Windows/MacでiPhoneを完全にバックアップ|データ移行・復元・空き容量を増やす方法
- 公開日:2025/9/22
- 最終更新日:
- パソコン日記

📱 機種変更や故障に備える重要な準備
iPhoneには写真、連絡先、メッセージなど、失えない大切なデータが保存されています。PCを使った完全バックアップで、これらのデータを確実に保護しましょう。
なぜPCにiPhoneをバックアップすべきか
iCloudバックアップとPCバックアップには、それぞれ異なるメリットがあります。PCバックアップはより完全で制御しやすいバックアップ方法として、多くの利点があります。
項目 | PCバックアップ | iCloudバックアップ |
---|---|---|
保存容量 | 📈 PC の空き容量次第(実質無制限) | 📊 5GBまで無料(追加は有料) |
バックアップ速度 | ⚡ 有線接続で高速 | 🐌 Wi-Fi環境に依存 |
データ完全性 | ✅ すべてのデータを完全保存 | ⚠️ 一部のデータは除外 |
プライバシー | 🔒 ローカル保存で完全制御 | ☁️ クラウドサーバーに保存 |
復元速度 | 🚀 ケーブル接続で即座に復元 | 📶 インターネット環境必須 |
コスト | 💰 無料(PCの容量のみ) | 💳 容量追加で月額料金 |
PCバックアップが特に重要な理由
- 機種変更時の確実な移行:すべてのデータを新しいiPhoneに完全移行
- 故障・紛失への備え:即座に以前の状態に復元可能
- 容量制限なし:iPhoneの全容量分もバックアップ可能
- オフライン復元:インターネット不要で復元作業が可能
- 複数バージョン保持:複数の時点のバックアップを保存
バックアップの種類を理解しよう
🔓 標準バックアップ
基本的なデータを保存
- 写真・動画
- 連絡先・カレンダー
- メッセージ履歴
- アプリデータ
- 設定情報
🔐 暗号化バックアップ
セキュリティデータも含む完全版
- 標準バックアップの全内容
- 保存されたパスワード
- ヘルスケアデータ
- Apple Watchデータ
- KeyChainデータ
⚠️ 暗号化バックアップの注意点
暗号化バックアップを選択する場合、パスワードは絶対に忘れないでください。パスワードを忘れると、バックアップからの復元が完全に不可能になります。
Windows PCでiPhoneをバックアップする手順
Windows PCでのiPhoneバックアップは、2024年以降大きく変わりました。従来のiTunesに加えて、新しい「Apple デバイス」アプリが導入されています。
💡 Windows用アプリの役割分担(2024年更新)
- Apple デバイス:iPhoneのバックアップ・復元・デバイス管理
- iTunes:音楽・オーディオブック・ポッドキャストの管理
- Apple Music:ストリーミング音楽サービス
🪟 Windows PC での準備と手順
必要なソフトウェアのインストール
Apple デバイスアプリをMicrosoft Storeからインストールします。まだ利用できない場合は、従来通りiTunesを使用してください。
Microsoft Store → 「Apple デバイス」で検索 → インストール または iTunes for Windows を Apple公式サイトからダウンロードiPhoneとPCの接続
Lightning-USBケーブルまたはUSB-C-USBケーブルでiPhoneとPCを接続します。初回接続時は「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されるので「信頼」をタップしてください。
Apple デバイスアプリでバックアップ実行
Apple デバイスアプリを開き、接続されたiPhoneを選択します。
- 「一般」タブをクリック
- バックアップ設定で「このPC」を選択
- 暗号化が必要な場合「ローカルのバックアップを暗号化」にチェック
- 「今すぐバックアップを作成」をクリック
iTunes使用の場合(従来方法)
iTunesを開き、左上のデバイスアイコンをクリックして「概要」画面へ移動します。
iTunes起動 → デバイス選択 → 概要タブ → バックアップ設定 → 「今すぐバックアップ」
MacでiPhoneをバックアップする手順
