Windows 11黒画面・フリーズ問題を解決!KB5074105の全貌と適用判断

「Windows 11のアップデート後、画面が真っ黒になった」「タスクバーがフリーズして動かない」——そんな不具合に悩んでいませんか?

2026年1月29日、MicrosoftはWindows 11向けの非セキュリティプレビュー更新プログラム「KB5074105」を配信しました。さらに2月10日(米国時間)のPatch Tuesdayでは、同じKB5074105がセキュリティ修正を含む月例累積更新として正式配信されます。この更新は、1月13日のパッチ(KB5074109)で発生した深刻な不具合を修正し、Android連携機能やセキュリティ設定の柔軟化など、使い勝手を向上させる重要なアップデートです。

この記事では、KB5074105の新機能、修正された不具合、そして適用時の注意点を、初心者の方にもわかりやすく詳しく解説します。

この記事を読めば、アップデートを適用すべきか、様子見すべきか、そして適用後に何に注意すべきかが明確にわかります。

⚠️ 重要な注意事項

この記事の情報は2026年2月上旬時点のものです。Windowsの更新プログラムは配信後に新たな不具合が発見されることがあります。適用前に必ずデータのバックアップを取り、重要な作業がある場合は数日間様子を見ることをお勧めします。また、セキュアブート設定やBitLocker関連の操作は、回復キーを確認してから行ってください。


KB5074105の基本情報

まずは今回の更新プログラムの基本情報を確認しましょう。KB5074105は二段階配信となっており、1月29日のプレビュー版(オプション)と、2月10日の正式版(必須)があります。

KB5074105の詳細な修正内容と新機能については、Microsoft公式のリリースノートで確認できます。

対象OS

Windows 11 Version 25H2 / 24H2

リリース日

プレビュー版:2026年1月29日(非セキュリティ・オプション)
正式版:2026年2月10日(セキュリティ更新・必須)

更新の種類

プレビュー版:非セキュリティプレビュー更新(オプション・必須ではない)
正式版:月例セキュリティ更新(Bリリース・必須更新)

ビルド番号

アップデート適用後、OSのビルド番号は以下のように更新されます。

  • Windows 11 25H2:Build 26200.7705
  • Windows 11 24H2:Build 26100.7705

上記は1月29日のプレビュー版のビルド番号です。2月10日の正式版でビルド番号が更新される場合があります。

入手方法

プレビュー版(1月29日配信):オプション更新のため、自動ではインストールされません。手動で適用する場合は、以下の方法があります:

  • 設定から:「設定」>「Windows Update」>「更新プログラムのチェック」>「オプションの更新プログラム」からKB5074105を選択
  • 手動ダウンロードMicrosoft Update Catalogからインストーラー(.msuファイル)をダウンロード

正式版(2月10日配信):Windows Updateから自動的にダウンロード・インストールされます(必須更新)。

主な新機能5選

今回のアップデートでは、単なるバグ修正だけでなく、使い勝手を向上させる新機能が含まれています。

⚠️ 新機能について重要な注意

これらの新機能は段階的ロールアウト(CFR:Controlled Feature Rollout)という仕組みで提供されるため、アップデート直後には有効にならない場合があります。これは不具合ではなく、Microsoftがサーバー側で順次有効化する仕様です。

1. Cross-Device Resume(Android連携の強化)

Androidスマートフォンでの作業を、PCのタスクバーからシームレスに再開できる機能「Cross-Device Resume」が拡張されました。

  • 何ができる?:スマホで聴いていたSpotifyの再生、スマホ版Copilotで開いたOfficeファイルの編集、ブラウザセッション(Vivo Browserなど)の続きをPCで即座に再開できます。
  • メリット:これまではOneDrive経由のファイル同期が中心でしたが、より直感的な「アプリの続き」が可能になります。

