PCからスキャナーが認識しない原因と解決法|ドライバ設定とネットワーク接続
- 公開日:2025/9/30
- 最終更新日:
- パソコン日記
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PCからスキャナーが認識しない原因と解決法
ドライバ設定とネットワーク接続【完全トラブルシューティングガイド】
スキャナー認識トラブルの緊急度チェック
スキャナーが突然認識しなくなった場合、多くは設定や環境の問題で解決可能です。ハードウェア故障は稀なため、まずは以下の対処法を順番にお試しください。
1. スキャナーが認識しない主な原因
スキャナーがPCから認識されない問題は、主に以下の原因に分類されます。頻度順に対処していくことで、効率的に解決できます。
🔌 接続・ケーブル問題
最も多い原因
USBケーブルの不良、接続ポートの問題、電源供給不足、USBハブ使用による不安定化など物理的な接続トラブル。
症状:デバイスが全く認識されない
💿 ドライバー問題
頻繁に発生
WIA/TWAINドライバーの不具合、Windows Update後の互換性問題、古いドライバーの使用、32bit/64bitのビット数不一致。
症状:認識するがスキャンできない
🌐 ネットワーク設定
時々発生
IPアドレス変更、ネットワーク検出サービスの停止、APアイソレーション、ファイアウォールによる通信ブロック。
症状:ネットワークスキャナーが見つからない
⚙️ Windowsサービス停止
まれに発生
WIAサービス(stisvc)の停止、Function Discovery関連サービスの問題、Shell Hardware Detectionサービスの停止。
症状:エラーメッセージ表示
🔒 セキュリティソフト
稀に発生
ウイルス対策ソフトによる通信ブロック、Windows Defenderの過度な保護、ファイアウォール設定の誤り。
症状:断続的な接続不良
📚 WIAドライバーとTWAINドライバーの違い
スキャナーには主に2種類のドライバーがあります。トラブル解決には、この違いを理解することが重要です。
| 項目 | WIA(Windows Image Acquisition) | TWAIN(Technology Without An Interesting Name) |
|---|---|---|
| 開発元 | Microsoft(Windows標準) | 業界標準規格団体 |
| 対応OS | Windows Me/XP以降 | Windows/Mac/Linux |
| 使いやすさ | 簡単(自動設定多数) | 高機能(詳細設定可能) |
| 対応アプリ | Windows標準アプリ | Photoshop、専用ソフト |
| 画質設定 | 基本設定のみ | 詳細な画質調整可能 |
| ビット数 | OSに依存 | アプリとドライバのビット数一致が必要 |
| トラブル頻度 | 低(Windows管理) | やや高(個別対応必要) |
💡 ドライバーの"ビット数"に注意
重要:32bitアプリケーションは32bit TWAINドライバーを要求します。Adobe Photoshop等で「TWAINドライバーが見つからない」というエラーが出る場合は、アプリケーションとドライバーのビット数(32bit/64bit)を合わせてください。
Windows 11での確認方法:「Windows FAXとスキャン」や「Windows スキャナー(Microsoft Store)」を使ってWIA経由の基本動作確認が可能です(必要なら「設定」→「アプリ」→「オプション機能」から追加インストール)。
2. 【有線接続】認識しない時の対処法
USB接続のスキャナーが認識されない場合の対処法を、効果の高い順番で解説します。
🔧 USB接続トラブル解決手順
USBケーブルが両端でしっかり接続されているか確認。スキャナーの電源が入っているか、電源ランプが正常に点灯しているかをチェックします。
別のUSBポート(できればPC背面の直結ポート)に接続し直す。USBハブは使用せず、PC本体に直接接続してください。USBケーブルを別のものに交換して動作確認を行います。
デバイスマネージャー → 「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」→ 「USB ルートハブ」(複数ある場合は全て)→ プロパティ → [電源の管理]タブ → 「電力の節約のためにコンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外す。
「デバイスマネージャー」を開き、「イメージング デバイス」または「不明なデバイス」にスキャナーが表示されているか確認。エラーマーク(黄色い三角や赤いバツ)があれば右クリック→「ドライバーの更新」を実行。
設定パス:
(Windows 11)設定 → Bluetooth とデバイス → プリンターとスキャナー
(Windows 10)設定 → デバイス → プリンターとスキャナー
Windowsのスキャナーサービスを再起動します。
GUI操作:「サービス」アプリ(services.msc)を開き、「Windows Image Acquisition (WIA)」を見つけて右クリック→「再起動」。
コマンド操作(推奨):管理者権限のコマンドプロンプトまたはPowerShellで以下を実行:
それでも解消しない場合は、スキャンアプリケーションでTWAINドライバーを選択して動作確認してください。
スキャナーソフトを右クリック→「プロパティ」→「互換性」タブ→「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックし、Windows 10を選択して実行。古いスキャナーの場合はWindows 7/8を試してください。
