パソコンを5年長持ちさせる月1回10分のメンテナンス方法|名古屋の気候に合わせた季節別予防法【2025年版】

  • 公開日:2025/11/2
  • 最終更新日:
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「パソコンの動作が最近重くてイライラする…」「買い替えたばかりなのにもう調子が悪い…」—名古屋市にお住まいで、そんなお悩みを抱えていませんか?

実は、パソコンは適切なメンテナンスを行うことで、購入時の快適な動作を取り戻し、寿命を2〜3年も延ばすことができます。特に名古屋のように、夏は高温多湿、冬は乾燥する気候では、季節に合わせた予防策が不可欠です。

💡 パソコンのメンテナンスは「車の定期点検」と同じです

車を買ったら、定期的にオイル交換や点検をしますよね。パソコンも同じで、月に1回程度の「セルフ点検」を行うことで、突然の故障を防ぎ、快適に長く使い続けることができます。車の点検を怠るとエンジンが壊れるように、パソコンも放置すると内部にホコリが溜まり、熱で壊れてしまうのです。

この記事では、月1回わずか10分程度でできる5つのメンテナンス方法と、名古屋特有の気候(高温多湿、乾燥、花粉)に合わせた季節別の予防法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。

この記事を読めば、あなたのパソコンを5年以上快適に使い続ける方法が分かります。(専門知識は一切不要です!)

注:パソコンのメンテナンス方法は様々です。この記事では、一般的な家庭用PC(Windows 11)を対象に、初心者でも安全に実行できる基本的なメンテナンスに焦点を当てています。

⚠️ 重要な注意事項

パソコンの内部を分解する作業は、メーカー保証が無効になる場合があります。また、静電気による故障リスクもあるため、内部清掃やパーツ交換が必要な場合は、専門業者への依頼を強くおすすめします。


パソコンの寿命は何年?長持ちさせる基本の考え方

パソコンの寿命は、内部パーツの物理的な劣化によって決まります。一般的には、デスクトップPCで5〜8年、ノートPCで4〜6年が平均的なハードウェア寿命の目安とされています。

ただし、これはあくまで目安です。使用頻度や設置環境、メンテナンスの有無によって大きく変動します。適切な定期メンテナンスを行えば、平均寿命から2〜3年長く快適に使える可能性が高まります。

寿命を縮める3大要因とそのメカニズム

パソコンの寿命を縮める主な原因は、故障や不具合の頻発、そして性能不足です。特に注意すべき物理的な要因は以下の3つです。

💡 パソコン内部の「熱」は、人間の「発熱」と同じです

人間が高熱を出すと体がダメージを受けるように、パソコンのCPU(中央演算処理装置)も高温状態が続くと壊れやすくなります。風邪をひいて高熱が出たら安静にするように、パソコンも熱くなったら使用を控え、冷やすことが大切です。

① 熱(高温)

CPUは熱に非常に敏感なパーツです。高温状態が続くと、内部の半導体が劣化し、故障リスクが高まります。実際、CPU温度が10℃上昇するごとに、故障リスクは約2倍に増加するというデータもあります。

② ホコリ

パソコンは熱を排出する際に、空気中のチリやホコリを吸い込みます。溜まったホコリは、冷却ファンやヒートシンク(放熱器)の隙間に詰まり、断熱材のように熱を閉じ込めてしまいます。また、ホコリが湿気を吸うと、基板のショート(漏電)や発火につながる危険性もあります。

③ 振動・衝撃

物理的な衝撃(落下、移動中の揺れなど)は、内部パーツの破損やマザーボード(パソコンの心臓部にあたる基板)の劣化につながります。特にノートPCは持ち運びの機会が多いため、衝撃に注意が必要です。

【月1回】自分でできる5つのメンテナンス作業

パソコンを頻繁に使う方や、インターネットをよく閲覧する方は、月に1回程度のメンテナンスが望ましいとされています。以下の5つの作業は、特別な工具や知識を必要とせず、誰でも簡単に実行できます。