2. Smart App Controlの「再インストール不要」トグル

セキュリティ機能「Smart App Control(スマートアプリコントロール)」の仕様が大きく改善されました。

  • 変更点:これまでは一度オフにすると、OSをクリーンインストール(再インストール)しない限り二度とオンに戻せませんでしたが、今回から設定画面でオン・オフの切り替えが可能になりました。
  • メリット:開発者やパワーユーザーが一時的に未署名アプリを実行するためにオフにし、その後セキュリティを戻すといった運用が容易になります。

3. Windows Hello ESS(外付け指紋センサー対応)

「拡張サインインセキュリティ(ESS)」が、周辺機器として接続された外付け指紋センサーをサポートしました。

  • 対象:これまでは内蔵センサーのみが対象でしたが、USB接続の指紋リーダーなどでも、より強固な生体認証セキュリティを利用できるようになります。

4. Windows MIDI Services強化(MIDI 2.0対応)

音楽クリエイター待望の機能として、Windows上のMIDIサポートが刷新されました。

  • 内容:MIDI 2.0のサポート、アプリ間でのMIDIポート共有、ループバック機能などが追加されています。
  • 注意:専用のSDKやツールパッケージは別途ダウンロードが必要な場合があります。

5. その他の改善

  • ナレーター:読み上げの詳細度や順序をカスタマイズ可能になり、冗長な音声を削減できます。
  • 音声入力:コマンド実行前の待機時間(Wait time)を調整できるようになり、話すペースに合わせた入力が可能になります。
  • 設定のDeviceカード:設定ホーム画面に、PCのスペックやステータスを表示するカードが追加されました(段階的ロールアウト対象)。

1月の不具合はどこまで修正された?

1月13日に配信されたパッチ(KB5074109)で発生し、多くのユーザーを悩ませた不具合が今回修正されています。

修正された主な不具合

  • Explorer.exeのフリーズ:特定のスタートアップアプリがある環境で、ログイン時にタスクバーが表示されなかったりフリーズしたりする問題を修正
  • 黒画面問題:OSアップグレード後、「分離されたマルチユーザー環境(isolated multiuser environments)」で発生していた黒画面(ブラックスクリーン)問題を修正
  • iSCSIブート失敗:「アクセスできないブートデバイス」エラーで起動に失敗する問題を修正
  • パスワードアイコン消失:2025年8月の更新プログラム(KB5064081)以降に発生していたロック画面のパスワードアイコン非表示問題を修正
  • ライセンス移行失敗:アップグレード時にデジタルライセンスの登録に失敗する問題を修正
  • GPU関連のシステムエラー:特定のGPU構成で「dxgmms2.sys」に関連するKERNEL_SECURITY_CHECK_FAILUREエラーが発生する問題を修正

1月→2月 不具合対応の時系列まとめ

1月のパッチチューズデー以降、不具合と修正パッチが入り乱れ、混乱したユーザーも多いはずです。ここでは1月から今回のKB5074105に至るまでの経緯を整理しました。

1/13:KB5074109(1月定例パッチ)配信
発生した不具合:リモートデスクトップ接続不可、Outlookのフリーズ、黒画面、特定のGPU環境での不調など
1/17:OOBパッチ KB5077744(緊急)
修正内容:リモートデスクトップ接続の認証エラー、Secure Launch環境でのシャットダウン失敗を修正
1/24:OOBパッチ KB5078127(緊急)
修正内容:Outlookやクラウドストレージアプリがフリーズする問題を修正
1/29:KB5074105(プレビュー版)配信
修正内容:Explorerフリーズ、マルチユーザー環境での黒画面、iSCSIブート問題などを修正
2/10:KB5074105(2月定例パッチとして正式配信)
結論:上記の全修正を含んだ累積更新プログラムとして正式配信。セキュリティ修正を含む月例更新として、1月のプレビュー版の内容+セキュリティパッチを統合