USB接続のコツ
- USB 3.0ポートの注意点:古いスキャナーはUSB 2.0ポート(通常は黒色端子)で安定動作する場合があります。
- ハブの使用回避:USBハブ経由ではなく、PC本体の直結ポートを使用することで電力不足や信号劣化を防げます。
- ケーブル長:USBケーブルは3m以下を推奨。長すぎるケーブルは信号品質が低下します。
3. 【ネットワーク接続】認識しない時の対処法
ネットワーク(Wi-Fi/有線LAN)接続のスキャナーが認識されない場合の対処法です。
⚠️ ネットワークスキャンの既知の落とし穴
- 2.4GHz専用機の場合:古いスキャナーは2.4GHzのみ対応。PCも2.4GHz帯に接続してください(メッシュ/デュアルバンドルーターでSSID統合時は帯域固定に注意)。
- APアイソレーション/クライアント間遮断:ルーター設定でこの機能がオンになっていると、PC↔スキャナー間の通信が遮断されます。必ずオフにしてください。
- WSD/eSCL検出の要件:Function Discovery Provider Host、mDNS(Bonjour, UDP 5353)等のサービスとファイアウォール許可が必要です。
- 不安定な場合:標準TCP/IPポートでの固定接続+DHCP予約(または固定IP設定)を推奨します。
🌐 ネットワークスキャナー設定確認
スキャナーの設定画面またはネットワーク診断で現在のIPアドレスを確認。DHCPで自動取得している場合、ルーター再起動後にIPアドレスが変更される可能性があります。
推奨:ルーターのDHCP予約機能でスキャナーのIPアドレスを固定するか、スキャナー側で固定IPを設定してください。
コマンドプロンプトで「ping [スキャナーのIPアドレス]」を実行し、通信可能か確認。応答がない場合はネットワーク設定やファイアウォールに問題があります。
- PCとスキャナーが同じネットワーク(SSID)に接続されているか確認
- 2.4GHz専用機の場合、PCも2.4GHz帯に接続しているか確認
- ルーターのAPアイソレーション設定を確認(無効にする)
WSD(Web Services on Devices)やeSCL(AirScan)での自動検出には、以下のWindowsサービスが必要です:
- Function Discovery Provider Host
- Function Discovery Resource Publication
- SSDP Discovery(環境により)
- UPnP Device Host(環境により)
「サービス」アプリ(services.msc)でこれらのサービスが「実行中」になっているか確認してください。
Windows Defenderファイアウォールで以下を許可:
- 「ネットワーク探索」(WSD検出に必要)
- スキャナーメーカーのソフトウェア(必要に応じて手動で例外追加)
- mDNS(UDP 5353)- eSCL/AirScan対応機の場合
自動検出が不安定な場合は、標準TCP/IPポートで手動追加します。
重要:この設定は、スキャナーからPCの共有フォルダへデータを送るSMBスキャン(PUSH型)時のみ必要です。PC側からスキャンを実行するPULL型では通常不要です。
SMBスキャン設定手順:
- 共有用のローカルユーザーアカウントを作成(推奨名:scanuser等)
- スキャンデータ保存用フォルダを作成し、共有設定を有効化
- 共有フォルダのアクセス許可で、作成したユーザーに「変更」権限を付与
- スキャナー側で、共有フォルダのパス(\\PCname\foldername)とユーザー名/パスワードを設定
非推奨:「パスワード保護共有を無効にする」はセキュリティリスクが高いため推奨しません。必ず認証付きで設定してください。
ネットワークスキャナー接続チェックリスト
4. スキャナードライバのインストール・更新手順
ドライバーの問題は、適切な手順でインストール・更新を行うことで解決できます。
💿 ドライバー完全リセット手順
「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」でスキャナー関連ソフトをすべてアンインストール。デバイスマネージャーでスキャナーを右クリック→「デバイスのアンインストール」→「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にチェック。
徹底削除(上級者向け):
メーカー提供の削除ツール:Canon、EPSON等は専用のアンインストーラーを提供している場合があります。完全削除が必要な場合はこれを使用してください。
ドライバー削除後は必ずPCを再起動してください。これにより、システムから古いドライバー情報が完全にクリアされます。
メーカー公式サイトからWindows 11/10対応の最新ドライバーをダウンロード。
⚠️ 重要な確認事項:
- 機種名を正確に確認(型番違いは動作しません)
- 32bit/64bit版を間違えない(タスクマネージャー→パフォーマンスタブで確認)
- 使用するアプリケーション(Photoshop等)のビット数も確認
- WIAドライバーとTWAINドライバーの両方が提供されている場合は両方インストール
ダウンロードしたインストーラーを右クリック→「管理者として実行」。インストール中はウイルス対策ソフトを一時停止し、他のアプリケーションも終了させておきます。
ドライバーインストール後、Windows標準アプリで基本動作を確認します。
