバックアップFAQで確認できます。

設定バックアップが有効でも、PC内だけに保存している文書や写真が保護されるとは限りません。会社や学校が指定する保存先と、バックアップ対象のフォルダーを確認してください。

OneDriveやGoogle Driveなどの違いについては、OneDriveなどでPCファイルを同期する方法も参考にしてください。

設定のバックアップと新しいPCへの復元は別のポリシー

設定をクラウドへ保存するバックアップと、新しいPCへ設定を戻す復元は別々に管理されます。

26H2でバックアップが既定オンになっても、復元機能まで自動的に有効になるわけではありません。

26H2でも復元機能は管理者による設定が必要

復元を利用するには、管理者がIntune、MDM、対応するグループポリシーなどを使って復元ポリシーを有効にする必要があります。

MDMとは、Intuneなどを使い、会社や学校のPCを一括管理する仕組みです。

項目役割26H2での既定動作
バックアップポリシー対象のWindows設定とMicrosoft Storeアプリ一覧を保存する対象端末では既定オンになる予定
復元ポリシー以前のPCの設定を新しいPCへ戻せるようにする管理者による有効化が必要

復元できる時期によって参加条件が異なる

復元機能には、初期セットアップ中に行う方法と、デバイス登録後の初回サインイン時に行う方法があります。

復元する時期主な参加条件主な前提
初期セットアップ中Microsoft Entra参加対応ビルド、バックアッププロファイル、管理者の復元設定が必要
登録後の初回サインインMicrosoft Entra参加またはハイブリッド参加登録完了後の最初のサインイン、対応ビルド、バックアッププロファイルが必要

ハイブリッド参加端末が、すべての復元方法に対応するわけではありません。初期セットアップ中の復元と、登録後の初回サインイン時の復元を分けて確認する必要があります。

以前と同じ職場・学校アカウントでサインインする

復元するには、以前のPCでバックアップに使用したものと同じ職場・学校アカウントでサインインし、利用できるバックアッププロファイルが保存されている必要があります。

1:管理者が復元ポリシーを有効にする
2:利用者が以前と同じ職場・学校アカウントでサインインする
3:利用できるバックアッププロファイルがある場合、復元ページが表示される
4:以前のPCを選ぶか、新しいPCとして設定する
5:対象のWindows設定とMicrosoft Storeアプリが復元される

復元の設定方法と対応条件は、Microsoft IntuneのWindowsバックアップと復元の説明で確認できます。

一般家庭向けのWindowsバックアップとは何が違う?

一般家庭向けと組織向けのWindowsバックアップは、設定を引き継ぐという目的は似ていますが、使用するアカウントと管理主体が異なります。

個人向けは個人用Microsoftアカウントが中心

個人向けのWindowsバックアップは、個人用Microsoftアカウントで利用します。

Windowsバックアップアプリから、OneDriveフォルダーバックアップ、インストール済みアプリ、Windows設定、Wi-Fi情報などを確認できます。

どの項目を有効にするかは、基本的にPCの所有者である利用者が判断します。

組織向けは職場・学校アカウントと管理者ポリシーが中心

組織向けのWindows設定バックアップでは、職場・学校アカウントを使い、会社や学校の管理ポリシーに従います。

利用者がバックアップ項目を変更できる場合もありますが、管理者ポリシーによってスイッチが固定され、変更できないこともあります。

比較項目一般家庭向け組織向け
主なアカウント個人用Microsoftアカウント職場・学校のMicrosoft Entra IDアカウント
管理する人PCの所有者・利用者主に会社・学校のIT管理者
ファイルの保存OneDriveフォルダーバックアップを併用できる組織が指定するOneDriveや社内保存先を別途利用する
復元の有効化個人用アカウントの設定に基づく管理者が復元ポリシーを設定する

ファイル移行と設定復元は別に準備する

組織向けバックアップで以前の設定が戻っても、それだけでPCの入れ替えが完了するとは限りません。

PCを交換するときは、少なくとも次の項目を分けて確認します。

  • Windowsの個人設定
  • 文書や写真などのユーザーファイル
  • Microsoft Storeアプリ
  • 社内で配布された業務アプリ
  • ブラウザーのお気に入りや同期設定
  • メールや業務システムの設定
  • プリンターや周辺機器の接続設定

設定以外も含めた準備については、PC入れ替え時のデータ移行チェックリストも参考にしてください。

会社・学校PCの利用者とIT管理者が確認すること

一般利用者とIT管理者では、確認すべき内容が異なります。一般利用者は管理ポリシーを変更せず、IT管理者は26H2導入前にポリシーの状態と適用対象を確認します。

一般利用者は自分で管理ポリシーを変更しない

会社や学校が管理しているPCでは、利用者自身がグループポリシー、レジストリ、Intune設定を変更しないでください。

バックアップの表示や動作に疑問がある場合は、次の内容をIT管理者へ確認します。

  • このPCは26H2の対象になっているか
  • 組織でWindows設定のバックアップを使用しているか
  • 文書やデスクトップのファイルはどこへ保存されるか
  • PC交換時に設定を復元できるか
  • 業務アプリはどの方法で再インストールされるか