KB5074105の配信タイミングについて、Windows 11のリリース状況ページで最新の既知の問題と解決状況を確認できます。

NVIDIA GPU問題の現状について

1月の更新後、NVIDIA GPU環境でゲームのフレームレート低下やアーティファクト(画面の乱れ)が報告されていました。

  • 今回のパッチでの対応:KB5074105では「dxgmms2.sys」に関連するシステムエラーや、特定の環境下の黒画面は修正されています。

⚠️ NVIDIA環境での注意点

NVIDIAのフォーラム等で報告されている「ゲーム内のアーティファクト」については、ドライバ側の要因も絡んでいる可能性があり、今回のOS更新だけでは完全に直らないケースも想定されます。不具合が続く場合は、NVIDIA公式の見解やドライバ更新も併せて確認してください。

KB5074105自体の既知の不具合

KB5074105は1月の不具合を修正するための更新プログラムですが、このKB5074105自体にも新たな不具合が報告されています。適用を検討する際は、以下の問題点も考慮してください。

⚠️ 報告されている不具合

  • カメラ故障:一部のAcerノートPC(特定モデル)でカメラが認識されなくなる、または動作しなくなる報告があります。
  • ロック画面ウィジェットのクラッシュ:ロック画面のウィジェット機能がクラッシュする場合があります。
  • ストレージ設定のクリーンアップ制限:後述するストレージ設定のUAC変更に伴い、一時ファイルのクリーンアップ機能で一部フォルダが見えなくなる報告があります。

これらの不具合はMicrosoft公式の「既知の問題」リストには掲載されていませんが、複数のユーザーやテックメディアから報告されています。該当する環境をお使いの場合は、様子見を推奨します。

これらの不具合が2月10日の正式版で修正されるかは、現時点では不明です。2月10日以降の報告を確認することをお勧めします。

KB5074105適用後の注意点

アップデートを適用する前に知っておくべき「仕様変更」と「注意点」があります。

ストレージ設定のUACプロンプト変更

KB5074105適用後、「設定」>「システム」>「ストレージ」を開こうとすると、ユーザーアカウント制御(UAC)のプロンプトが表示されるようになります。

  • 理由:システムファイルへのアクセスを管理者権限を持つユーザーに限定し、セキュリティを強化するためです。
  • 影響:管理者権限のないユーザーはストレージ設定を自由に見られなくなります。また、一時ファイルのクリーンアップ機能で一部のフォルダが見えなくなる報告もあります。
  • 回避策:従来の「ディスクのクリーンアップ」ツールであれば、引き続き管理者権限昇格なし(または任意の昇格)で利用可能です。

新機能がすぐ使えない可能性(段階的ロールアウト)

冒頭でも触れましたが、MicrosoftはCFR(Controlled Feature Rollout)を採用しています。KB5074105をインストールしても、Cross-Device ResumeやSmart App Controlのトグルが即座に表示されない場合があります。これは不具合ではなく、サーバー側で順次有効化される仕様です。

セキュアブート証明書の期限対応

2026年6月以降、多くのデバイスで使用されているセキュアブート証明書が期限切れとなります。今回の更新には、これに備えたブートマネージャーの更新が含まれています(24H2環境)。

⚠️ セキュアブート設定変更時の重要な注意

DBをリセットしたりセキュアブート設定を不用意に変更すると起動できなくなるリスクがあります。作業前に必ずBitLockerの回復キーを確認し、データのバックアップを取ってから行ってください。

よくある質問(FAQ)

Q1. KB5074105はすぐインストールすべき?それとも様子見がいい?

A. プレビュー版は様子見、2月10日の正式版は基本的に適用を推奨しますが、心配なら数日待つのも手です。

1月29日配信のプレビュー版は非セキュリティのオプション更新であり、必須ではありません。KB5074105自体に新たな不具合(カメラ故障等)も報告されているため、プレビュー版は様子見を推奨します。

2月10日の正式版はセキュリティ更新を含むため、脆弱性対策の観点からは速やかな適用が推奨されます。ただし、業務で利用しているPCなどは、SNS等で致命的な不具合報告がないか数日確認してから適用するのが最も安全です。

Q2. 1月の黒画面問題(特にNVIDIA GPU環境)は本当に直った?