- Windows 11:「Windows スキャナー」アプリ(Microsoft Store)または「Windows FAXとスキャン」
- Windows 10:「Windows FAXとスキャン」または「スキャン」アプリ
これらのアプリでスキャナーが認識されれば、WIAドライバーは正常にインストールされています。
ドライバーインストールのコツ
- ビット数の一致:32bitアプリ(古いPhotoshop等)を使う場合は、32bit TWAINドライバーも別途インストールが必要です。
- 複数バージョンの共存:WIAとTWAINドライバーは併存可能。用途に応じて使い分けができます。
- 互換モード:Windows 11で古いドライバーが動作しない場合、互換モード(Windows 10/8/7)で実行してください。
- ドライバー自動更新の停止:安定稼働中は、Windows Updateによるドライバー自動更新を無効化する運用も検討してください。
5. よくあるエラーメッセージと対処法
⚠️ 具体的なエラー別対処法
net stop stisvc → net start stisvc)⚠️ SMB 1.0は最終手段:
SMB 1.0プロトコルは重大なセキュリティ脆弱性があり、Microsoftは使用を強く非推奨としています。以下の順で対処してください:
- 最優先:スキャナーのファームウェアを最新版に更新(SMB 2.0/3.0対応の可能性)
- メーカー提供の最新ドライバー/アプリケーションでSMB 2.0対応を確認
- FTP送信、メール送信、メーカークラウドサービス等の代替手段を検討
- やむを得ない場合のみ:隔離された専用ネットワーク(ゲストVLAN等)でSMB 1.0を有効化
SMB 1.0の有効化:「Windowsの機能の有効化または無効化」→「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」にチェック → 再起動
6. スキャン設定の最適化と予防策
トラブルを未然に防ぎ、スキャナーを安定して使用するための設定とメンテナンス方法です。
🛡️ トラブル予防のための推奨設定
自動更新の適切な管理
Windows Update:重要な更新のみ自動適用し、オプション更新(ドライバー更新を含む)は手動で確認してからインストール。スキャナーが正常動作している間は、関連ドライバーの自動更新を保留することを推奨します。
ドライバー更新:「デバイスマネージャー」→スキャナーを右クリック→「プロパティ」→「ドライバー」タブ→「ドライバーの更新」を無効化(またはグループポリシーで制御)。
電源管理の最適化
USBセレクティブサスペンド:「電源オプション」→「プラン設定の変更」→「詳細な電源設定の変更」→「USB設定」→「USBのセレクティブ サスペンドの設定」を「無効」に変更。
スリープ設定:スキャン作業中はPCのスリープを無効にする、または「スリープ解除タイマーの許可」を有効化してスキャナーアクセスでスリープから復帰できるよう設定。
定期メンテナンス
月1回:
- スキャナーガラス面とADF(自動原稿送り装置)の清掃
- テストスキャン実行(文字・写真の両方)
- USBケーブル接続の確認(緩みチェック)
四半期(3ヶ月に1回):
- ドライバーの更新確認(安定稼働中は慎重に)
- ネットワーク設定の見直し(IPアドレス変更の有無)
- デバイスマネージャーでエラーの有無を確認
年1回:
- スキャナー内部の清掃(メーカー推奨方法に従う)
- ファームウェアの更新確認と適用
バックアップとリストア準備
設定バックアップ:正常に動作する状態でシステム復元ポイントを作成。ドライバーインストーラーもバックアップメディアに保存しておく。
復元ポイント:スキャナー関連ソフトインストール前、Windows大型アップデート前に必ずシステム復元ポイントを作成。
月次メンテナンスチェックリスト
まとめ:スキャナー認識トラブルの効率的解決法【最短ルート】
スキャナーが認識されない問題は、体系的なアプローチで解決できます。以下の順序で対処することで、ほとんどの問題を解決できます。
トラブル解決の最短ルート(実行順)
- 物理確認(USB):ケーブル、電源、ポート変更、ハブ回避、USB省電力無効化
- サービス再起動:WIAサービス(stisvc)をコマンドで再起動
- 基本動作確認:Windows標準アプリ(FAXとスキャン/スキャナー)でPULL動作テスト
- ドライバー徹底削除:printui /s /t2 → 再起動 → 最新ドライバー導入(ビット数一致確認)
- ネットワーク確認:同一SSID/2.4GHz帯/APアイソレーション無効/検出サービス実行中/ファイアウォール許可
- 不安定時の対策:標準TCP/IPポート+固定IP(DHCP予約)、SNMP無効化も検討
- SMBスキャン(PUSH):認証ユーザー作成+共有権限設定。SMB 1.0は最終手段
- 最終手段:互換モード実行、システム復元、メーカーサポートへ問い合わせ
重要ポイントの再確認
- USB接続:PC背面直結、ハブ回避、省電力無効化が基本
- ドライバー:ビット数(32bit/64bit)の一致が最重要
- ネットワーク:APアイソレーション無効、2.4GHz帯統一、固定IP推奨
- サービス:WIA再起動はコマンド実行が確実
- SMBスキャン:認証付き共有設定、SMB 1.0は最終手段
- 予防策:安定稼働中はドライバー自動更新を停止
この記事でご紹介した方法を順番に試していただくことで、スキャナー認識の問題は必ず解決できるはずです。定期的なメンテナンスで、安定したスキャン環境を維持してください。
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