設定画面でバックアップがオンになっていても、組織の運用に基づく正常な状態である可能性があります。根拠なく情報漏えいと判断したり、組織の許可なくバックアップ情報を削除したりしないでください。

IT管理者はバックアップと復元を別々に判断する

26H2導入前にIT管理者が確認する項目

  • 対象PCのMicrosoft Entra参加状態
  • バックアップポリシーが未構成・有効・無効のどれか
  • バックアップ対象にするWindows設定の範囲
  • 初期セットアップ中と初回サインイン時のどちらで復元させるか
  • 復元ポリシーを組織全体または対象グループへ適用するか
  • ユーザーファイルがOneDriveや社内ストレージへ保存されているか
  • Microsoft Store以外の業務アプリを再配布できるか
  • 共有端末や非永続的な仮想端末が対象に含まれていないか

バックアップポリシーが適用されると、Microsoft公式資料ではバックアップが8日ごとに自動実行されると案内されています。Windowsバックアップアプリから手動で実行できる場合もあります。

GPOとCSPを混在させず、正式提供時に条件を再確認する

Microsoftは、組織向けWindowsバックアップをGPOまたはCSPのどちらかで構成し、両方を混在させないよう案内しています。

GPOはグループポリシー、CSPはIntuneなどのMDMからWindows設定を管理する仕組みです。同じ設定を両方から配布すると、予期しない結果になる可能性があります。

また、Microsoft公式ページには、26H2向けの「対象端末では既定で有効」という新しい説明と、従来バージョン向けの「既定では無効」という説明が同じページ内に残っている場合があります。

  • 25H2以前:管理者がバックアップポリシーを構成する運用が基本
  • 26H2以降:対象端末では未構成時もバックアップが既定オンになる予定
  • 管理者が有効・無効を指定済み:管理者ポリシーが優先
  • 復元ポリシー:26H2でも管理者による有効化が必要

26H2を組織へ展開する直前に、Microsoft公式資料の更新日、対象ビルド、参加条件を再確認してください。

よくある質問(FAQ)

Windows 11 26H2になると、家庭用PCも設定バックアップが自動でオンになりますか

今回Microsoftが案内している変更は、主にMicrosoft Entra参加またはハイブリッド参加の対象組織PC向けです。すべての家庭用PCを一律に対象とする変更ではありません。個人用Microsoftアカウントで利用するWindowsバックアップは、別の仕組みとして扱います。

デスクトップ、文書、写真もバックアップされますか

組織向けのWindows設定バックアップだけでは、文書や写真などのユーザーファイルは保存されません。ファイルには、勤務先や学校が指定するOneDrive、社内ストレージなどの保存手段が別途必要です。

Microsoft Store以外のアプリも自動的に戻りますか

この機能は、Microsoft Store以外のアプリを自動復元するものではありません。業務アプリは、Intuneや社内の配布システム、インストーラーなど、組織が定めた方法で再インストールする必要があります。

バックアップがオンなら、新しいPCで復元画面も表示されますか

バックアップの有効化だけでは、復元画面の表示は決まりません。復元ポリシーはバックアップとは別に管理されており、IT管理者による有効化、対応するWindowsのバージョン、Microsoft Entra参加状態、バックアッププロファイルなどの条件があります。

ハイブリッド参加PCでも設定を復元できますか

登録後の初回サインイン時の復元は、対応ビルドのMicrosoft Entraハイブリッド参加端末でも利用できます。一方、初期セットアップ中の復元はMicrosoft Entra参加が必要です。利用する復元方法をIT管理者へ確認してください。

利用者が設定画面からバックアップをオフにしてもよいですか

会社や学校のPCでは、自分の判断で変更する前にIT管理者へ確認してください。管理ポリシーによって設定が固定されている場合があり、組織のデータ管理やPC交換時の復元計画にも関係します。

まとめ:26H2の組織PC設定バックアップで確認すること

Windows 11 バージョン26H2で予定されている、組織PCの設定バックアップ変更について解説しました。

  • すべてのPCが対象ではありません:主な対象はMicrosoft Entra参加またはハイブリッド参加の組織管理PCです。
  • 既定オンになるのはバックアップ側です:管理者が明示的に設定済みの場合は、その有効・無効設定が優先されます。
  • ファイル全体は保存されません:保存されるのは主に対象のWindows設定とMicrosoft Storeアプリの一覧です。
  • 復元は別ポリシーです:バックアップが有効でも、復元機能には管理者による設定が必要です。
  • 復元方法によって参加条件が異なります:初期セットアップ中と登録後の初回サインイン時では、ハイブリッド参加端末への対応が異なります。
  • 一般利用者は管理設定を変更しません:疑問がある場合は、勤務先や学校のIT管理者へ確認します。
  • 26H2は正式提供前です:正式版の提供時に、対象条件とMicrosoft公式資料を再確認する必要があります。

会社や学校のPCでは、バックアップ設定を利用者個人の判断で解除するのではなく、組織の運用方針を確認することが大切です。

Windows設定のバックアップだけでは、文書、写真、業務アプリを含むPC移行全体を完了できません。PC交換の予定がある場合は、Windows設定、ユーザーファイル、業務アプリを分けて準備してください。

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