月1回のメンテナンスチェックリスト

  • 再起動とWindows Update確認(所要時間:5分)
  • ディスククリーンアップと不要ファイル削除(所要時間:10分)
  • ウイルス・マルウェアスキャン(所要時間:30分)
  • 外部の清掃(キーボード、画面、通気口)(所要時間:10分)
  • ストレージとメモリの使用状況チェック(所要時間:5分)

①再起動とWindows Update確認(所要5分)

Windows 11での操作手順:

スタートメニューから「設定」アプリを開く
左側メニューの「Windows Update」をクリック
「更新プログラムのチェック」をクリックし、未適用のアップデートがあれば適用
更新適用後、「シャットダウン」ではなく「再起動」を選択

期待できる効果:

  • 最新の累積アップデート(品質改善やセキュリティ強化)が適用され、パフォーマンスが向上します。
  • 定期的な再起動により、一時的に蓄積されたシステムの「疲れ」が取り除かれ、動作の安定性が向上します。

⚠️ 注意点

Windows Updateの適用中に強制的に電源を切ると、システム不具合の原因となることがあります。時間に余裕をもって実行しましょう。

②ディスククリーンアップと不要ファイル削除(所要10分)

不要な一時ファイルやキャッシュ(一時的に保存されるデータ)が溜まると、ストレージ(データを保存する場所)を圧迫し、動作が重くなることがあります。

💡 ディスククリーンアップは「部屋の掃除」です

部屋に不要な物が溜まると、動きづらくなりますよね。パソコンも同じで、不要なファイルが溜まると、必要なファイルを探すのに時間がかかり、動作が遅くなります。月に1回、「デジタルの部屋」を掃除して、すっきりさせましょう。

Windows 11での操作手順:

  1. タスクバーの検索窓で「ディスククリーンアップ」を検索して起動します。
  2. 削除したい項目(一時ファイル、サムネイル、システムファイルなど)を選択し、「OK」をクリックして削除を実行します。
  3. 検索窓で「ドライブの最適化とデフラグ」を検索して起動し、最適化を実行します。

期待できる効果:

不要ファイルを削除することでストレージ容量が解放され、システムの応答性が向上し、体感速度が劇的にアップすることが期待できます。

⚠️ SSDとHDDの違いに注意

SSD(高速なストレージ)の場合、デフラグ(断片化解消)は原則不要です。手動でデフラグを行うのはHDD(従来型のストレージ)のみにしましょう。

③ウイルス・マルウェアスキャン(所要30分)

セキュリティ対策は、パソコンの安全性を維持するために非常に重要です。ウイルスやマルウェア(悪意のあるソフトウェア)に感染すると、動作が遅くなるだけでなく、大切なデータが盗まれる危険性もあります。

Windows 11での操作手順:

  1. スタートメニューから「設定」アプリ → 「プライバシーとセキュリティ」 → 「Windowsセキュリティ」を開きます。
  2. 「ウイルスと脅威の防止」セクションから、フルスキャンを実行します。

期待できる効果:

定期的なスキャンにより、マルウェア感染による動作の遅延やデータ消失のリスクを未然に防ぎます。

注意点:スキャン中はパソコンの動作が遅くなる場合があります。作業の合間や、パソコンを使わない時間帯に実行するのがおすすめです。

④外部の清掃(キーボード、画面、通気口)(所要10分)

パソコンの外部の掃除は、ホコリや汚れが目立つ場合は、すぐに行いましょう。

💡 通気口の清掃は「エアコンのフィルター掃除」です

エアコンのフィルターにホコリが詰まると、冷房の効きが悪くなりますよね。パソコンも同じで、通気口にホコリが溜まると、内部の熱が逃げず、冷却ファンがフル回転してうるさくなります。月に1回、フィルター(通気口)を掃除して、パソコンの「呼吸」を楽にしてあげましょう。