A. 「分離されたマルチユーザー環境」での黒画面は修正されましたが、ゲーム固有の問題は別件の可能性があります。

Microsoftはリリースノートで「isolated multiuser environments」における黒画面修正を明言しています。一方で、NVIDIA GPU環境でのゲーム内アーティファクト(描画の乱れ)については、OS側の修正だけで完治しない可能性があります。不具合が続く場合は、NVIDIAドライバの更新またはロールバックも検討してください。

Q3. Cross-Device Resumeを使うには何が必要?

A. 以下の条件を満たす必要があります。

Cross-Device Resumeの必要条件

  • Windows 11 PC(KB5074105適用済み)
  • Androidスマートフォン(Android 10以上)
  • 「Windowsにリンク(Link to Windows)」アプリのインストールとペアリング
  • 同一のMicrosoftアカウントでのログイン
  • 設定:PC側で「設定」>「Bluetooth とデバイス」>「モバイル デバイス」のアクセスを許可

注:Copilotアプリを経由したOfficeファイルの再開機能は、Samsung、Xiaomi、OPPO、HONOR、vivoなど特定メーカー製端末で対応しています。Spotifyやブラウザセッションの再開は対応範囲が異なる場合があります。

Q4. Smart App Controlのオン・オフ切り替えがまだ表示されない場合は?

A. 段階的ロールアウト(CFR)のため、全員に同時には届きません。

更新プログラム適用後も機能が表示されないのは、サーバー側でまだ有効化されていないためです。待っていればいずれ有効になりますが、上級者向けには「ViveTool」を使用して強制的に機能を有効化する方法もあります(ID: 58988972など)。ただし、システム改変を伴うため自己責任となります。

Q5. アップデート後に不具合が出た場合の戻し方は?

A. 以下の手順でアンインストールが可能です。

「設定」>「Windows Update」>「更新の履歴」を開く
ページ下部の「更新プログラムをアンインストールする」をクリック
リストから「KB5074105」を探し、「アンインストール」をクリック
再起動して完了

PCが起動しない場合:回復環境(WinRE)を立ち上げ、「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「更新プログラムのアンインストール」から「最新の品質更新プログラムをアンインストール」を選択してください。

まとめ:KB5074105は1月の混乱からの立て直しパッチ

2026年1月29日にプレビュー版、2月10日に正式版として配信されるKB5074105は、1月に発生した一連の混乱からの立て直しを図る重要なアップデートです。

  • 修正された主な不具合:Explorerのフリーズ、黒画面、iSCSIブート失敗、パスワードアイコン消失、GPU関連エラーなど

    1月の不具合に悩まされていたユーザーにとっては「救世主」となる可能性があります。

  • 新機能:Cross-Device Resume、Smart App Controlのトグル、外付け指紋センサー対応、MIDI 2.0対応など

    ただし、段階的ロールアウト(CFR)のため、すぐに使えない場合があります。

  • KB5074105自体の既知の不具合:カメラ故障(一部Acerモデル)、ロック画面ウィジェットのクラッシュ、ストレージクリーンアップの制限

    これらの報告があるため、該当環境では様子見を推奨します。2月10日の正式版で修正されるかは現時点で不明です。

  • 適用時の注意点:ストレージ設定へのアクセス制限強化、セキュアブート証明書の期限対応など

    特にBitLockerの回復キーは必ず確認してください。

適用判断の目安

  • 1月の不具合に悩んでいる人:2月10日の正式版で適用を検討(ただしバックアップ必須)
  • 新機能目当ての人:適用してもすぐには機能が出ない可能性があるため、気長に待つか、リスクを承知でViveTool等を検討
  • 安定性重視の人:プレビュー版は様子見。2月10日の正式版は数日間ネット上の報告を確認してから適用
  • Acerノートユーザー・カメラ使用者:カメラ不具合の報告があるため、当面は様子見を強く推奨。2月10日の正式版での修正状況を確認してから判断

次回の更新プログラムで状況がさらに変わる可能性があります。不具合情報は流動的なため、必ずMicrosoft公式のWindows Release Healthページで最新情報を確認するようにしてください。

本記事が、あなたのWindows 11環境を快適にする一助になれば幸いです。

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