Macでのバックアップ方法は、macOSバージョンによって異なります。macOS Catalina以降ではFinder、それ以前ではiTunesを使用します。
🍎 Mac での準備と手順
macOSバージョンの確認
「このMacについて」でmacOSバージョンを確認します。
- macOS Catalina(10.15)以降:Finder使用
- macOS Mojave(10.14)以前:iTunes使用
iPhoneとMacの接続
Lightning-USBケーブルまたはUSB-C-USBケーブルでiPhoneとMacを接続します。初回接続時の信頼設定を完了してください。
Finder でバックアップ実行(macOS Catalina以降)
Finderを開き、サイドバーの「場所」セクションでiPhoneを選択します。
- 「一般」タブを確認
- 「iPhone内のすべてのデータをこのMacにバックアップ」を選択
- 必要に応じて「ローカルのバックアップを暗号化」にチェック
- 「今すぐバックアップを作成」をクリック
iTunes使用の場合(macOS Mojave以前)
iTunesを開き、デバイスアイコンをクリックして概要画面で操作します。手順はWindows版iTunesと同様です。
✅ バックアップ完了の確認方法
バックアップが正常に完了すると、「最新のバックアップ:今日 XX:XX このMac/PC」と表示されます。所要時間は初回で30分〜数時間、2回目以降は数分〜30分程度です。
バックアップからデータを復元する方法
新しいiPhoneや初期化したiPhoneに、保存したバックアップからデータを復元する手順を説明します。
🪟 Windows での復元手順
- 新しい/初期化したiPhoneをPCに接続
- Apple デバイスアプリ(またはiTunes)を開く
- デバイスを選択し「一般」(または「概要」)へ
- 「バックアップを復元」をクリック
- 復元したいバックアップを選択
- 暗号化している場合、パスワードを入力
- 「復元」をクリックして完了を待つ
🍎 Mac での復元手順
- 新しい/初期化したiPhoneをMacに接続
- Finder(またはiTunes)を開く
- サイドバーでデバイスを選択
- 「一般」タブで「バックアップを復元」をクリック
- 復元したいバックアップを選択
- 暗号化している場合、パスワードを入力
- 「復元」をクリックして完了を待つ
⚠️ 復元時の重要な注意点
- 復元中は絶対にケーブルを抜かない:データ破損の原因になります
- 十分な電源確保:バッテリー残量50%以上で実行
- 時間の確保:復元には数時間かかる場合があります
- iOSバージョン互換性:新しいiOSで作成されたバックアップは古いiOSでは復元不可
バックアップで容量不足を防ぐテクニック
💾 PC容量を効率的に管理する方法
🗂️ 古いバックアップの削除
定期的に不要な古いバックアップを削除して容量を確保しましょう。
📁 保存先の変更
容量に余裕がある別ドライブにバックアップ保存先を変更できます。
🎯 選択的バックアップ
必要なデータのみをバックアップして容量を節約できます。
🔄 定期的なメンテナンス
不要なファイルの削除とディスククリーンアップを定期実行しましょう。
バックアップファイルの場所と削除方法
🪟 Windows でのバックアップ管理
保存場所:
削除方法:
- Apple デバイスアプリまたはiTunesを開く
- 編集 → 設定 → デバイス
- 削除したいバックアップを選択
- 「バックアップを削除」をクリック
🍎 Mac でのバックアップ管理
保存場所:
削除方法:
- Finder → アプリケーション → ユーティリティ
- 「デバイス設定」または「iTunes設定」を開く
- 「デバイス」タブで不要なバックアップを選択
- 「バックアップを削除」をクリック
トラブルシューティング:よくある問題と解決法
🚫 iPhoneがPCに認識されない
- ケーブルの接続確認・交換
- 別のUSBポートで試す
- iPhone・PC両方の再起動
- 「このコンピュータを信頼する」の再設定
- iTunes/Apple デバイスアプリの再インストール
⚠️ バックアップが失敗する
- PC の空き容量確認(iPhone容量の2倍以上推奨)
- セキュリティソフトの一時無効化