清掃手順:

  1. 電源オフ:必ずパソコンの電源を完全に切り、電源ケーブルをコンセントから抜きます。
  2. キーボードと画面:乾いた柔らかい布、またはPC用のウェットティッシュ(水分が残らないもの)を使用し、優しく拭きます。
  3. 通気口:冷却ファンや吸気口、排気口に溜まったホコリを、エアダスター(スプレータイプ)を使って吹き飛ばすか、乾いた布で軽く拭き取ります。

期待できる効果:

外部のホコリを除去することで、静電気の蓄積を抑え、基板のショートや動作不良を防ぎます。また、通気口の詰まりを解消することで、冷却効率が維持され、熱暴走の予防に役立ちます。

⚠️ 掃除機は絶対に使わないでください

掃除機での吸引は静電気を発生させ、PC内部の電子部品(メモリ、基板など)を破損させるリスクがあります。必ずエアダスターを使いましょう。

⑤ストレージとメモリの使用状況チェック(所要5分)

ストレージ(HDD/SSD)とメモリ(作業スペース)の健康状態を確認し、将来的な故障の兆候を早期に把握します。

Windows 11での操作手順:

  1. ストレージ健康状態のチェック:フリーソフトの「CrystalDiskInfo」をダウンロードし、S.M.A.R.T.情報(ストレージの自己診断情報)を確認します。
  2. メモリ使用状況のチェック:タスクバーを右クリックし「タスクマネージャー」を起動します。「パフォーマンス」タブの「メモリ」と「ディスク」の使用率を確認します。

期待できる効果:

ストレージが故障の兆候(異常値)を示している場合、データが完全に消失する前にバックアップや交換の準備を行えます。メモリ使用率が高い状態が続いている場合は、メモリの増設を検討することで、動作の遅延を解消できます。

【季節別】名古屋の気候に合わせた特別メンテナンス

名古屋市を含む東海地方の気候は、夏場の高温多湿が厳しく、冬場は乾燥しやすいという特徴があります。これらの気候特性は、パソコンの故障リスクに直結するため、季節ごとの対策が不可欠です。

春(3〜5月):花粉・黄砂対策とファンフィルター清掃

春は冬の乾燥と夏の湿気の移行期であり、空気中に舞うホコリや花粉がパソコン内部に侵入しやすい時期です。名古屋でも飛散する花粉や黄砂は、パソコンの吸気口から内部に入り込み、ファンやヒートシンクに積もり始めます。

予防法:

  • ホコリが溜まりやすい環境(ペットを飼っている、床置きしている)の方は、1〜2ヶ月に1度は清掃を行いましょう。
  • ファンフィルター(防塵フィルター)を装着している場合は、フィルターの張り替えも行い、内部に入るホコリを減らしましょう。

夏(6〜8月):高温多湿対策と熱暴走予防

名古屋市は内陸性の暑さも加わり、夏場(梅雨の時期から残暑の厳しい秋口まで)は高温多湿となり、パソコンが非常に壊れやすい環境となります。特に6月は梅雨時で湿度が高く、パソコンの修理依頼が増え始める時期と報告されています。

💡 名古屋の夏は「サウナの中でパソコンを使う」ようなもの

サウナに長時間いると体調を崩すように、パソコンも高温多湿の環境に長時間置くと、内部のホコリが湿気を吸い、回路がショート(漏電)して壊れてしまいます。エアコンで「涼しいオフィス環境」を作ってあげることが、パソコンの命を守ります。

高温多湿の脅威:

  • PC内部のホコリが湿気を吸い、回路をショートさせて故障させることがあります。
  • 高温によりCPU内部の温度が上昇し、熱暴走(過熱による強制シャットダウン)を引き起こすリスクが高まります。

予防法:

  • エアコンを使い、パソコンを使用している部屋の温度を下げることが最も重要です。
  • 除湿機を併用して湿度を調整することで、多湿によるショートを防げます。
  • 冷たい飲み物をPCの近くに置くと、結露がつき、水滴がキーボードに垂れて水没故障の原因となるため、結露防止のコップやタンブラーを使いましょう。
  • 吸気口を塞がないよう、壁や物から10cm程度離して設置し、放熱スペースを確保しましょう。

秋(9〜11月):台風シーズンの落雷・停電対策

秋口にかけては、残暑が続くことに加え、台風による落雷や停電のリスクが高まります。

停電の脅威:停電が発生すると、作業中のデータが失われるだけでなく、パソコンの故障につながる危険性があります。

予防法:

  • 予期せぬ停電に備え、大切なデータはクラウドや外付けHDDに定期的にバックアップしましょう。
  • デスクトップPCの場合は、無停電電源装置(UPS)を導入することで、停電時にシャットダウンまでの時間を稼ぐ対策も有効です。

冬(12〜2月):乾燥による静電気対策

名古屋の冬は太平洋側特有の乾燥した気候となり、静電気が発生しやすくなります。また、外気と室内の温度差が大きくなるため、結露によるショートのリスクも高まります。

💡 静電気は「目に見えない電気ショック」です

冬にドアノブを触るとバチッとなる静電気。あれと同じ現象がパソコン内部で起きると、精密な電子部品が壊れてしまいます。人間が触る前に金属に触れて放電するように、パソコンを触る前にも静電気を逃がす習慣をつけましょう。

静電気・結露の脅威:

  • 乾燥した環境で発生した静電気は、パソコン内部のホコリに溜まり、回路が正常に機能しなくなる原因となります。
  • パソコンを寒い場所から暖かい場所に移動すると、内部で結露が発生し、電源を入れた際にショートで故障する恐れがあります。

予防法:

  • 結露を防ぐためには、パソコンを急激な温度変化に晒さないように注意しましょう。
  • 寒い部屋から暖かい部屋に移動した際は、すぐに電源を入れず、パソコンが室温に馴染むまで待つことが重要です。
  • 内部清掃を行う際は、静電気によるメモリや基盤の故障を防ぐため、静電気防止手袋を必ず用意しましょう。

【年1回】プロに頼むべき内部メンテナンス

月1回の外部メンテナンスでホコリ対策をしても、内部のファンやヒートシンクには徐々にホコリが蓄積し、冷却性能が低下します。特に長期間使い続けたPCや、動作の遅延、異音が発生している場合は、年1回程度を目安にプロによる内部メンテナンスを検討しましょう。

自分でやる場合

メリット:費用がかからない、好きなタイミングでできる

デメリット:静電気による故障リスク、メーカー保証対象外になる可能性、専門的な作業(グリス塗り替えなど)は難しい

プロに頼む場合

メリット:安全かつ確実、専門的な診断も受けられる、データ保護を前提とした作業

デメリット:費用がかかる(4,400円〜16,500円程度)、予約や持ち込みの手間

内部清掃(CPUファン、電源ユニットのホコリ除去)

内部にホコリが溜まると放熱効率が低下し、熱暴走を起こしやすくなります。プロによる内部清掃では、ケースを開け、冷却ファンやヒートシンクの埃を除去します。清掃後は、静音性や全体の安定性が向上します。

サーマルグリスの塗り直し(熱伝導効率の回復)

CPU(中央演算処理装置)とクーラーの間には、熱伝導を高めるためのクリーム状のサーマルグリス(サーマルペースト)が塗布されています。このグリスは経年劣化し、3〜4年でカチカチにひび割れて性能が落ちてしまうため、2年に1回程度の塗り直しが推奨されています。

ハードウェア診断(HDD/SSDの健康状態チェック)

HDDやSSDなどのストレージの状態は、専用ツール(CrystalDiskInfoなど)である程度確認できますが、プロの診断サービスでは、マザーボードなどの電子回路を含むハードウェア全般の健康状態をチェックしてもらえます。

名古屋での内部清掃サービス料金相場(税込)

業者名サービス内容料金相場(税込)
パソコンドック24内部・外部清掃4,400円〜13,200円程度
ワンコパソコンPCクリーニング(オーバーホール)5,500円〜16,500円
PCホスピタルパソコン内部クリーニング基本料金8,800円+作業費3,300円〜+出張費5,500円

PCホスピタルなどの専門業者は、パソコンのメンテナンスや保守を行う役割を担っており、名古屋市を含む全国47都道府県に出張対応しています。累計サポート実績200万件以上(2025年10月末時点)を誇る上場企業グループのサービスで、データを保護した修理を前提としているため安心です。

こんな症状が出たら要注意!メンテナンスのサイン

パソコンが壊れる前兆として、特定の症状が現れることがあります。これらの症状は、パソコンからのSOSかもしれません。

パソコンの異常サインチェックリスト

  • ファンの異音・回転音が大きくなった
  • 起動・動作が以前より遅い
  • 突然のシャットダウンが増えた
  • 異常に熱くなる
  • 画面表示の乱れやフリーズ

ファンの異音・回転音が大きくなった

原因の可能性:

  • ホコリの蓄積:CPUファンや電源ユニットにホコリが詰まり、冷却効率が低下している。
  • ファン自体の寿命:ファンの軸部分のホコリによる摩耗や、約3年程度の寿命を迎えている。

応急処置:周辺の吸排気口を乾いた布で清掃し、排熱を妨げているものがないか確認する。

放置した場合のリスク:ファンがスムーズに動作できなくなり、ファンの破損につながります。ファン故障に気づかず使い続けると、熱暴走による他の電子部品の深刻なダメージにつながります。

起動・動作が以前より遅い

原因の可能性:

  • パフォーマンス低下:ホコリによる熱暴走の兆候、または不要なアプリケーションやバックグラウンドプロセスがメモリを圧迫している。
  • ストレージ劣化:HDD/SSDが物理的に劣化し、読み書き速度が低下している。

応急処置:再起動を行い、不要なスタートアップアプリを終了させる。ディスククリーンアップを実行する。

突然のシャットダウンが増えた

原因の可能性:

  • 熱暴走(オーバーヒート):CPUが設計上の許容温度を超え、故障を防ぐために保護回路が作動し、システムが強制的にシャットダウンしている。
  • 帯電:内部のホコリに静電気が溜まり、回路が正常に機能していない。

応急処置:すぐに電源を切り、数時間放置してPCを冷却する。ホコリが溜まっていないか目視で確認し、通気口を清掃する。

⚠️ 放置すると取り返しのつかないことに

高温状態を繰り返すことで、CPUやマザーボードの電子部品が深刻なダメージを受け、修理不可能な状態に陥る可能性があります。特にCPU温度が85℃を超えると、動作が不安定になり、寿命が大幅に短縮します。

異常に熱くなる

原因の可能性:

  • 放熱不足:通気口がホコリでふさがっている、またはCPUグリスが劣化している。
  • 高負荷作業:動画編集やゲームなど、過度な負荷を与える作業に使っている。

応急処置:CPU温度監視ソフト(HWMonitor、Core Tempなど)を導入し、温度をリアルタイムで確認する。PCの周囲に十分な排熱スペースがあるか確認する。

画面表示の乱れやフリーズ

原因の可能性:

  • システムエラー:一時的なソフトウェアの不具合や、Windows Updateの失敗。
  • ハードウェア故障:メモリ故障や、物理的なストレージの異常(不良セクタなど)。