- バックアップ先の変更
- iTunesの最新バージョン確認
- 古いバックアップの削除
🔄 バックアップが途中で止まる
- USBケーブルの品質確認
- iPhone のスリープ設定無効化
- PC の電源設定確認
- バックグラウンドアプリの終了
- 十分な時間の確保
❌ 復元できない・失敗する
- iOSバージョンの互換性確認
- 暗号化パスワードの再確認
- iPhoneの初期化からやり直し
- 別のバックアップファイルで試行
- リカバリーモードでの復元
🆘 どうしても解決しない場合
- Apple サポートに相談:公式サポートチャットや電話相談を利用
- Apple Store予約:直接店舗で専門スタッフに相談
- サードパーティツール:専用バックアップソフトの検討
- データ復旧業者:重要なデータがある場合の最終手段
より効率的なバックアップのための追加テクニック
📱 iPhone容量の事前整理
バックアップをより効率的に行うため、iPhone内のデータを事前に整理しましょう。
- 不要な写真・動画の削除:重複や失敗作を事前に削除
- 使用していないアプリの整理:不要なアプリとそのデータを削除
- メッセージ履歴の管理:古いメッセージや大容量添付ファイルを削除
- ダウンロードファイルの確認:Safari、メール等の一時ファイルを削除
🔄 定期バックアップのスケジュール
推奨バックアップ頻度
- 毎週:日常的に使用する場合
- 月1回:ライトユーザーの場合
- 重要イベント前後:旅行、仕事、機種変更前
- iOSアップデート前:万一の不具合に備えて
よくある質問(FAQ)
A. バックアップ時間は以下の要因で大きく変わります:
- 初回バックアップ:30分〜3時間(データ量による)
- 2回目以降:5分〜30分(差分バックアップのため高速)
- データ量の目安:16GB→約30分、64GB→約1-2時間、256GB→約2-4時間
USB 3.0ケーブル使用で高速化、Wi-Fi接続では時間がかかります。
A. はい、PCバックアップとiCloudバックアップは併用可能です:
- 推奨設定:PCで完全バックアップ + iCloudで日常的な自動バックアップ
- 注意点:復元時はどちらか一方のみ使用
- メリット:二重の安全性とアクセス性を確保
A. 残念ながら、暗号化パスワードを忘れた場合の回復方法はありません:
- 復元不可:そのバックアップからは一切復元できません
- 対策:新しい暗号化バックアップを作成(パスワード再設定)
- 予防法:パスワードマネージャーやメモで安全に保管
- 重要性:パスワード管理は暗号化バックアップの最重要ポイント
A. Androidからの機種変更では、このバックアップは直接使用できません:
- 代替手段:「Move to iOS」アプリ使用
- 手動移行:写真、連絡先などを個別に移行
- Googleサービス:Google フォト、Gmail等で一部データ移行
- 新iPhone使用後:このガイドでiPhone→iPhoneバックアップ開始
A. はい、1台のPCで複数のiPhoneをバックアップ可能です:
- 自動識別:各iPhoneは個別のバックアップとして保存
- 容量注意:複数デバイス分の容量が必要
- 管理方法:デバイス名で各バックアップを識別
- 家族利用:家族それぞれのiPhoneを同じPCで管理可能
まとめ:安心・安全なiPhoneデータ管理
✅ 重要ポイントの再確認
- 定期的なバックアップ:最低月1回、重要時期は頻繁に実施
- 暗号化バックアップ:完全なデータ保護にはパスワード設定必須
- 複数の保存先:PC + iCloud の二重バックアップを推奨
- バックアップの検証:定期的に復元テストで動作確認
- 容量管理:古いバックアップ削除とPC容量確保
iPhoneのバックアップは、デジタルライフの保険です。大切な思い出や重要なデータを失う前に、今すぐ完全なバックアップ体制を整えましょう。
⏰ 今すぐ実行すべきこと
- 現在のiPhoneバックアップ状況の確認
- PC容量の確認とクリーンアップ
- 必要なソフトウェアのインストール・更新
- 初回完全バックアップの実行
- 定期バックアップスケジュールの設定
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