応急処置:一度完全に電源を落とし、再起動してみる。再起動で直らない場合は、セーフモードで起動を試みる。

放置した場合のリスク:再起動を繰り返す、ブルースクリーンが頻発するなどの症状は、マザーボードの故障やデータ消失の前兆である可能性があるため、速やかにバックアップを取り、専門家へ相談すべきです。

やってはいけない!間違ったメンテナンス

良かれと思って行った自己流のメンテナンスが、かえって故障の原因となることがあります。以下の間違った方法を避け、安全にメンテナンスを行いましょう。

間違った方法理由とリスク正しい方法
掃除機での内部吸引静電気を発生させ、PC内部の電子部品(メモリ、基盤など)を破損させるリスクがある。エアダスター(スプレータイプ)を使ってホコリを外へ吹き飛ばす。静電気防止手袋を着用する。
水拭き・洗剤の使用水分や洗剤が内部に侵入すると、回路のショートやパーツの腐食を引き起こす。外部清掃には乾いた布を使用する。画面やキーボードには、PC専用のウェットティッシュを使用する。
市販のクリーナーソフトの無分別な使用性能が疑わしいフリーソフトは、かえってシステムに負荷をかけたり、設定をいじることで動作が遅くなる。Windows標準機能の「ディスククリーンアップ」や「ドライブの最適化」を活用する。
不要なレジストリいじりシステムの根幹に関わるレジストリの調整は専門的な知識が必要であり、誤った操作は起動不良の原因となる。レジストリ調整はプロに任せるか、Windows 11の自動メンテナンス機能に任せる。

メンテナンスを習慣化するコツ

メンテナンスを継続する最大の秘訣は、「面倒に感じない程度」に手軽/気軽に行うことです。

💡 メンテナンスの習慣化は「歯磨き」と同じです

毎日の歯磨きは最初は面倒でも、習慣になれば自然にできますよね。パソコンのメンテナンスも同じで、月1回の「PCの歯磨き」として習慣化すれば、苦にならず続けられます。カレンダーにリマインダーを設定して、「毎月第1土曜日の午前中」など、決まった時間に行いましょう。

  • リマインダー設定の活用:Googleカレンダーやスマートフォン、パソコンのカレンダーアプリを利用して、「毎月第1土曜日の午前中にPC清掃」など、具体的な日時をリマインダーとして設定しましょう。
  • チェックリストの印刷:本記事で紹介した月1回の5つの作業をリスト化し、目に見える場所に貼り付けておくと、作業の漏れを防げます。
  • 家族で分担:家族全員でPCを使う場合は、清掃担当やデータ整理担当を分担することで、負担を軽減し、PCへの愛着も深まります。
  • 「違和感」を大切にする:ファンの異音や性能低下など、PCの感覚的な変化に敏感になることが、早期のメンテナンスに繋がります。

よくある質問(FAQ)

Q1: メンテナンスしないとどうなる?

メンテナンスを怠ると、パソコン内部にホコリが蓄積し、冷却効率が低下します。ホコリは断熱材となり熱を閉じ込め、CPUが高温になり熱暴走を引き起こしやすくなります。最終的には、回路のショートや電子部品の劣化が進み、パソコンの寿命を大幅に短縮させることになります。

Q2: 古いパソコンでも効果ある?

はい、メンテナンスは古いパソコンでも効果があります。特に、動作が遅いという症状は、システムのゴミの蓄積や熱暴走によるものが原因となっている可能性が高いため、ディスククリーンアップや内部清掃を行うことでパフォーマンスの改善が期待できます。また、5年以上経過していても、HDDをSSDに換装したり、メモリを増設したりすることで、数年間の延命が可能です。

Q3: ノートとデスクトップで違いは?

デスクトップPCは内部に空間が多いため、一般的にノートPCよりも長持ちする傾向があります。ノートPCはコンパクトな分、冷却機構が密になっており、ホコリによる熱暴走リスクが高いため、よりこまめな通気口の清掃が重要です。また、ノートPCは、冷たい飲み物からの結露や水濡れが本体に直結しやすく、故障の原因になりやすいことにも注意が必要です。

Q4: 内部清掃は自分でもできる?

パソコンの内部清掃は、高いリスクが伴うため、自信がない場合は専門家への依頼が推奨されます。内部には静電気に弱いメモリや基盤があり、誤って触れると故障する可能性があります。自分で清掃する場合は、必ず電源ケーブルを抜き、静電気防止手袋を着用した上で、エアダスターや柔らかいブラシでホコリを吹き飛ばす程度に留めましょう。

Q5: メンテナンスソフトは必要?

Windows 10/11には、ソフトウェアの更新やセキュリティスキャンを自動的に実行する自動メンテナンス機能が標準搭載されています。そのため、基本的に市販のクリーナーソフトを導入する必要はありません。システムのパフォーマンスを監視したい場合は、「HWMonitor」や「Core Temp」などのCPU温度監視に特化した信頼できる無料ツールを活用するのがおすすめです。

Q6: 名古屋でメンテナンスサービスを頼むなら?

名古屋市内には、持ち込み修理と出張修理の両方に対応した専門業者が多数あります。PCホスピタルは、名古屋市を含む全国47都道府県に出張対応しており、累計サポート実績200万件以上(2025年10月末時点)を誇る上場企業グループのサービスです。データを保護した修理を前提としているため安心です。その他、パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店では、内部・外部清掃を4,400円〜13,200円程度(税込)で提供しています(2025年1月時点)。

Q7: 何年使ったら買い替えるべき?

購入から5年以上経過し、以下の条件が揃った場合は、買い替えを検討しましょう。

  1. 修理費用が高額(PC価格の50%以上)になる場合。
  2. マザーボードなど根幹パーツが故障した場合。
  3. OSのサポート終了が迫っている(例: Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了)。

まとめ:月1回10分で愛機を長持ちさせよう

パソコンを長持ちさせる秘訣は、熱、ホコリ、湿気といった大敵から守り続けることに尽きます。

月1回の「5つのメンテナンスチェックリスト」を実行することで、システムの疲労とホコリの蓄積を防げます。

  • 再起動とWindows Update確認:最新のセキュリティとパフォーマンス向上

    Windows Updateは単なるセキュリティ対策ではなく、動作の安定性とパフォーマンスを向上させる重要な作業です。月1回、必ず確認しましょう。

  • ディスククリーンアップと不要ファイル削除:体感速度の劇的なアップ

    不要なファイルを削除するだけで、驚くほど動作が軽くなることがあります。月1回の「デジタルの部屋掃除」を習慣化しましょう。

  • ウイルス・マルウェアスキャン:安全性と動作速度の維持

    セキュリティスキャンは、大切なデータを守るだけでなく、マルウェアによる動作遅延を防ぎます。

  • 外部の清掃(通気口を忘れずに):熱暴走の予防

    特に通気口の清掃は、パソコンの「呼吸」を楽にし、冷却効率を維持します。名古屋の夏場は特に重要です。

  • ストレージとメモリの使用状況チェック:故障の予兆を早期発見

    CrystalDiskInfoやタスクマネージャーで定期的にチェックし、異常を早期発見しましょう。

特に名古屋の夏場の高温多湿環境では、排熱対策と除湿がパソコンの寿命を左右します。エアコンと除湿機を活用し、パソコンを涼しく快適な環境で使いましょう。

また、月次メンテナンスに加え、年1回は内部清掃やサーマルグリスの塗り替えといったプロによるケアを行うことで、パソコンの性能と寿命をより長く維持できます。

「自分でやるのは不安だ」「忙しくて時間がない」という方は、PCホスピタルなど、データ保護を重視し、技術力と信頼性の高い専門業者に相談することを強くおすすめします。

月1回10分のメンテナンスで、あなたの愛機を5年、10年と長く使い続けましょう!

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